訪問者5 〜???〜
- 公開日
- 2015/07/31
- 更新日
- 2015/07/31
三小の自然
うわっ!大きな蚊!誰ですか?蚊なんか撮って!と言われるでしょうか。多くのご家庭で非常に大きな蚊と思われ,すぐに処理されてしまうこの虫はガガンボの仲間です。おそらく「キリウジガガンボ」であろうと思います。廊下に干からびた状態で死んでいました。おそらく夜に灯りに誘われて入ったものの出られずにそのまま昇天したのでしょう。二枚目に横からの画像を入れていますが,生きていればもっと体が上に浮いた状態で止まっていたはずです。三枚目の画像に先日のウシアブ同様,平均棍(へいきんこん)を黄枠で囲ってみました。このガガンボの方が長く体に比して大きいことがお分かりいただけますよね。平均棍がありますから,ハエ・蚊・アブなどと同じハエ目(双翅目)の仲間です。
ここから先は興味のある方のみお読みください。
前述でおそらく「キリウジガガンボ」と述べましたが,ガガンボの仲間は結構種類が多い割に研究が進んでいませんので,単純にこれだと同定しにくいのです。ただ,ここ京北に水田が多いことも考え合わせると,おそらく正解だろうと思います。
ガガンボの幼虫は水中や土中に住み,植物の根などを食しています。特にこのキリウジガガンボの幼虫はイネの根を食べる害虫として知られており,農家にとって大敵の一つだそうです。
ここで,ガガンボを漢字で表すと「大蚊」「蚊々姥」「蚊々母」があります。一つ目は最も分かりやすい巨大な蚊という意味ですね。またその大きさから,蚊の乳母・姥の意味となる「蚊々(カガ)姥(ウバ)」が転じてとも言われていますし,蚊の母の意味となる「蚊々(カガ)母(ボ)」が転じたとも言われているようです。
キリウジ(切蛆)とはどういう意味でしょう。それは何と,蛆(ハエの幼虫)みたいな幼虫が腹を途中で切ったように見えることから来ているということです。一度調べてみますか?尻側が千切れ割けたように見えますから。多分呼吸するための鰓みたいなものじゃないかなと思うのですが。
最後に,ガガンボの名誉のために,決して血を吸いません!そもそも,あの優雅と言おうかよろよろと言おうか,兎に角,あの飛び方で血を吸おうものなら,吸う前に押しつぶされてお終いとなってしましますから,とうの昔に絶滅してしまっていたでしょうね。
成虫は蜜や水を吸っていると言われていますが,樹液も吸っているんじゃないでしょうかね。貴重な樹液を吸うにはのんびり過ぎて他の昆虫に追い出されてしまうでしょうかね…,無理かな…。がんばれガガンボ。