人間は忘れる生き物なんです。(避難訓練)
- 公開日
- 2012/01/17
- 更新日
- 2012/01/17
校長室から
今日1月17日は17年前に阪神淡路大震災が起こった日です。防災の意識を高く持つこと,そして,具体的に行動力を磨くということで,多くの学校が今日避難訓練を実施したようです。本校でも午前10時に地震発生,その後,家庭科室から出火という想定で取り組みました。
前回6月に行った時と比べると,教室から運動場への避難にかかる時間が短縮されただけでなく,それぞれ真剣味も増したように思います。しかし,まだ一部に緊張感なく,気持も体も緩んだ状態で出てくる子もいました。ダラダラ歩きやおしゃべり,ニヤニヤしながらという姿がわずかながらでも見られたということにやはりこだわりたいと思います。
全員が避難し終わった後,こんな話をしました。
「 … 『阪神淡路大震災』でも去年の『東日本大震災』でもたくさんの人が亡くなりました。その中には数多くの小学生が混じっています。生きてさえいればもうすぐ卒業するという人もいたでしょう。もっともっとみんなで一緒に遊んだり勉強したりして楽しく過ごしたいと思っていたはずです。
だれも死にたくて死んだんじゃないよ。みんな,死にたくなんかなかったんだよ。ここにいる一人ひとりが今日の自分の避難の様子,命を守る様子を今から振り返りなさい。死にたくなんかないのに大震災で命を奪われた小学生がアナタの今日の避難訓練の様子を見たらどう思うでしょうね。
ひとまず,みんなが無事にこうして避難できたことを喜び合いたいと思います。本当に大地震が起こった時にも,みんなが無事に避難できるようにこれからも気を緩めないで訓練しましょう。 … 」
人間は残念ながら忘れる生き物です。震災は忘れたころにやってきます。だから怖いんです。
その後,給食時間に2年生の教室に行った時のこと。男の子がさっと私のそばに寄って来て,「校長先生,避難訓練の話,よかったし。」「 ………! 」
2年生から思わぬ高評価をもらいました。上から目線満々の言い方ですが,それはこの子の表現力の未熟さとして…,ただ,私の思いは届いたようで…ですから素直に「ありがとう」です。