秋に見る夏の大三角
- 公開日
- 2014/10/24
- 更新日
- 2014/10/24
三小の自然
10月24日(金)18時50分ごろ天頂を見上げると,夏の大三角が見えていたのでデジカメのナイトモードで撮ってみました。1枚だけ夏の大三角が旨く収められていたので載せてみました。明るさとコントラストを強調してあります。
夏の大三角は,こと座のベガとわし座のアルタイル,白鳥座のデネブを結ぶ三つの点のことです。よく間違って,夏の大三角形と呼ぶ方もおられますが,「夏の大三角」と覚えておいてください。京北では,空が澄んでいれば,天の川も見ることができます。写真には写っていませんが,白鳥座とわし座を結んだ線上に天の川があります。寒いですが,ひと時,星を眺めるのもリラックスできてよいですよ。
ちょっとした豆知識。
ベガは,35万年後に太陽と行き違います。つまり,太陽はベガの方向に,ベガは太陽の方向に動いているのです。35万年後には明るいベガが見られるでしょうね。また,1万2千年後の北極星を約束された星です。回転しているコマの軸が緩やかに円を描いているように地球の回転軸も緩やかに円を描いて移動しているのです。さらに,ベガは,明るさの基準となった星で,0.0等星です。この星の明るさを基準に天上の星の明るさを決めていったのです。
ベガを底にしてV字状に星が並んでいることがお分かりになるかと思います。V字の右肩がイプシロン(ε)星で,双眼鏡などで見ると2つあることが分かります。実は二つ並んでいる星,2重星なのです。しかし,望遠鏡で見るとこの2重星がさらにそれぞれ2重星になっていることが分かります。この星をダブルダブルスターと呼んでいます。それぞれの2重星は連星と呼ばれていて,月と地球のようにお互いが回りあっているのです。
また,こと座の平行四辺形の左斜辺真ん中よりやや下にM57と呼ばれるリング星雲があります。はるか昔に爆発した星の名残です。50億年後には,太陽もそうなるのではと考えられています。
次に,白鳥座に移ります。白鳥の嘴(くちばし)アルビレオは天上の宝石と呼ばれています。オレンジ色,金色,トパーズなどと呼ばれている星と青色,サファイア,瑠璃色などと呼ばれている星が二つ並んでいます。望遠鏡で見るとそれは美しい星です。天上の宝石と言われる所以がお分かり頂けると思います。
白鳥座を結んだ十字線を北十字と呼んでいます。南十字座に抗してということになるでしょうか。クリスマスの日に北西地平線すぐ上を見ると十字架が立っているようにこの北十字が見えます。まさに縁を感じさせます。