校長室から 1月号
- 公開日
- 2014/01/08
- 更新日
- 2014/01/08
校長室から
校長室から 〜新年にあたって,ふりかえる力〜
2014年,新年あけましておめでとうございます。本年度も昨年度同様,本校教育の推進のため,ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
新年を迎えたこの時期,「今年こそは!」と,子どもも大人も少なからずの者が,今年頑張ることを意識するのではないでしょうか。けれども年末には,「あ〜今年もできなかったなあ‥」と回顧したり,「そもそも今年は何を目標にしてたんやったっけ…」となったりすることもしばしばです。
さて,気持ちを新たに「新年にあたって今年の目標を立てましょう」という話を子どもたちにもしました。子どもたちにとっては,進級した4月,後期が始まる時,また,運動会や学習発表会,宿泊行事など,節目で目標を立てる機会があります。けれども,いつのまにか忘れたり,途中で投げ出してしまったりと,目標の達成に向けての努力を継続することは,なかなか難しいことです。
そこで,ただ目標を立てるだけではなく,「今の自分をしっかりとみつめる(ふりかえる力)」「そのために具体的に何をするのか(具体的に考え行動する力)」の二つの力が大切であるという話をしました。
「己をかえりみて己をしれ。縦学問ひろくして如何程物をしりたりとも,己をしらずば,物しりたるにあらず。」(『盲安杖』1619)いくら知識があっても自分自身のことが分かっていなければそうした知識も役に立たないということを言っているのでしょうか。江戸前期の禅僧,鈴木正三のことばです。
自分で自分のことを知る力,これは自然と身に付くものではないと言われています。タイミングを見計らって,「今,何ができていて何ができていないのか」「何をしたからうまく行ったのか」「今ここまでできているから,次に何をすればよいのか」などの問いかけを大人が子どもにして,ふりかえる力を身に付けさせることが大切だと思っています。
また,目標を立てるということは,そのために,具体的に何をどうするということがセットになっていなければなりません。ある学校では,学級目標の一つに,「美しい教室にしよう」を挙げられていましたが,その下には「掃除の時は隅々まではきましょう」「いつもゴミ一つ落ちていないように,気がついた人が拾いましょう」などと,具体的な行動まで示されているそうです。そして最後に,「教室はみなさんだけが使うものではありません。美しい教室を次の学年に渡しましょう。」と締めくくられているそうです。
「ふりかえる力」「具体的に考え行動する力」この二つの力は成長の過程で,いろいろな場面で必要な力であると考えています。今年も,目標をしっかりもって元気に学校生活を送ってほしいと思います。