学校日記

ちょこっと通信

公開日
2010/07/08
更新日
2010/07/08

校長室から

校長室から   〜ちょこっと通信〜 7月
          ルールとマナーとエチケット
 先日は休日参観に足をお運びくださいましてありがとうございました。
 授業はいかがでしたか?ご存じのとおり池田東小学校は食育に力を入れていますので,各学年国語・算数・社会・理科以外の教科や総合的な学習で食に迫った授業が多かったです。
 さて,そのあと多目的室で家庭教育学級を「ルールとマナーとエチケット」という題で私が話をさせていただきました。終わったあと,地域の方から「この話は形だけの話じゃなく,いい話なので何らかの形でもっと多くの人に知らせて欲しい」と言われましたので,取りあえずかいつまんで学校だよりに掲載させていただきます。

 ルール(定規)マナー(手)エ・チケット(札)という三つの言葉は似ているけれど,語源が示すようにマナーが一番温かい気がします。3つに共通する点は規範意識の上に成り立っているということです。
ところが最近困ったことに,公共広告機構でも言うようにこの規範意識が崩れてきています。例えば「平気で子どもの手を引き信号無視をする大人」や「児童ポルノで自分の子どもの動画を売ってお金にしている親」が身の回りにも存在しています。
 教育最先端都市京都のもう一つの顔は,少年非行・問題行動日本一という顔です。京都府警は今年度少年非行撲滅元年と位置づけ,教育委員会とも交換人事を行い警察と教育委員会がタッグを組んでこの汚名を晴らすように努力しています。
 この醍醐地域は山科署管轄になりますが,決して山科・醍醐は問題が少ない地域とは言えません。シンナーや喫煙は横ばい状態ですが薬物や異性交遊は5年前に比べて数倍にも増えています。小学校でも他校間のケンカやエスケープ,大人への暴力や決まり事違反などの問題行動(ルールを守れない子)が顕著です。これらの犯罪や問題行動の裏には必ず携帯電話が存在します。
 携帯電話の危険性としてチェーンメールやなりすましメール,Hサイトや出会い系サイトへの接続,誹謗中傷メールや学校裏サイトがあります。依存性としては「3分間ルール(3分以内に返信をすること)」「中学生女子では全市平均で4時間のメール時間!」などがありますが,実は本校でも何件もの携帯がらみの問題行動が毎年発覚しています。はっきりしているものについては指導もできますが,闇から闇へと電波で流れていく情報はなかなか学校では把握しきれないのが現状です。最近,防水携帯がはやっていますが実はこれはお風呂の中でも携帯が可能な製品として作られています。まだメールだけならまだしも,ついお風呂の中では自分の写真を撮って写メールしてしまっている子どもも多いようです。学校では携帯マナー教室を開催していますが,安全のつもりで子どもに持たせた携帯が実は一番犯罪に近い場所にあることを保護者の方はあまりご存じないようです。
学校や教育委員会では「小中学生に携帯は必要ありません。非常に危険性や依存性の高いものである認識を持ちましょう」との姿勢をもっていますが,それでも子どもたちに買い与えるご家庭は問題が起きた時にはご家庭で処理できるような体制を作っておいていただきたいものです。必ず携帯に関する家庭のルールをこしらえ,時間やしてもよい場所の設定が必要です。このきまり事を約束として子どもたちに守らせることは相当しんどいことと覚悟しておいてください。
 小さい時から小さな約束を守らせる習慣を付けておかないと急に携帯電話のマナーを説いても子どもたちにはルールを守る規範意識は育っていません。年度当初に「学校教育の重点」というリーフレットを各ご家庭にお配りしましたが,この中にも「社会で許されないことは学校でも許されない」と明記され「規範意識の向上に家庭と協力して取り組むことが大切である」大きな項目にあげられました。流れ出た情報の発信源や受信者の特定は非常に難しく指導も困難になります。逆にその情報は消そうとしても消しきれるものでもありません。

次の図のように役割をしっかり考え,子どもたちを危険から守らねばなりません。
規範意識の育成
家庭
   きまりを守る大切さ!
      赤信号みんなで渡れば怖くないはしたらダメ!
   人や地域に役に立つ行動
      地域一斉清掃などボランティアに参加
   携帯の危険性と依存性
      低学年から 小さな約束を守る習慣づけから
学校
   鋭い人権感覚
      みんな違ってみんないいものとみんなと違わないのに違いを作って差別する怖さ
   学校内でも
      社会で許されないことは学校でも許されないという毅然とした指導
   倫理的な行動規範
      教育公務員職にあるという自覚をもち,真似したくなるような大人になる

 こんな大人として子どもの見本となる行動規範が子どもをともに育む京都市民憲章ですが何も新しい考え方ではなく昔からよく立て看板に書いてありました。
おなじです,自分の子どもも人の子も 見守り隊が実践して下さっています。
  かしこい母さん3つ叱って,7つほめ 子育ての基本エチケットです。
  子どもは育つ,親の背を見て 親の行動規範を子どもは見ています。
  向こう3軒両隣 で一人で子育てに悩まないでご近所や学校に恥ずかしがらないで聞いてみましょう。

 今,ワールドカップ花盛りです。最後にサッカー話題で終わりましょう。
手を使わないとかわざと相手を蹴らないとかはルールで決まっています。もし誰かが立ち上がれないようなケガをしたらボールを敵味方関係なくわざと外に出して,治療の時間をとります。これは相手を思いやるマナーです。先日優勝候補のフランスの1次リーグ敗退が決ましたがフランス代表監督は相手チームの監督が求めた握手の手を払いのけました。これはエチケット違反だと思います。エチケットの語源はフランス語だというのに残念なしぐさですね。