校長室から 10月
- 公開日
- 2013/09/30
- 更新日
- 2013/09/30
校長室から
校長室から 〜忘れられない言葉〜
人には,それぞれに忘れられない言葉があると思います。
「『やればできる』のではなく,『やらなかったら何も始まらない』」中学校1年生の時に恩師に言われた言葉です。負けず嫌いなのに,ついサボってしまう私にとっては,その言葉はとても印象に残りました。その時は,そう簡単には変われませんでしたが,その後,大人になり,働いてからも,困った時や迷った時には,なんとなく思い出す言葉になっていました。そして,「できないんじゃない。やっていないだけだ。」と自分に言い聞かせることもありました。
私たちはよく,意欲を見せない子どもに対し,「やればできるんだから,がんばろう。」と言います。これはその子の力を信じていることの裏返しでもありますが,それ以上に,どこかで「こんなに一所懸命励ましているのに…」という,大人としての苛立ちを含んでいるのかもしれません。
そのうち,「やる気を出さないのは根性がないからだ。」「この子にはどうも粘り強さがない。」と,一変して厳しく追い立てたり諦めムードになったりしてしまいます。その結果,子どもに,「自分はやる気のないダメな子なんだ…」と思わせてしまうことになってしまうかもしれません。レッテルを貼るのではなく,何をすればよいのかを,子どもたちにはっきりと分からせることが大切だと思います。
さて,まもなく前期が終わります。今,子どもたちに求められている力の一つに,「自己評価力」と言われるものがあります。少し柔らかい言葉で言うと,「自分をもう一人の自分から見つめることができる力」です。そして,その力とは,単に自分をふり返るだけではなく,今の自分は,「何ができていて何ができていないのか」「これから何をすればよいのか」など,未来の自分に向かっていくために何をするべきかを理解し,そのために具体的に何かをしようとする力です。
前後期の節目として,自分をふり返る絶好の機会です。お渡しする通知表にも,「君はこんなことができるようになったんだよ。」「ここを頑張ったらもっと成長できるよ。」というメッセージが込められています。ぜひお子たちの努力を認め,励ましの声かけをお願いします。