学校日記

『今を生きる若者の意識』その3

公開日
2014/08/29
更新日
2014/08/29

学校の様子

 先に掲載しました文部科学省「子ども・若者白書」(旧青少年白書)「特集 今を生きる若者の意識 〜国際比較からみえてくるもの〜」についての振り返り第三弾です。

 報告の「(4)社会規範」において、
”日本の若者は,諸外国の若者と同程度かそれ以上に,規範意識を持っている。「いかなる理由があっても,いじめをしてはいけない」と思っている日本の若者の割合は9割弱,また,「いかなる理由があっても,約束は守るべき」,「困っている人を見たら,頼まれなくても助けてあげるべき」と思っている者の割合は7割以上となっており,いずれも諸外国と比べて大きな差はない。さらには,「他人に迷惑をかけなければ,何をしようと個人の自由だ」と思う者の割合は諸外国と比べかなり低い。(図表9)”とあります。

 報告の中で注目されたのは、「他人に迷惑をかけなければ,何をしようと個人の自由だ」と思う者の割合です。「迷惑をかけなければ個人の自由」との主張は、一見筋が通っているようですが、気をつけないと誤解が生じます。

 踏み込んで考えてみた時、「他人の迷惑」で言うところの「他人」とは、どのような人を指すのでしょうか?身近な隣人、行きずりの人、それとも遠く離れた外国の人々…当事者がどこまで意識しているかによって、「迷惑」のとらえ方は大きく変わってきてしまいますね。たとえば、日本国内では問題ないとされているような「消費活動」が、地球レベルで見れば環境破壊につながる「大変な迷惑」かもしれませんから。

 ここでも本校の生徒諸君はどうであろうか、と考えてしまいます。高い「集中力」と「行動力」を有し、自分に「自信」を持って行動する彼らですが、それが時として「諸刃の剣」となる恐れもあります。
 「集中力」に優れている故に、時として強い思い込みから周囲に対する「配慮」が欠けたりはしないか?
 「自信を持って行動」できる故に、「失敗したとき」に立ち直れなかったり、結果に対してごまかしたりはしないか、
などなど。

 彼らは多くの可能性と力を持っています。それでも、「社会人」としてはまだまだ経験が十分とは言えません。「他人への迷惑」の裏返しは「周囲への思いやり」でもあります。教科書からは沢山のことを学べますが、「人のこころ」については「実体験」に勝る教材はないように思います。この夏休み、彼らはどのような「学び」を手に入れてくれたでしょうか。本当に楽しみです。

 前回も述べましたが、本校の教育目標である「グローバルリーダーを育成」するために、今後も「バランスの取れた人間育成」に向けて、様々な取り組みをおこなっていきたいと考えております。どうか保護者の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。