秋の味覚(クリ) ではなくて…
- 公開日
- 2015/10/07
- 更新日
- 2015/10/07
三小の自然
上の写真を見てみなさんすぐに何かお分かりですね。そうクリです。結構大振りですので丹波栗でしょうか。秋を感じさせる一つですね。
なお,栗のイガは校区に落ちていたものですが,栗は残念ながら家から持ってきたものですので大きさが合わず,イガの中に入った趣のある写真にできませんでした。
ここから先は興味のある方のみお読みください。実は栗ではなくて…。
ここで取り上げるのは,実はイガの方です。ほとんどの方が経験あるのではないでしょうか。このイガが手に刺さって痛い思いをした方。何のために刺々しい針がいっぱいあるのでしょうね。大人ならば誰しもがお分かりになっていると思います。そうです。栗を食べようとする外敵から実を守るためです。さしもの硬い皮膚のクマにしても口の中には入れられません。賢いサルでも簡単には手に取れません。非常にうまく棘(とげ)を張り巡らせていますね。
ここで問題です。(子どもたちに自然観察会などでよく使っている問題です)このボールを栗の入ったイガと見立てると棘はどのように出ているでしょうか。ほぼすべての子が表面から放射状に一本一本伸びていると答えてくれます。下の二つの写真を見てください。違うのです。一本一本ではないのです。三枚目だとすぐにお分かりになるでしょう。あたかも木が枝をあちこち伸ばしたように見えます。
別にこんなにしなくても一本一本放射状に伸ばしただけでもクマやサルは困るでしょう。なんであちこちに向かって伸ばしているの?
二枚目をもう一度よくご覧ください。枝分かれしたものがあちこちで絡まって針先から表皮に入る隙がありません。そうなんです。入って来られないようにしているのです。はぁ?指でも突っ込むの?いえいえ,小さな生き物である虫たちや小鳥の突き刺す嘴などからも身を守ることができるのです。
そんなクリのイガも,実が熟すと殻が裂けて実がぽとりと落ちます。アケビの時にお話しましたように食べていいよという合図になっています。こんな大きなものを食べられたら砕かれてしまうので素通りしないでしょうと思われるでしょうか。その通りです。また,虫たちなら穴をあけてしまうでしょうね。そこで,クリは次の作戦を考えたのです。このお話については機会があればまた後日に。今日は,イガの棘についてのお話しでした。