学校日記

地域ぐるみの『力のある学校づくり』<コミュニティー・スクールの取組>

公開日
2009/06/04
更新日
2009/06/04

学校運営協議会

太秦グリーンプロジェクト(学校運営協議会)の取組


1.学校運営協議会がめざすもの

(1)ねらい
  大規模校であることを生かす
『地域をひとつ心に束ねる力のある開かれた学校づくり』
 ア 総合的な学習「太秦みどり学習」のボランティア・ティーチャーとして推薦委員会のメンバー本人及び紹介された者が学校長の承諾を得て学習を進める。その他の教科,学校行事についても学校側の要請に応じて参画する。
 イ 児童世帯数777,地域全体世帯数約5700により構成される地域諸団体の中から『太秦グランドPTA』の趣旨に賛同する方を広く招聘し,『太秦グリーンプロジェクト』の活動の幅を広げ,参加児童数の絶対数の多さに対応できる体制を整える。
 ウ 約560名の児童が参加する文科系部活動3部門・体育系部活動5部門に学校教職員と共に練習・指導・試合引率等に加わり,子どもたちの体力低下を阻み共に汗する喜びを分かち合い,「一汗入魂」を具体化する活動を推進する。

(2)取組の重点
 ア 子どもの学習を育む活動……………………学習サポート・チーム
 イ 子どもの命を守る活動………………………ライフガード・チーム
 ウ 子どもの休日を豊かにする活動……………休日サポート・チーム
 エ 部活動を支える活動………………………部活動サポート・チーム
 オ 生涯学習の礎を固める活動……………生涯学習サポート・チーム


2.学校運営協議会設立にあたって

(1)地域の特性
 ア 明治4年開校,創立135年の伝統校。京都市右京区の中心に位置し,太秦広隆寺を取り囲むように,右京警察署・右京消防署・簡易裁判所・検察庁等の官公庁が並んでいる。地域住民は太秦地域をこよなく愛し,学校行事や地域の催しに積極的に参画している。
 イ 太秦は「日本のハリウッド」と呼ばれており,街並みには今も,映画会社の撮影所・映画村(テーマパーク)・太秦キネマ(映画資料館)等があり,修学旅行生をはじめ多くの観光客が訪れている。また,撮影所付近(大映通り商店街沿い)には,映画撮影・TV収録中の俳優やスタッフの姿を見かけるなど,邦画の故郷であることを忍ばせている。
 ウ 戦後60年,田畑の宅地開発に伴い人口が増加し,本校から4校が分校から独立開校した。それでも今なお児童数千人強,世帯数約5700という大規模校である。現在,新設された太秦天神川駅周辺の開発が進み,マンション・一戸建て住宅が建設されており,児童数はさらに増える見通しである。
 エ 開校以来,スポーツの盛んな学区である。特に,蹴球部は京都市内の小学校でも早くから立ち上がり,釜本邦茂氏はじめ大きな大会で活躍する選手を輩出している。また,学区民対抗のスポーツ大会では,例年リレー競争等で好成績をあげている。本校でもその伝統を受け継ぎ,課外のスポーツ活動に560名弱の子どもたちが参加し,学級・学年の枠を超え「絆づくり」に効果をあげている。

(2)設立にあたって(太秦グリーン・プロジェクトとは)
  太秦小学校では,学習・部活動・子どもの健全育成に関する行事・その他子どもの教育に関する取組に携わる『PTA・地域各種団体』が構成する太秦小学校運営協議会を“Uzumasa Grand PTA(太秦グランドPTA〜略称〜UGP)”,さらに「確かな学力・豊かな心・健やかな体」づくりの取組の総称を“Uzumasa Green Project(太秦グリーン・プロジェクト〜略称〜もう一つのUGP)”と命名し,未来を築く子どもたちのために力を合わせている。
  UGPの“Grand”には,「雄大な・堂々たる・主要な」という意味がある。京都府一の児童数を誇る本校の教育活動を支える歴史と伝統ある太秦地域の多くの人々を示す言葉としてピッタリであると考えた。UGPの“Grand”には,もう一つ“ Grand Father” “Grand Mother”「祖父・祖母」という意味も含まれている。


3.学校運営委員会の組織と運営

(1)学習サポート・チーム(子どもの学習を育む活動)
 ア 総合的な学習「太秦みどり学習」におけるゲスト・ティーチャーとして活躍
 「地域から学び・地域について学び・地域のために学ぶ」
  学習を支える地域の達人である。交通安全,障害者の福祉,太秦校・地域の歴史等についてお話していただいている。
 イ 生活科「ずんずん田んぼ」における米作り学習のゲスト・ティーチャーとして活躍
  しろかき・田植・草引き・土用干し・稲刈り・脱穀・収穫祭など年間を通して指導

