校長室から 2月
- 公開日
- 2014/01/30
- 更新日
- 2014/01/30
校長室から
校長室から 〜テレビに見られている?〜
知っている方は少ないのではないかと思うのですが,昭和28年2月1日に,日本で初めてのNHKテレビ放送が開始されたということで,2月1日は放送記念日だそうです。その時の一日の放送時間は,なんと,わずか4時間だったということです。
私が小学生だった昭和30年代後半から40年代の頃には,もう朝・昼・夜と放送されていたと思います。ガチャガチャと音をたてて,姉とチャンネル争奪戦をしていたことを思い出します。そのうち父親が帰ってきて,当たり前のようにチャンネルをニュース番組に変えてしまう。「これが父親の権利なのか…」と,子どもながらに腸が煮えくりかえる思いで見ていたことを思い出します。
さて,放送開始から60年あまりが経ち,家には最新鋭のテレビが複数台,放送も試験電波が流れる時間帯があるものの,ほぼ1日中番組が流れている時代になりました。
私は決してテレビ反対論者ではありません。事実,情報提供としてのテレビの価値やその役割は必要不可欠だと思います。また私には番組の内容を批評するほどの力もありません。気に入らなければ「見ない」「スイッチを入れない」という選択権を私はもっているのですから。
けれども最近,見ているはずのテレビに見られているような気がします。大人でも,「テレビがついていないと落ち着かない」「別に見たい番組があるわけではないけれど,ついていないと安心できない」と感じることがあるとか…。また,子どもの世界でも,「テレビを見ておかないと,友達との会話についていけない」「流行に乗り遅れてしまう」などの理由から,無理して見ているような傾向があるとか…。
私たちはテレビを見ているはずですが,いつの間にか,テレビ側に主導権があって,テレビが画面を通して私たちを見ているような気がします。テレビをうまく活用して,例えば番組の内容を話題にして,家族のコミュニケーションを図るというのもいいなあと思います。
それにしても,二台のテレビが近くで同時についていても,それをさほど気にならなくなった私自身がいるというのも恐ろしいことです。