訪問者4 〜ゴマダラカミキリ〜
- 公開日
- 2015/07/30
- 更新日
- 2015/07/30
三小の自然
トイレ前で見つけたと持ってきていただいたゴマダラカミキリ。筆者の反応が悪くがっかりされてしまいました。樹木の害虫で特にミカンの木でよく見かけます。
この虫を漢字で書くと胡麻(ごま)斑(まだら)髪切(かみきり),約(つづ)まってゴマダラカミキリと呼ばれています。実は私は噛み切るが語源と思っていたのです。違ったのですね。
せっかく持ってきてもらったのだから何か切らせてみようと考え試してみることに。本来なら髪の毛を切らせてみたいのですが,さすがに必要量の毛を集めるのは困難さがあるので,同音漢字の紙で代用しました。意味ない!と言われればその通りです。すみません。
しかし,再生紙で確かめてみると,さすがに大あごの力が強いことがはっきりします。これじゃ木も簡単に穴をあけられるわなと納得しました。顔を上手に押し付ければ,結構切り進めるかもしれませんよ。
ここから先は興味のある方のみお読みください。
胡麻斑髪切,その名の通り黒光沢の字に白い胡麻のような細かい斑模様があることから来ています。では髪切は?これとはっきりした説は分かりませんが,髪の毛をも切るということに関係しているようです。大あごの力がそれほど強いということのようですね。
実際に調べた方が居られるようで(三春町のホームページに載っていました),約960gの力があるそうです。こんな力で指を噛まれたら穴が開くのは確実ですね。あのクワガタでさえ約650gということなのですごいことです。体重の21倍の噛む力があると書かれていますから60Kgの人の体重に換算すると1.2トンを超えてしまう噛みきる力になるということです。この換算は意味のないことでしょうが,兎に角,噛む力が強烈に強いということが分かってきます。
この強烈な力のあごを使って樹木に穴をあけ,そこに卵を産み付けます。卵から孵化した幼虫は材の内部を喰い進み空洞を作って成長します。特にゴマダラカミキリはミカンの木の成長を妨げるので害虫として扱われており,農家にとっては駆除の対象になっています。
しかし,カミキリ虫全体としては,朽木の分解者として樹木を自然に帰す役割を担ってくれているのです。ゴマダラカミキリは生きている木を食しますが,食べるのは樹勢の弱った木であり,早く自然に帰すことで世代交代をさせる役に立っていると考えている人も居るようです。
どのように解釈するかで見方が変わってくるのですね。