(2)ライフガード・チーム(子どもの命を守る活動)
 ア 太秦安全マップの作成
  子どもを守るポイント・コースを一目で確かめる大型(1800mm平方)校区地図を作成
 イ 子どもの登下校を守る活動
  ・ 登校時の見守り活動…PTA地域委員・太秦交通安全推進委員会
  ・ 下校時の見守り活動…太秦小おやじの会(子どもマモルンジャー隊・UGP有志)
  * 子どもの安心・安全のため,前年度よりPTA会員のおやじ有志が立ち上がり,地域各種団体役員の皆さまのご協力も得て,現在70人体制で順番を決め,校区内のパトロールに当たっている。しかし,日本各地で子どもの命が奪われるという事件が続く中,各校で事件の未然防止のためパトロール体制の強化が必要になっている。
 
 ウ 地域全体の安心・安全
  地域の見守り活動…太秦消防分団・太秦自主防災会・太秦防犯推進委員会
 エ 子どもの防災啓発活動…太秦防災「土曜塾」(太秦自主防災会・右京消防署)
 オ 子どもへの「挨拶・声かけ」運動…地域ぐるみの活動
  子どもへの日常的な声かけで子どもを見慣れ,見守り,安心・安全を見届ける

(3)休日サポート・チーム(子どもの休日を豊かにする活動)
 ア いきいき映画会…………毎週第2土曜日 ふれあいサロンにて(小学校)
 イ いきいきサイエンス……夏休みおもしろ科学教室・手作り理科おもちゃ等(小学校)
 ウ いきいきサタデー………6月(土)楽しい集団あそび(社会福祉協議会)
 エ いきいきスポーツ教室…子どもタグ・ラグビー,グランド・ゴルフ(自治連合会)
 オ 太秦福祉ふれあい祭……お年寄りと子どものための一大イベント(社会福祉協議会)
 カ ふれあいサタデー………7月(土)楽しい手作りおもちゃ(太秦小学校PTA)
 キ ふれあいパークづくり…8月 夏休みと利用して、おやじの会を中心としたメンバーがこどもと一緒にウッドデッキを製作。
 ク 太秦ナイト・シアター…“夏休みの夕べ”映画会

(4) 部活動サポート・チーム(部活動〜参加児童のべ560人〜を支える活動)
 ア 読書部 朝の読書・読み聞かせ活動,大型絵本・布絵巻等の制作(太秦小学校PTA)
 イ 書道部 展覧会鑑賞ツアー・墨の古里巡り等同行(太秦小学校PTA)
 ウ 金管バンドクラブ 各種演奏会・マーチングパレード等同行(太秦小学校PTA)
 エ 相撲部 みどり杯相撲大会夏場所・秋場所運営協力(太秦小学校おやじの会)
 オ サッカー少年団 1〜6年男女約160名の練習・合宿の指導,試合に引率協力
 カ アスレチック部 朝練に参加協力(本校卒業生の中学生〜大学生コーチ)
 キ バレーボール部 支部・全市・京都府大会等指導・引率・応援協力
 ク ソフトテニス部 支部ソフトテニス大会会場校準備・運営協力

(5)生涯学習サポート・チーム(生涯学習の礎を固める活動)
 ア 太秦から学ぶ・太秦について 学ぶ・太秦のために学ぶ
 イ 太秦のこれからを学ぶ
 ウ 太秦の人材を掘り起こし,伝統・文化の伝承の礎とする学びの場づくり


4.成果と今後の取組

(1)成果
 ア 子どもの学習を育む活動(学習サポートチームの活動)
  総合的な学習「太秦みどり学習」や生活科「ずんずん田んぼ」のほかに他の教科の学習にも地域指導者として推薦委員会のメンバー本人,及び紹介された方がゲストティーチャーとして指導いただいた。また,交通安全指導や草抜きなど授業以外でも地域の方に指導してもらう機会が持てた。地域との一体感を児童が感じることができた。
 イ 子どもの命を守る活動(ライフガードチームの活動)
  子どもの登下校時の見守り活動,休日の見守り活動など安全のため,のべ約200人の方々がパトロールを実施していただいた。また,散歩,買い物などを子どもの動きに合わせておこなっていただいている家庭が増加している。
  地域ぐるみで「おはよう」と声かけしていただいていることで,自ら進んで挨拶する子どもが増えてきた。
 ウ 部活動を支える活動(部活動サポートチームの活動)
  約560名の児童が参加する文科系部活動3部門・体育系部活動5部門に学校教職員と共に地域の方々,卒業生等が,練習・指導・試合引率等に加わり,「明日も行きたくなる学校」づくりの原動力として部活動を活性化できた。

(2)今後の取組
  今年度活動いただいた地域の人材をキープすると共に,活動が少なかった他の委員会の活動を活性化させることが今後の課題である。
 ア 休日サポートチーム
  子どもの活動を豊かにする新しい活動の計画,実施。土曜学習のメンバーの充実。
 イ 生涯学習サポートチーム
  太秦の人材を掘り起こし,伝統・文化の伝承の礎とする学びの場づくり。