校長室から7月
- 公開日
- 2012/06/28
- 更新日
- 2012/06/28
校長室から
校長室から 〜家庭学習について〜
◆家庭学習のねらいとは…
私が小学生の頃でした。学校での一日が終わり,「終わりの会」の後,たまに担任の先生が,「今日の宿題はありません。」と話されることがありました。その時の学級の喜びようときたら,まさに歓喜の嵐といった様子でした。
現実問題として,家庭学習は宿題という形で,子どもたちが好むと好まざるに関わらず与えられてきました。ある面からすれば,それは必要であることかもしれません。私も,担任時代には,「人生,つらいことでもしないといけない事,しないといけない時がある。」などと,子どもにたちに話をしていたものです。
確かに,一理あると思います。もし「宿題がないと勉強しない。」という実態があるとすれば,そのことが学力面や生徒指導面において,負の連鎖につながる可能性があるからです。
しかし,本来,学習というものは主体的に行われることが望ましいことは言うまでもありません。自己を見つめ,「自分が得意なこと,伸ばせるものは何か。」あるいは,「自分に欠けていることや足りないこと,頑張らないといけないことは何か。」を自分で考え,それに向けて自己に課題を課すことは,「生きる力」を育む上でも大切です。ただ,宿題さえしていれば学力が身に付くかといえば,必ずしもそうではありません。大切な事は,その内容と方法です。
では,学力向上や自己を見つめる事につながる,より効果的な家庭学習とはどのようなものなのでしょうか。例えば
・「今日の算数の授業で小数の計算が少しわかりにくかったから,今日は小数の計算問
題をしよう。」
・「金曜日に理科のテストがあるから,前の日の木曜日にはその勉強をしよう。」
・「リコーダーが苦手だから頑張ろう。」
・「京都の食べ物について詳しく調べてみたい。」
などと,もっと今の自分を意識した自分ならではの内容があってもよいのではないかと思
うのです。
また,「今日は○時から習い事があるから,家での勉強は○時からしよう。」「今日は夜にどうしても見たいTV番組があるから,帰ったらすぐに勉強しよう。」といったように,家庭学習への取組方を自分自身で考えてみることが大切ではないでしょうか。こうした考えは,自分の生活を意識できているからこそであり,こうした力を培うことは,自分の生活を見つめる上で重要だと思います。
更に,家庭学習に対して,親の立場から励まし,できる範囲で子どもの学校での学習
にかかわっていただけるとよいと思います。これは,お家の方がいつも子どもの傍にいて
勉強を教えるということではありません。家庭学習を通して,学校での学習に関心をもっ
ていただいたり,お子達を励ましていただいたりすることは,子どもたちの自己を問う力
や自己肯定感を高めたりすることにつながるからです。一週間の予定表は,叱られる材料
ではなく,子どもの成長のために,学校・子ども・保護者をつなぐもとして位置付けたいものです。今後,家庭学習の在り方について,更にいろいろな視点から考えてみたいと思います。