いささか残念! 小中一貫新聞報道
- 公開日
- 2014/11/25
- 更新日
- 2014/11/25
校長室から
先週から京都新聞では,「小中一貫教育」が特集として組まれています。度々本校も登場しています。
新聞記者様には,何度もご来校いただき,丁寧な取材をしていただいてまいりました。少し気になることがあります。私も今まで取材を受けたことは度々あるのですが,9割は意図した思いが表現されていません。
日曜日の記事は,「ゆとりを失う教師」 というタイトルで,大見出しには「『改革』の負担 疲弊目前」とあります。
私の発言として,「『新たな試みに取り組もうとすれば,教師をさらに多忙化させてしまう』と初田幸隆校長(58)は明かす。」と書かれ,さらに,「一貫校の効果を出そうとすると教員にとっては新たな負担につながる。」と結んでいます。
小中一貫校でなくとも,また学校でなくても,より良い姿を求めて新しい取組をしようとすればそれなりに時間や労力はかかるのではないでしょうか。むしろ,地域と共に新しい学校づくりに取り組もうとするモティベーションが高ければ,教職員は志を高く持ち,頑張ろうとします。そして仕事に誇りが生まれます。さらに,新しい学校づくりを通して,新たに地域のきずなが生まれ,子どものみならず保護者や地域の皆様の間にも新しい事に対しての期待や思いが生まれています。
さらに記事の最後には「初田校長はつぶやく。『教師がゆとりを持って子どもに向かえることが,一番いいとわかっているのだが』」と締めくくられています。
特段つぶやいてはおりませんし,きちんとお話ししたつもりです。教育現場では子どもと向き合う時間が少しずつ減っているのではないかという危惧は持っていますし,そのようにお話は致しました。けれど小中一貫校と呼ばれる学校だけの問題としてとらえられているとしたら,その見識はいかがなものでしょうか。
現在の社会が有する様々な課題の一つとして様々な学校問題があり,軽々に論じられるものではありません。
であるにもかかわらず,現在の学校が抱える多忙化の問題を,統合や小中一貫校と結びつけて論じられることに,いささか小中一貫教育の現場に居るものとしては違和感を感じるのです。
小中一貫校の良さや可能性,地域の方々の献身的な努力,そして高い志,そのような学校づくりに取り組んできた事実は,きっとこの特集の後半で展開されるものと信じたいと思います。