2ヵ月が過ぎようとして
- 公開日
- 2014/05/30
- 更新日
- 2014/05/30
学校の様子
「20代には20代にしかできない将棋がある。」
稀代の名棋士・羽生善治氏の言葉です。私は将棋を指さないのですが、氏の著作には示唆を受けることも多く、何度も読み返しております。
今年度も新たに1年生を迎え、本校の教育活動がスタートして早2ヵ月がたとうとしています。毎年のことなのですが、同じ1年生とはいえども、メンバーも違いますし当然雰囲気も異なります。
ただ、長年この仕事に携わってきて感じるのですが、1年生には1年生の、上級生には上級生の、その時にしかできない「学び」が確かにあり、そこをいい加減しては、先行きの「伸びしろ」が望めないように思います。
本校の生徒諸君は、学習に対する意欲も高く、とても真面目です。また、機転も利き理解のスピードも早いと言えます。それだけに、ややもすると「表面的」な理解にとどまり、「分かったつもり」になってしまわないかと危惧することがあります。ここが本当に難しいところです。
「分かった」と思ったところをもう一度考え直してみる、そして自分の理解を他の人に聞いてもらい、さらに深める。当然、そこではこれまで小学校では経験したことがなかった「駄目出し」を突きつけられることもありますが、本校生徒には、それに堪えられるだけの「タフさ」が必要だと考えます。
「分かったつもり」の対極として、「自分が見えている世界が全てではない」とする謙虚さを持ち合わせてこそ、その知識と経験は「知見」と呼べるのではないでしょうか。それは、われわれ大人たちにも言えることですね。
これまでの経験や知識はとても貴重で、全ての人が尊重されなければなりません。しかし「それが全てではない」とする資質を持ち合わせてこそ、グローバル・キャリアを培うことができるように思います。
この時期、もう一度子どもたちの様子を見つめ直し、夏までの時間を有意義に過ごしてもらえるよう、われわれ教職員もしっかりと研鑽を積みたいと考えます。