横綱相撲
- 公開日
- 2009/09/29
- 更新日
- 2009/09/29
校長室から
連休に『NHKスペシャル「長嶋と王50年目の告白」』を見た。元読売巨人軍の長嶋選手と王選手の秘話である。天才と呼ばれた長嶋,努力の人と呼ばれた王,両選手はつくられたイメージのために,どれほどの努力がその裏にあったかが語られていた。
長嶋選手が試合後,家に帰って,夜の10時から1時までの3時間,毎日素振りをしていたという。初めて球場へこられるファンのことを思うと,やはりヒットを打たなければならない。すると自然と練習しなければならないという。王選手も,荒川コーチについて素振りの練習を始めるが,自分としては,やらねばという思いは実際2割くらいであったと語っていた。しかし,ホームランバッターとして君臨してからは,ファンを裏切ることができず,練習練習の日々であったという。偉大だといわれる人は,偉大というイメージを維持するためにも,より一層の精進しかないのである。だれもが努力のあとに得ることのできるものが栄冠なのである。そして,その維持のためにまた努力が重なるのである。
ふと一昨日終わった相撲を思い出した。他のスポーツが頂点を目指し,勝ち進んでいくのに対して,相撲は,優勝を目指し,そして,横綱に昇進する。その横綱は,品格とそれにふさわしい相撲を取らなければならない。つまり,横綱相撲を維持していくことが大切なのである。すると,入試というものが頭をよぎった。入試は単にその学校に通るためだけにあるのではない。高校なら3年間続けなければならない。つまり,入ってからも続けられる学力と忍耐が必要なのである。単に入ってしまえばという見方の先にある卒業をも見越した,横綱相撲を取り続けられる力を持ち合わせなければならない。これは,単に入試だけでもない。人生の節目,節目を考えながら,頑張り続ける努力がそれに通じる。