すてき!な 中京中学校〜学級通信より〜
- 公開日
- 2025/06/12
- 更新日
- 2025/06/12
学校の様子
ある学年の学級通信に掲載された担任からの文を紹介します。お年頃の心の動きを読んで、そっと仲間の大切さや不完全でも良いことを諭しています。題はついていませんが、題をつけるならば「失敗」。
『思いもよらぬ瞬間につまずいてしまうことがある。自分の足でしっかりと立っていたはずなのに、気づけば地面に倒れこみ、激しい痛みと悔しさだけが手のひらに残ることもある。何かに長けている人のたった一面と自分とを比較し、羨んでしまうことだって正直ある。そうやって誰しもが何度も何度も転びながら、人を羨みながら日常を過ごしてゆくんだと思う。
ただ、転ばないと見えない景色がある。不完全だからこそ受け取れるやわらかな贈り物もある。というか世の中のほとんどがそうだ。完璧な人なんて、フィクションの中にしか存在しないのだから。そう分かっているからこそ「大丈夫だよ」と声をかけそっと隣で座っていてくれる人がいる。責めず、急かさず、「きっとまた立ち上がれるさ」と信じるまなざしを向けてくれる人がいる。自分の不完全さを何も言わずに受け止めてくれる人がいる。そんな素敵な存在が、一歩踏み出した人や集団に彩を与える。でも、もっと素敵なのはその失敗をあたたかな笑いで包みこんでくれる存在なのかもしれない。
「そんなのもなんかええやん。」「良かったで。」って、沈みこんだ自分を見て笑ってくれる。決してバカにした笑いでもなく、軽々しく扱うような笑いでもない。同じ景色を見て、本気で一緒に楽しんでくれる仲間の笑い声が心にそっと灯をともしてくれる。最高の仲間がいてくれるからこそ、ふと心が和らぐ。そしてまた挑戦してみようって思える。失敗は恥じゃない。温かな関係を築いてゆくための大切な種なんだ。
そんな種を分け合いながら自分たちの色を創造してゆける、夢追人でありたい。』