避難訓練と「正常性バイアス」
- 公開日
- 2019/05/24
- 更新日
- 2019/05/24
校長室から
本日(5月24日[金])1限に避難訓練を実施しました。その講評のなかで「正常性バイアス」にふれ、「訓練を重ねることで、いざというとき、自然にいつもと同じ行動をとることができる、そのことで身を守れる。」という結論に導く次のような話をしました。
人は予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働きのことを「正常性バイアス」といいます。これは、人間にはささいなことに振り回されないよう、自然と心の平穏を保つ脳”の防御作用が備わっているので、日常生活で問題に直面したときにも、それなりに対応できるようになっています。しかし、大災害など未経験の事態に遭遇した場合、この働きが過剰反応し、脳が処理できなくなることがあります。突発的な災害や事故に遭った場合、事態の状況をとっさに判断できず、茫然としてしまう人がほとんどと言われるのはこのためです。一刻も早くその場を立ち去らなければならない非常事態であるにもかかわらず、その認識が妨げられ、結果、生命の危険にさらされる状況を招きかねないのです。
非常時にこそ必要なのが、「落ち着いて行動すること」。そのために有効なのが「訓練」です。