校長の窓41(卒業証書授与式)
- 公開日
- 2022/03/23
- 更新日
- 2022/03/23
校長室から
本日(3月23日)第40回目の卒業証書授与式を執り行うことができました。なんとか無事に行うことができてよかった,というのが今の正直な思いです。
今年度も,新型コロナウイルスの関係で多くの行事や取組が中止や延期,縮小などされる中の1年でした。保護者は2名まで,来賓は運営協議会の委員の皆様と限定,来賓の祝辞もなく,市長や教育長の祝辞も代読をせず,掲示としました。卒業証書もクラス代表に渡すこととし,門出の言葉はビデオにて放映,国歌も校歌も静聴,当然6年生の歌声を聞くこともできませんでした。保護者の方にはご理解,ご協力をいただき,本当にありがたかったです。式辞でも述べさせていただきましたが,今年度の取組にご理解,ご協力をいただけたことが何よりうれしく,感謝の思いです。
『〜略〜 さて、私と皆さんとのかかわりは、この一年間でした。多くの取り組みが中止や延期、縮小となる中、皆さんが全校の前で活躍をする姿を見る機会が少なく残念ではありました。しかし、日常の学校で見る姿は、とても素晴らしく思うことがたくさんありました。
話を聞く姿、授業に真剣に取り組む姿、下の学年を思いやりそっと手を差し伸べる姿、困っている仲間にやさしく声をかける姿、この状況の中で落胆して、なげやりになるのではなく、この状況下の中でも、楽しみをみつけ、めあてをもち邁進する姿、たくさんの姿に出会いました。なにより、多くの皆さんが、毎朝,自分からしっかりと挨拶をする姿に、私は、多くの元気をもらって一日一日を過ごさせてもらいました。この姿は、きっと下の学年の皆さんが受けつぎ、伝統を創っていってくれることと思います。
修学旅行、延期となりましたが、行くことができてよかったですね。1日目は雨で、たいへんでした。雨の中のみかん狩り、少々寒さに震えながらも「おいしい おいしい」と言いながらたくさんほおばる姿がありました。一緒に行動する中で感じたのは、やはり、どんな状況でも、その状況の中で楽しむことができるという姿でした。
時には、いやなことも、時には、もっとちがうことをしたいなど思うこともあったでしょうが、全体のことを考え、受け入れ行動しようとする姿はすばらしく思いました。
それが、一つのつながりとなって、たとえば、運動会のダンスのように見る人を感動させる取り組みになったのではないでしょうか。よく頑張りました。フラッグを合わせたときの迫力、凛とした姿でのきびきびとした動き、感動的でした。組まない組体操、どういくこととはてなが続く思いからスタートしたかと思いますが、みんなのつながりや今までにない素晴らしいものを作り上げたいという思いがよく伝わる演技となりました。見ている人の感動は、自分にも返ってきますね。そして、自分の感動にもつながり、取り組んだ成果を感じますね。
一生懸命取り組むということはそういうことかと思います。様々な出来事の中で,前を向いて、一生懸命挑戦することで、自分を高め、人とのつながりを深めたのではないでしょうか。
今年度の児童会目標を覚えていますか。みなさんの仲間が考えた『一生懸命 何事にも 挑戦する 川岡東』、「何事にも」とはどんなことなのか、「挑戦する」とはどういうことなのか。深く考えれば、いつまでも大切にできる目標となるのではないかと思います。この目標のもと過ごした最後の一年は、きっと貴重な一年であったと思います。
私は何度か朝会で「命」ということの話をしました。日野原重明さんの言葉を引用して、皆さんにお話をしましたが、覚えてくれていますか。中でも、「命とは、みんながもっている時間のことですよ」という時間と命との関係についてはなしをしました。自分の生活をした時間が命であり、時間を大切にすることで、命がはぐくまれていくことなのでしょう。
先日,春の選抜高校野球が開催しました。残念ながらコロナ感染で辞退された学校もありましたが,その開会式での選手宣誓,「夢と志が人生を創る」という言葉からはじまったその言葉の中に「夢や志を持ち続け,これからの未来に向かって1日1分1秒を大切に歩いていきます」という言葉がありました。
一生懸命何事にも挑戦する、それは、与えられている時間を精一杯生きることにつながるのではないでしょうか。時間を大切に、過ぎた時間は二度と戻ってはきません。迎える時間を大切にして、自らの命を輝かせてください。
そこで、よりよく生きるために三つの大切にしてほしいことをお伝えします。
一つ目は「主体性」です
学校教育目標の中の、「自ら学ぶ力」にあたることばです。自ら目標を立て、その目標に向かって歩みだす、動きだす力です。よりよく生きていこうと、勇気をもって、ちょっと上を目指して頑張っていければ、きっと豊かな生き方につながると思いますよ。
二つめは、「自律、自分を律する力」です。
学校教育目標の「豊かな人間性」にもつながる言葉でもあります。自らの生活や人生、地域・社会をよりよくするために、時と場に応じた正しい判断ができる力のことです。自分を律する力を高めるには、しっかりと判断できる力、判断するための学力や知識、考えられる力が必要です。学習だけでなく日々の生活の中からも多くの学びを通して、自律する力を高めていってください。
三つめは、「つながり」です。
人は一人では生きることができません。多くの人とのつながりの中で、自分は生かされています。そして、ここまで多くの人が皆さんにかかわり、その方々の思いや願いの上で、成長することができました。まずは、今日のこの日を、保護者の方、家族、地域の方、友達、先生方がいて、むかえられたことに感謝してください。常に、感謝の心を忘れずに、そして、自分も感謝される人でいられるように、自分を素直にみがいていってほしいと望みます。
みなさんの今後の活躍を期待しています。そして、自らの命を大きく輝かせてください。〜略〜』
とても立派な姿で式に臨んだ卒業生であったと思います。そして立派な式にしていったと思います。昨年度,卒業式の経験をしていないのに,どんな態度で臨むべきか,どんな姿で出席するのか,わからない中でのこの最後の取組だったはずですが,とても立派に取り組んでいました。それだけに,表現したいことがしっかりと表現できるそんな世の中に早くしていきたいとあらためて思いました。
おめでとうございます。ありがとうございました。