ちょっといいはなし 8
- 公開日
- 2012/02/03
- 更新日
- 2012/02/03
学校の様子
うちのおばあちゃんは83歳です。
Dはオープンのときに行ったきり。Dシーには行ったことがなく一度行ってみたいということで、アニバーサリーのときにおばあちゃんと二人で行くことにしました。
園内では少し気をつかいました。おばあちゃんのペースに合うように、なおかつおばあちゃんが楽しめるものをと思い、レールウェイやスチーマーラインに乗って景色を楽しんだり、アンコールやマーメイド、ミスティック、マジックランプシアターといったショーを見たりして、とてもゆったりとした雰囲気で過ごしました。
ところが先にバテたのは私の方だったのです。
じつは風邪が治ったばかり。4日間寝たきりだった体は思うように動いてくれませんでした。
「いいから椅子に足を投げ出しなさい」
キャラメルナッツのアイスを売っているお店の中で、おばあちゃんが言いました。
私は「はずかしいからいいよ」と断りましたが、おばあちゃんは私の足を取り、ひざをやさしくさすってくれたのです。
悪いやら照れくさいやらでお礼を言うこともできず、シーシンフォニーがはじまるまでの間、海と夜景をながめながら、二人でぽつぽつと話をしました。
いつも彼氏と来ている場所におばあちゃんがいる。なんだか不思議だなあと思いながら、楽しそうにまだ私が小さかった頃の話をする、おばあちゃんの言葉に耳を傾けていました。
やがてシーシンフォニーがはじまると、私はすぐ、水と光が織りなす壮大なショーに夢中になりました。ミッキーが振る指揮棒に合わせて、水柱が上がり、そのたびに大きな歓声が聞こえてきます。そしてついにたいまつの群れが現れ、話しかけようと横を見たらびっくりしました。あばあちゃんが泣いていたのです。
「どうしたの?ねえおばあちゃん、なに?」
おばあちゃんは指先で涙をぬぐいながら言いました。
「ごめんなさいね。ついうれしくて。今日は本当にありがとうね。あっちゃんといっしょにいられて本当にうれしかった。こんなに素敵なものを見せてもらって、おばあちゃんすごく幸せなんだよ」
私はなにかしゃべろうと思ったけど、口を開いたら絶対に泣くと思ったので、あわてて唇を噛みショーの方を見ました。
そして「また来ようよ」とだけ答えました。
帰りの新幹線の中で、この先も1年ごとにDに行こうと約束をしました。
今度は家族みんなで行きたいなと思います。
☆やさしいおばあちゃん。孫がかわいくてかわいくて・・・。
生徒のみなさんもおばあちゃんを大切に。