読書
- 公開日
- 2009/10/29
- 更新日
- 2009/10/29
校長室から
読書週刊が始まった。10月27日から11月9日までである。その間に古典の日もある。とにかく,毎日少しでもいいから本を読む習慣をつけて欲しい。いつもいうことだが,本は自分の知らない世界を教えてくれる。自分の知っている範囲なんて,本当に知れたものである。知らない世界を垣間見ることは,自分の可能性を大きく広げてくれるのである。
読書は「〜しながら」ができない。音楽を聞きながら,テレビを見ながら,と「ながら族」が通じない。自分で読みながら,内容を整理し,そして,理解となっていく。そういった過程の作業がまた大切なのである。書いてある内容をまとめたり,整理したりしなければ頭に入らない。そのことによって,論理的な思考力がつくのである。そして,何よりも読書は,「〜ながら」ができないだけに,集中力や忍耐力が必要となってくる。とともに,読書するという行為を突き詰めると,いわゆる自己との対話となる。読んでいる内容に対して,「……という部分はなるほどとうなずける」,「……とは思わない」などと,自分の今までの考えや経験に対して,いろいろな考えや思いが生まれる。つまり,自己を見つめるという作業につながっていくのである。
わたしも歳をとって,細かい字が見えづらくなってきた。メガネが必要になってきた。以前に比べ,本を読むのが億劫になってきた。もっと若い間に読んでおけばという思いがしてならない。それに,読むスピードも落ちてきた。しかし,このスピードは,君たちの年代なら,毎日,毎日読み続けていると速くなるものである。そのためにも毎日読み続けて欲しい。そのためには,本を自分の身近なところに置かなければならない。手に届く範囲にあれば,ページをめくるはずである。えざわざ取りに行ってまで読む人なら,それは読書に精通している人である。何の心配もいらない。
朝読書を進めているが,今一度,この取組に対して,自分がどうであるかを省みて欲しい。淡々と10分間読み続けるものであるが,1週間で50分になる。読む,読まないの差が積み重なっていけば,その差は歴然である。自分の可能性を広げる読書を今一度見つめて欲しい。