王道
- 公開日
- 2009/10/14
- 更新日
- 2009/10/14
校長室から
本屋にちょくちょく行くが,今も昔も「〜する方法」という本がよく並んでいる。俗にいう「HOW TO」ものである。「〜必勝法」「寝ている間も〜」「負けない〜方法」といった類である。
生徒たち,とりわけ3年生にとっては,「私はこうして○○高校に合格した」「これぞ究極の成績アップの方法」「×○式,寝ながら学べる英語」等々が気になるところだろう。
「HOW TO」ものの共通点は,その道の権威,第一人者が書いていないということ。また,読み手,購入者は,手っ取り早く,手間をかけずに,といったように苦労をせずに,結果を求めていることである。そして,売手のセールスポイントは,「今まで,〜というような無駄をしていませんでしたか?」である。ここには,「効率」を超えた,他人の成果をあてにした「努力しないで」ということにつながっていく。
アメリカ映画に,「億万長者と結婚する方法」や「努力しないで出世する方法」などといった映画があったが,これらはすべて喜劇である。
そろそろテストが返ってくるが,「楽をして,結果を出したい」と誰しも思うだろう。しかし,昔,O社の「赤尾の豆単」という,わたしの年代の人ならよくご存じの本があったが,その本に,「学問に王道なし」と書かれたしおりが入っていたのを,妙に,今も思い出す。
勉強は,地道にやり続けるしかない。高き頂きも,足元を見つめ,一歩一歩と積み重ねていくしかない。時間がかかろうと,歩み続けている限り,必ず頂上にたどり着く。早くなくとも,休まず歩み続けること。これが次のステップに必ずつながるものである。