「吃音について」 ことばときこえの教室から
- 公開日
- 2015/12/18
- 更新日
- 2015/12/18
ことばときこえの教室
みなさんは,「吃音(きつおん)」をご存知でしょうか。
ことばがどもることを「吃音(きつおん)」といいます。
主な症状には,つぎの3つがあります。
○ ことばの一部をくり返す・・・(例 「ぼ,ぼ,ぼ,ぼく」)
○ 引き伸ばす・・・(例 「き のうね。」)
○ つまる・・・(例 「・ ・ ・ ったまご」)
他に,ことばにつまったときに,何とかことばを出そうとして力が入ってしまったり,頭や手足などを動かしたりすること(随伴運動)があります。 子どもが大きくなってくると,どもることを恥ずかしく思ったり,どもりたくないためにいいにくいことばや話す場面を避けたりするようになることもあります。どもることに対する恐怖から消極的になったり,人を避けたりするようになることもあります。
吃音は単なることばの問題ではなく,個人にとって深刻な問題になる可能性があり,なおざなりにしてよいものではありません。(全国言友会連絡協議会 「どもる子どもがクラスにいたら」 パンフレットより)
「吃音」の原因や治療法において,医学的にはっきりとしたものは,未だ確立していません。多くは,3〜5歳に発症し,自然消滅する場合もありますが,就学後も続く場合は,ずっと残っていくと言われています。人口の1%は,生涯にわたって「吃音」をもつと言われています。大人にも,子どもにもいます。
成長過程の中で吃音がある場合のリスクとして,からかいや自己肯定感の低下などが考えられます。教育の場である「ことばときこえの教室」では,子どもの豊かな育ちのサポートとして,在籍校や保護者の方と連携し,子どもをとりまく周囲の環境についていっしょに考えたり,吃音について理解を深めたり,楽な話し方の練習などを学習しています。まず,吃音があることの気持ちを担任の先生やクラスの子ども達に理解してもらうことも重要です。
一人で抱え込むのでなく,子どもが保護者や指導者といっしょに吃音のことについてオープンに話せる場が,ことばときこえの教室です。その他,吃音についての情報を提供したり,他校の吃音がある子どもたちや吃音がある大人との出会いのための交流したりする場合もあります。
吃音がある子どもたちが,吃音にとらわれず,生き生きとした学校生活が過ごせるように願っています。