校長の窓23(終戦記念日)
- 公開日
- 2025/08/15
- 更新日
- 2025/08/15
校長室から
8月15日終戦記念日です。今年は戦後80年、ということで、少し前から、ずいぶん様々な報道がされるようになっていました。また、世界で唯一の被爆国として、核兵器の廃絶を訴える声が大きく取り上げられるようにもなっています。
しかし、第二次世界大戦が終わって80年たっても、今だに、世界の中では紛争は絶えません。そして、何の罪もない方なくなったり、大切な方を失ったり、日常を破壊され苦しい生活を余儀なくされています。
暴力や武力でもって自己を主張することに得をすることはない、勝者や敗者が決まっても、どちらもなくすものは大きいことはわかっていても、なくならない武力衝突はなぜなのか。また、最近は「○○ファースト」という言葉が飛び交い、○○さえよければいい、というような風潮も聞かれます。それで本当に、○○の方は豊かに生きることになるのでしょうか?
社会はさまざまな立場やタイプの人が集まっていて成り立っています。また、その社会と創る一人が自分であるということを子どもたちにはよく話をしています。様々な立場やタイプの方のつながりで豊かな社会や豊かな人生になると考えています。互いの立場やタイプを認めあって議論することで、豊かな未来が創られるのではないかと考えます。人には感情がありますので、そう簡単なことではないのだとは思いますが、互いを尊敬する、その上で議論するという姿勢が必要なことではないのでしょうか。
今日は終戦記念日。今一度、この戦争ということの無意味さと、原爆のむごたらしさをこの機会に確認しておくことが大切ではないかと考えます。そして、過去の出来事から学び、その学んだことを未来につなげていることの意味を確認しておきたいと思います。
これからますます大きな課題とされるのが、当時を経験された方がなくなっていっておられるということです。そのうち、経験された方が誰もいなくなることが想定されます。だからこそ、戦後に生まれたものが、経験者からの声をしっかりと受け止め、次の世代につなげていくことが大切なのではないでしょうか。戦争の語り部、原爆の語り部に戦後生まれの若者が増えていっているとのこと。また、語り部育成という取り組みが各地で行われるようになっていること。世代をつなぐ、知らない世代から知らない世代へ、私たちもその一人としての自覚をもって歩みたいと思っています。まずは、平和を願う気持ちを大切にしつつ。
校長 岡本雅文