校長の窓36(第41回卒業証書授与式)
- 公開日
- 2023/03/23
- 更新日
- 2023/03/23
校長室から
登校の際には、なんとか雨が降らず集合することができた卒業証書授与式。式のはじまりとともに、雨足が強くなりました。その雨音が気にならないぐらいの、思いのこもった式を、卒業生の皆さんはつくりあげました。6年間の思いを大切に、姿と声で、表現していました。凛とした姿、思いのこもった返事や言葉、6年間の時間が凝縮されていると感じる時間でした。
代表で参加してくれた5年生のみなさんも、とても立派に表現し、6年生の門出を祝ってくれていました。参加いただいた、保護者や学校運営協議会の方々にも支えられ、立派な式を創り上げ、子どもたちが卒業していってくれたと思います。
ここまで、本当にありがとうございました。
式辞より
『・・・・(略) 六年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今、一人一人の名前が呼ばれ、自分の思いを込めた返事をする姿、凛とした立ち姿、とても立派にこの式に臨んでいる姿をこの場から見せてもらいました。感動しています。すばらしいです。まさしく、今年の言葉で言うと「ブラボー」ですね。
そして、三名の代表の方に、心を込めて卒業証書をお渡ししました。
わたしと皆さんとのかかわりは、二年間でした。
・・・・(略)・・・・
その時にも思ったのですが、というより、その時に強く感じたのかもしれません。みなさんは、明るく前向きに自ら楽しんで活動することができる力があるこということ。しんどいことやいやなことがあっても、しっかりと切り替えて前を向けて歩んでいける力をもっているということです。
また、その後もみなさんと深くかかわっていく中で、仲間の個性を受け入れ、仲間とのつながりを大切にしたり、仲間との活動を楽しんだりすることが、ますますできるようになっていることにうれしさを感じました。
今までの学校生活、仲間との生活の中で、しんどいことやいやなことがたくさんあったのではないかと思います。しかし、そのことをいつまでも引きずらず、仲間の成長や変化にしっかりと目を向け、受け入れ関わることができるようになっています。もしかしたら気づいていないかもしれませんが、人を受け入れる素晴らしい力を持っています。また、学校生活がしんどいという仲間がいても、その状況を受け止め、そっとそばに寄り添うことができたり、おかしいな、何か間違っているぞ、という時には、よりよい方向に向けてつながりを強め、修繕、改善していったりする力があります。この二年間の中でも、自分たちで自分たちの環境をよりよくしていこうとする姿が高まっていったことがうれしくもあり、また、感動でもありました。
いいものつくりたい、感動を伝えたいという強い思いをもった時の集中力は素晴らしいと感じます。それが形となって表現された一つが、運動会でのフラッグ、体操ですね。途中、しんどいこともあったでしょうし、嫌なこともあったでしょう。中には、練習に参加することをためらった人もあったと思います。しかし、そこは仲間とのつながりです。ともに創り上げようとする思いがうまく絡み合って、すばらしい演技となりました。自らのがんばりが周りの人の感動となり、その感動が今度は自分たちに返ってきて、自分たちが想像以上の感動を得られることにつながりました。思いは通じるのです。思いは人の心を動かすのです。そして、つながりはよりよい力となっていくのです。
昨日、WBCで日本が勝ちました。強い思いもって取り組むことで結果とつながり、多くの人が感動しました。ワールドカップのサッカーでも、熱い思いを持って取り組むことで、周りに感動を与えました。心は人を動かすのです。
今、ドラえもんの「のび太と夢の理想郷」という映画が上映されています。みたことありますか?六年生ならあえて、自分から行くことはないかもしれませんね。実は、わたしはわが子にせがまれいっしょに見に行きました。なかなか感動させられますよ。この映画からつぎのようなメッセージを感じました。
争いや競争のない社会、みんなが優秀となれる完璧な社会を求めていたのび太たちですが、このユートピアで過ごす中で気づくのです。それは、人の心と人間の不完全さの大切さです。
心がなければ、争いも競争もおこりません。心があるから、葛藤があり、悩み、苦しみ、考えるのです。それが人を豊かにするのです。また、人は不完全です。完璧な人間はいません。だから、努力もするし、互いのつながりが必要になってくるのです。不完全だからそれぞれの得意なことを受け入れ、つながりあうことで、豊かな環境や社会がつくられるのです。そんなメッセージを私は感じました。
まさしく、みなさんが経験されてきたことではないでしょうか。葛藤や悩み苦しみ、喜びやうれしさ。そして、仲間と共に創り出すことのすばらしさを。
多くの出会いの中で、自らの心をより豊かにしていってほしいと願います。悩み、苦しみも心の成長です。喜びや感動は心が動かされることです。AIや機械にはできないこの不完全さを誇りにしながら、より豊かな人生を歩んでますます自らを輝かせていってほしいと願います。
そして、学校教育目標の「仲間とともによりよい社会を創り出す」そんな人に育っていってくれると嬉しいと思います。・・・・(略)』
2年間のかかわりへの感謝と子どもたちの活躍を期待します。
ありがとうございました。