『経済知力フォーラム3 〜3年生〜』
- 公開日
- 2015/10/28
- 更新日
- 2015/10/28
学校の様子
今年度,3回目の「経済・知力フォーラム」が,27日(火)6,7限におこなわれました。今回は,京都大学名誉教授の西村周三先生による講義で「経済のみかた−市場,再分配,相互扶助−」というタイトルで,「お金の流れと仕事の流れを,1.モノやサービスを売買して,手に入れたり,提供する仕組み,2.政府などが税金を集めて配る仕組み,3.お金を媒介としないで奉仕活動などを行なう仕組み,の三つに分けて考えます。」という内容でした。
1時間目は,お金で買えるものと買えないもの,何かを提供すると,お金をもらえるもの,これらを具体的に考えてみることから始まり,企業・家計・政府の関係,労働市場・資本市場・商品市場,生産要素,市場的交換・コミュニケーションを媒介とする交換・媒介としない交換等についての説明を受けました。そして,経済的な部分もある程度満たさないと幸せとは言えないが,経済的な面が豊かであればそれで幸せとは言えないという,一つのくくりでした。
2時間目は主要国の名目GDPと1人あたりの名目GDPの約20年間の推移を見ることから始まり,
中国は人口が,日本の約10倍,アメリカは約2.8倍の規模であること,日本の名目GDPは円換算でほぼ500兆円規模で推移しており,円安によりドル換算では目減りしていること,2兆円の中国人観光客による「爆買い」のもたらす効果,GDPの内訳として,消費と投資・民間と政府・名目と実質・国内と海外・ストックとフロー・生産と支出と分配についての説明がありました。そして,資本主義の特徴として,資本家と労働者,常に「新しいもの」を生むこと,お金で買えないものも買えるものも変えていくこと,「豊かさ」ということの感覚について語られました。そして,人工頭脳とロボットが大きな変化をもたらし,特に労働が大きく変化し,急速に迎えている高齢社会への対応,長寿化・少子化・労働力減少にどう対応していくべきか,そこで「地域包括ケアシステム」という考え方があり,講義の開始時の「お金では買えない」が「世の中で大切」なものに,話が循環していくところで講義は終了しました。
次回はクラスごとの実施になります。