校長室から(学校だより10月号より)
- 公開日
- 2024/10/07
- 更新日
- 2024/10/07
校長室から
酷暑と言われた今年の夏もようやく秋の気配が感じる季節となりました。「行事の秋」と言われるこの2学期、子どもたちが大いに活躍する姿を保護者の皆様もご覧いただけると大変うれしく思います。
さて、今回は、2学期始業式で私が話した内容についてお伝えしたいと思います。夏休み明け最初の時間ですので、できるだけ短く、1年生から9年生までが理解できるように(これが一番難しいのですが!)と、スライドを用いて次のような話をしました。
『京都市伏見区にクロスエフェクトという会社があります。その社長でいらっしゃる竹田正俊さんという方のお話を、少し前に聞く機会がありました。クロスエフェクトはモノづくりの会社です。では何を作っているのでしょうか。それは…、赤ちゃんの心臓の模型を作っているのです。(※もちろん他のものも作っていますが…)。では何のために赤ちゃんの心臓を作っているのでしょうか。実は赤ちゃんの100人に1人が心臓に病気をもって生まれてくるのです。その中でも重い病気の赤ちゃんは、すぐに手術をしなければ命は助かりません。でもその手術はとても難しいのです。しかも、もし手術が失敗すれば、赤ちゃんは亡くなってしまう。つまり、失敗が許されない手術でもあるのです。だから、お医者さんにとって大きな不安やプレッシャーがかかってくるのです。そのような難しい手術をするお医者さんのために、生まれてくる前にコンピュータで心臓の写真を撮り、中までそっくりそのまま再現した心臓の模型を作る、そして生まれてくる前にその模型を使って手術の練習をすればきっと本番の手術はうまくいくはずだ…、そのように考えて模型を作り始めたといいます。生まれてきた時には、ただただ模型で練習した通りに手術をすればいいのです。
「私たちは、医者ではないけれども人の命を救うことができる…。」竹田さんはこれこそが自分の会社の「使命」だと言います。自分の「命」を「使」って何かをしていくこと、これが「使命」です。ここにいる先生たちは子どもを育てることを自分の「使命」と信じて、この開睛館で働いています。みなさんの「使命」は何ですか。みなさんは自分の命を使って何をしますか。東山開睛館でしっかり勉強をして、自分の「使命」を見つけてください。』
低学年の子どもたちには少し難しかったかもしれませんが、動画も見せながらこんな話をしました。でもこの話をしている私本人が、もう一度自分の「使命」についてじっくり考えるよい機会となりました。「使命感」に燃えて生きる姿は誰が見ても“カッコイイ”ものです。そして、そのような姿で誰もが活動できる学校であること、これ以上の教育はないのではないでしょうか。改めて、このことを肝に銘じ、我々教職員一同これからも励んでまいりたいと思います。
校長 野村 昌孝