教室はまちがうところだ〜まきた・しんじ〜
- 公開日
- 2015/04/09
- 更新日
- 2015/04/09
校長室から
4月8日(水)着任式,始業式,入学式という
3つの式が無事終わりました。
今年度,新たに新1年生36名を迎え,上里小学校は260名で
スタートします。
始業式の中で,私からこのような話をしました。
授業中,自信がなかってもどんどん自分のおもいや考えを発表しよう。
分からないから,教えてほしいと発言してもいい。
間違いながら,みんなで学び合いながら学習することが大切であることを話し,
その後,以下の詩を朗読しました。
「教室はまちがうところだ」
まきた しんじ
教室はまちがうところだ
みんなどしどし手を上げて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことをおそれちゃいけない
まちがったものをワラっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃないか こうじゃないかと
みんなで出しあい 言い合うなかでだ
ほんとうのものを見つけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ
いつも正しくまちがいのない
答えをしなくちゃならんと思って
そういうとこだと思っているから
まちがうことがこわくてこわくて
手も上げないで小さくなって
黙りこくって時間がすぎる
しかたがないから先生だけが
勝手にしゃべって生徒はうわのそら
それじゃあちっとも伸びてはいけない
神様でさえまちがう世の中
ましてこれから人間になろうと
している僕らがまちがったって
何がおかしいあたりまえじゃないか
うつむきうつむき
そうっと上げた手 はじめて上げた手
先生がさした
どきりと胸が大きく鳴って
どきっどきっと体が燃えて
立ったとたんに忘れてしまった
なんだかぼそぼそしゃべってけれども
なにを言ったかちんぷんかんぷん
私はことりと座ってしまった
体がすうっと涼しくなって
ああ言やよかった こう言やあよかった
あとでいいこと浮かんでくるのに
それでいいのだいくどもいくども
おんなじことをくりかえすうちに
それからだんだんどきりがやんで
言いたいことが言えてくるのだ
はじめからうまいこと言えるはずないんだ
はじめから答えが当たるはずないんだ
なんどもなんども言っているうちに
まちがううちに
言いたいことの半分くらいは
どうやらこうやら言えてくるのだ
そうしてたまには答えも当たる
まちがいだらけの僕らの教室
おそれちゃいけないワラッちゃいけない
安心して手を上げろ
安心してまちがえや
まちがったってワラッたり
ばかにしたりおこったり
そんなものは上里小にはおりゃあせん
まちがたって誰かがよ
なおしてくれるし教えてくれる
困ったときには先生が
ない知恵しぼって教えるで
そんな教室作ろうやあ
おまえへんだと言われたって
そう思うだからしょうがない
だれかがかりにもワラッたら
まちがうことがなぜわるい
まちがってることわかればよ
人が言おうが言うまいが
おらあ自分であらためる
わからなけりゃあそのかわり
誰が言おうとこずこうと
おらあ根性まげねえだ
そんな教室作ろうやあ
*あゆみ出版
「子どもといっしょに読みたい詩」より
一部変えています。