学校日記

校長室から(学校だより2月号より)

公開日
2026/02/03
更新日
2026/02/03

校長室から

 当分寒い日が続きそうな気配ですが、2月4日が今年の立春で暦の上では春を迎えることになります。学校では寒さを吹き飛ばしてくれるような子どもたちの元気な声が響き渡り、我々教職員も子どもたちから沢山のエネルギーをもらいながら一日一日を過ごしています。

 さて、8年生は1月下旬に「生き方探究チャレンジ体験(いわゆる職場体験)」を実施いたしました。お世話になった各事業所の皆様には本校生徒を受け入れていただき、本当にありがとうございました。「社会を見る」ことは子どもたちにとって大変貴重な経験となり、チャレンジ体験から帰ってきた後は以前と少し違う、成長した子どもたちの姿が見られるようになります。学年主任より「明日から体験に行く生徒たちへ校長先生から激励の言葉を話してもらえますか」と頼まれたので、本校の校訓を交えて次のような話をしました。

『みなさんは、明日から仕事の体験に行きます。チャレンジ体験を最高の経験にするために、校訓である「克己 進取 礼節」を忘れずにいてほしいのです。まず礼節。仕事とは人からお金をもらうわけですから、相手のことを第一に考えなければなりません。人の幸せを第一に考える、自分のことは二の次で人に喜んでもらえることを最優先にするのです。そしてそれを心からしようとする、これが礼節です。次に克己。克己とは自分自身に打ち勝つことです。仕事は当然ながら楽しいことや面白いことばかりではありません。いや、しんどいことやつらいことのほうが多いかもしれません。辞めたくなることもあるでしょう。でも克己の精神を持ち取り組んでいくうちに、自分自身が鍛えられるのです。自分のとがった部分が削がれ足りない部分が付いてくる、そのようにして人格が整えられていくのです。そして社会に役立つ人間として少しずつ少しずつ成長していくのです。ですから、しんどい時こそ克己を忘れないでください。最後は進取。進取とはチャレンジ精神のことです。仕事をずーっと続けていくうちに、最初は面白かったことがつまらなくなってきたり、マンネリ化したり、時にはいやいやな気持ちで仕事をしていくこともあります。でもそのような時に、進取を思い出してください。面白くないと思う仕事も自分なりに工夫してみることで、何か新しい発見や面白さが出てくるものです。ですから常に頭を使い考えながら何か工夫して仕事をしてみてほしいのです。自分探しの旅を始めたみなさんにとって、新しい自分を見つける機会となることを願っています。』

 最後は「自分探しの旅」という言葉で締めくくりました。中学生は「自分はどんな人間なんだろう」「自分の得意なことは何だろう」「自分の将来、どのような道に進めばいいのだろう」と悩み考え始める、いわゆる「自分探しの旅」を始める時期です。多く悩み、時には大人に反抗しながらも自己を確立させていくのです。まさに今、社会に出ていくための準備を始めた14歳の子どもたちを、周りの大人がしっかり理解し、支え、精一杯応援していきたいと思います。