秋の味覚(アケビ)
- 公開日
- 2015/10/04
- 更新日
- 2015/10/04
三小の自然
秋になるとその存在が大きくなるアケビです。本校のアケビも実がなりましたので紹介の意味合いで給食室や玄関に展示しました。もっとも,今の子は知らないようですね。私どもの子どものときには,山野に分け入ってサルに負けじと取って食べたりしていたのですけどね。時代の流れでしょうか。商品としては,山形県がそのシェアーのほとんどを占めているとか。果肉は甘いのですが,種が多くありますので舌で削ぎ取るようにして食べるでしょうか。果皮はほろ苦いのですが,高血圧予防によいとして炒めものや揚げ物に利用されています。
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アケビとは,漢字で「木通」あるいは「通草」と書きます。木と草に分かれていますが,本来は蔓性の落葉低木ですので木が正しいということになるのでしょうが,小さいころは草と思えますので「草」が使われているのでしょうか。共通の「通」は何でしょう。蔓を切ればお分かりいただけるでしょう。茎の断面がストロー状になっています。穴が開いて通じているということです。
アケビ科アケビ属であり,掌(てのひら)を広げたような小葉五枚の葉を持つ。外果皮の色は,青紫から赤紫で濃い薄いがあります。中には白アケビと呼ばれる白っぽい実もあります。
この仲間に花が穂状に咲くホザキアケビ,鋸歯のある三つ葉のミツバアケビ,アケビとミツバアケビの交配種と考えられているゆるやかな鋸歯のある五葉のゴヨウアケビがあります。
初めに果皮はほろ苦く果肉は甘いと言いましたが,植物というものは面白いもので,否,賢いもので,動物に食べさせるために甘くしているのです。食べられたら種が蒔かれないじゃないかとお思いでしょうか。いえいえ,食べてもらうことで遠くに蒔いてもらうのです。たねは,堅い皮で覆われており,動物の体内を素通りして外に出されます。見事な考えでしょう。
さらに工夫しているのが,果皮が苦いというところです。種が若いうちに食べられてしまうと未完成の種ですから発芽できません。そこで,外を覆っている果皮を苦くしておいて,動物が食べようとしないようにしています。種が出来上がったら,果肉を甘くし,果皮を裂いておくことで食べてくださいと合図を送っているのです。動けない植物の知恵なのです。