学校日記

校長室から 春休み

公開日
2014/03/19
更新日
2014/03/19

校長室から

校長室から 〜年度末にあたって〜

 卒業式と修了式を残して,今年度が終わろうとしています。
 この一年も,子どもたちから学んだことが多くありました。ある日,校長室に来てくれた子どもたちから,「校長先生のいいところってどんなとこ?」と尋ねられました。
 ちょっと照れ臭かったのですが,「例えば…仕事をする時はする,遊ぶ時は遊ぶことかなあ。」と応えると,「その他には?」と尋ねられました。そして応えると,また「その他には?」と尋ねられるのです。これが案外見つからないのです。照れ臭いというのもあるのですが,本当に自分の長所がなかなか見つからないのです。
 しばらくすると,今度は「じゃあ次の質問,校長先生の夢は?」と尋ねられました。子育ても終わり,教師をめざそうと決心した時から長年が過ぎ,あと数年で退職するものに,なかなかきつい質問です。思い浮かぶものも,どう考えても夢には程遠い,ちっぽけなものばかりで,これまた即答できませんでした。
 実は,この二つの子どもからの質問は,とても大事な質問だと思いました。子どもの自己肯定感(自分で自分のことを大事にするという感覚や自分のことが好きであるという感覚,また,自分はこれでいいという感覚)を引き出すためには,まず自分自身を肯定的に受け止めることが大切だと言われています。「そんなっ。」と思われるかもしれませんが,自分の良いところの20や30ぐらいは,言えないといけないそうです。
 それに,夢を語れる大人って素敵だと思いました。確かに,子どもに「夢は願うものではなく叶えるものです。…」「夢の実現に向かって頑張りましょう。…」という側に夢がないのもちょっと淋しいかなと思います。大人も,幾つになっても夢を追い続ける存在でいることは素敵なことではないでしょうか。
 さて,東日本大震災から3年を過ぎる月日が流れましたが,今も避難生活を余儀なくされている方がいらっしゃるという現実があります。昨年度末にもふれさせていただきましたが,あらためて,この災害で,多くの方々が命を落とされ,未だに行方不明の方々がいらっしゃるということを忘れてはならないと感じています。
 「人権を大切にするということは,想像力があるかどうかである。」この1年,子どもたちにし続けた話です。巣立ちゆく子どもたちにも,「こんな時,相手はどんな気持ちになるのだろうか。」「今,自分がしていることはこれでいいのだろうか。」と,立ち止まって考えられる人になってほしいと思っています。
 「人のために祈ることができる」そんな人間でありたいと思いつつ,今年度最後の通信とさせていただきます。ありがとうございました。