学校日記

5年「絵の中の世界へ旅しよう」 B鑑賞(1)

公開日
2011/09/15
更新日
2011/09/15

本校の研究:Art & Craft

■7月15日(金) 5年 学年部研究の様子
 今回は5年2組の岡嶋学級でB鑑賞の授業を行いました。学年部研究の取り組みです。
 授業は対話型の鑑賞です。対話型の鑑賞とは難しい美術史の知識や専門用語などは用いず,鑑賞者の自由な印象を尊重するものです。絵を見て,考えて,言葉にして,聞くというシンプルな鑑賞のスタイルと言えます。
 本題材で扱ったのは,16世紀の画家ブリューゲルの『子供の遊戯』という作品です。とある街の様子が描かれており,絵の中ではたくさんの人たちが大人も子供も入れ乱れてにぎやかに子供の遊びをしているというものです。遊びの内容も何十通りも描かれていて,ポーズやその表情から,楽しい雰囲気が伝わってきます。
 今回はこの絵を鑑賞し,考えたことを友達や先生と対話し,最後にそれを物語風の文章にする活動をしました。
 子供たちはまず絵を「見る」ことから始めます。初めて見る絵。何が描かれているかな?ここで岡嶋先生から鑑賞のアドバイス。
 「絵には色々なものが描かれています。ポイントを決めて見てみましょう。」
ということで,「形(動き・ポーズ)」「色(街の色使い)」「雰囲気(街の人の感情・会話など)」などを視点にして絵画を鑑賞していきます。
 子供たちは考えたことを友達との対話を通して深めていきます。今回は少し工夫してインタビュー形式にしました。絵の中で自分が気に入ったところについて,友達に色々尋ねてもらうという形です。

 「この人たちは遊びながらどんな会話をしているんですか?」
 「みんなで上の人を支えていて,がんばれって言っていると思います。しんどいけど楽しい雰囲気じゃないかな。」

 「どのポーズが好きですか?」
 「この馬とびをしている人が楽しそうで好きです。」

といった会話がみられました。自分でみているだけでは思いつかないような質問もあってか,みんな楽しそうに友達とインタビューをしていました。
次にふくらんだイメージをもとに簡単な物語をつくります。最後につくった物語を発表しました。みんな絵からどんなイメージが浮かんだのかな?

「今日はお祭りがありました。なので人がいっぱい集まっていました。すると男の人がやってきて,「今から芸をするよ,集まって!」と声をかけました。すると人が8人集まって来ました(後略)」

「ある日4,5人の子ども達がこまを回していました。その子どもたちは自分の回したこまを一生けん明応えんしていました。いつも負けている子は自分が回したこまをみんなより声を大きくして応えんをしていました。その願いがかなったのか,その子のこまはみんなよりずっと長く回っていました(後略)」

といった素敵なお話ができあがりました。友達との対話か膨らんだ素敵なイメージをこのように具体的に表すことも鑑賞の楽しさのひとつではないでしょうか。最後に学級のみんなで友達の物語を聞いた感想を交流しました。
1枚の絵から感じるイメージは子ども達によって様々です。子どもらしい自由で楽しい発想が随所にみられました。また友達の様々な楽しいイメージに触れ,その良さを感じられる活動になりました。