校長室から10月号
- 公開日
- 2012/09/27
- 更新日
- 2012/09/27
校長室から
校長室から 〜通知表〜
前期が終わろうとしています。今思えば,あっという間の半年だったような気がします。
前期を振り返ってみると,いろいろな事がありました。私事ですが,子どもたちとの新たな出会いから始まり,様々な行事や取組を通して,子どもたちの頑張る姿とこれからの可能性を肌で感じた半年でした。
さて,前期の終了ということで,通知表を渡すことになります。通知表とともに「通知表の見方」という文書を配布させていただきますが,あらためて通知表のもつ意味を考えてみたいと思います。
通知表は,明治の中頃に,学校と家庭との連絡手段として文部省が方針を示して以来,全国で今の通知表の原型とされるものが普及していったと言われています。あの通知表を手にする時の子どもたちのドキドキ感は昔も今も変わらないのでしょうか。私も担任時代,子どもたちに通知表を渡していましたが,じっと私の表情を見つめる子どもや,逆に私の顔を見ないで受け取る子どもの姿を見て,こちらも真摯な気持ちで渡していたことを,今も覚えています。
私は,「評価は成長のメッセージである」ということばが好きです。そして大切にしています。本来,通知表には,「君はこんなことができるようになったんだよ。」「ここを頑張ったらもっと成長できるよ。」というメッセージが込められています。確かに,子どもたちやお家の方にとって,「できる」の数や「3(評定)」の数が気になる気持ちもわからなくはないです。私も子どもの時,そう思っていたような気がしますので…。けれども,それだけに終わらせず,ぜひ努力を認め,励ましの声かけをお願いしたいと思っています。
このことは,「子どもたちが,自分で自分のことを理解しているか,また,子どもたちに,理解しようとする芽を育てられているか」ということに関わっています。単に「良かった」「悪かった」だけでは,自己理解をする力が付きません。自分に,今のもう一人の自分を見つめる力を付けていくためには,「何がどうだったのか」ということを具体的に考えさせることが大切です。そして,欲を言えば,その実現に向けて「これからどうするのか」まで考えさせることができたら,評価の価値も高まると思います。
我が家には家族全員の通知表が今も残っています。もちろん私の分もあります。当時の担任の先生も,きっと想いを込めて,私への成長のメッセージを残してくれたのだと思います。