校長室から〜オリンピック〜
- 公開日
- 2012/08/24
- 更新日
- 2012/08/24
校長室から
校長室から 〜オリンピック〜
長かった夏季休業も終わりました。子どもたちそれぞれが,いろいろな体験をし,充実した夏休みを過ごしてくれていたら,大変嬉しく思います。
さて,今年の夏は,イギリスのロンドンで,オリンピックが開催されました。多くの方々が,きっと寝不足の日々を過ごされたのではないかと思います。もちろん私もその中の一人でした。
スポーツの世界ですから,勝者もいれば敗者もいて当然ですが,どうしてもメダルの色だの数だのがクローズアップされてしまうのは,仕方がないところなのでしょうか。
そうした中,インタビュー勝者も敗者も,選手の皆さんが,口々に自分を支えてくれた人たちに対する感謝の気持ちを述べていたのが印象的でした。子どもたちにも,演技や競技の素晴らしさもそうですが,そうした感謝の気持ちがいかに大切であるか,そして,そのことが,人を一回りも二回りも大きく成長させることにつながっているのかということに気付いてくれたらと思いました。
とかく,私たちはいろいろなことについて,結果の部分だけを見て評価しがちですが,実は,ここに至るまでの努力や苦労,人との関わりなど,見えていない部分にいくつものドラマがあるのだと思います。たとえ負けたとしても,その場にいること自体,大変なドラマなのですから…。だからこそ,スポーツは見た後に,何か心に残るものがあり,感動を与えてくれるのだと思います。見えていない部分を想像することによって,また違うスポーツの見方を知ることができます。
未曽有の災害を引き起こした東日本大震災では,約2万人近い方々が命を落とされたり行方不明になったりしました。私たちは,その人数の多さに驚愕したわけですが,こんなことを尋ねられました。「その一人一人に親や子,兄弟,友人などがいたということ,つながりがあったことまで想像できますか。」と…。見えないことを想像する力は,まさに人権感覚であることに気付かされました。
オリンピックと並行するかのように,この夏,大文字駅伝の本選出場をめざして陸上の練習をする子どもたちの姿がありました。また,数日ですが,私自身もバレーボールの部活動にかかわることができました。一つのボールを仲間で追いかけることの価値を話したり,「頑張ること」には,人には分からなくても自分なりに頑張っていると思える頑張りと,他の人が見ていても分かるような頑張りの二つがあるいう話をしたりしながら,ともに汗を流しました。なかなかうまくいかずに失敗を繰り返しても,またチャレンジしようとする子どもたち,暑い中,必死になってボールを追いかけたり元気に大きな声を出したりしている子どもたち,そんな姿に感動し,私自身もパワーをもらいました。
テレビで見るようなプレーはできなくても,スポーツを通して,人として一回りも二回りも成長していく過程は,オリンピックに出場している選手も子どもたちも同じだと思いました。