『UD(ユニバーサルデザイン)から学んだこと』
- 公開日
- 2014/07/10
- 更新日
- 2014/07/10
学校の様子
先の7月8日 4限に、京都市みやこユニバーサルデザイン審議会委員の坂田岳彦先生(京都嵯峨芸術大学教授)を講師にお招きし、「ユニバーサルデザイン」について学びました。
以下は、事後学習で1年生が述べた感想です。
「私は大多数の人が賛成したら『正解』と思ってしまうことがあります。でも今日の講演を聴くと、現在世の中にない画期的なものをつくるには、少数派でも何でも他人の考えを受け入れ、自分が試行錯誤しながら、自分の考えをよりよいものにしていくことが大切なんだなと考えさせられました。この精神は、西京の校是である『独創』の部分と深くつながっていると思います。『大多数とか少数派とかなんて関係ない.。自分自身が思ったことを貫き,他の人のためになることをすることが大切なんだ』ということが、ユニバーサルデザインがある理由の一つだと思いました。」(1B Tさん)
すばらしい視点です。他の生徒諸君の感想の中にも、多くの「学び」がありました。
私自身は、坂田先生がご講演の冒頭に述べられた
「UDは平均値を取るものではない。時として最大公約数を目指すと、個々の多様性を排除してしまう」とのご指摘が深く心に残っています。
そこから感じたことを少し述べたいと思います。
私たちは往々にして、集団の中で個人が「多様」であることについては寛容であろうとしている気がします。曰く「ナンバーワンよりオンリーワン」、「みんなちがっていい」等々。
ところが、一人の人間が示す「多様性」についてはどうでしょう。私は常々「人は変わる」ものだと考えています。つまり「どんな善い人でも悪いことをするかもしれない」、「人の気持ちは(自分の気持ちさえも)分からないときがある」と言えばお分かりいただけるでしょうか。
翻って子どもたちに目を向ける時、彼らの中にある「多様性」を認めてやれているだろうか?といつも自問します。なぜなら、彼らは「昨日」の彼らではなく、「明日」の彼らとも違う、「今日」の彼らのはずだからです。
世の中には驚くばかりの「情報」が氾濫し、彼らを「評価」するための「データや物差し」が溢れかえっています。もちろんその時々の成長に合わせて、彼らの行く末を照らす「適切」な指標を示してやることは大切です。
しかし、ややもすると「分かりやすい数字」にばかり頼って、彼らのかけがえのない「変化」の兆しを見誤ってはいないだろうか、と心配になることがあります。それだけは何としても避けなければなりません。
最後に、アメリカのマイクロソフト創業者であるビル・ゲイツの言葉を添えて、私の雑感を締めくくりたいと思います。
「満点をとったことは自慢にならない。本当に大切なのは知識を丸暗記したり、教えられた通りのことを答案に書くことではなく、先を見る洞察力だ。」