風を凌いで 6月8日
- 公開日
- 2020/06/08
- 更新日
- 2020/06/08
校長室から
学校が再開して一週間が過ぎました。先週は時間差による学年別登校, そして分散登校による隔日(一日おき)登校と, 少しずつ学校生活に心と体を戻していく準備期間でした。今週からは, 給食も始まり, いよいよ新しい生活様式を意識しながらの学校生活が始まります。
さて, 先週登校してくる皆さんを迎えながら気付いたことがあります。
それは, 「おはようございます」のあいさつに会釈を返してくれる学園生が多いことです。これまでは, 大きな声であいさつを返してくれた人も, マスク着用, 大きな声を出すことを控えるという注意を守ってくれています。だからこそ, 「相手の目を見てきちんとあいさつを返す」会釈という新しいあいさつを実践してくれているのだと感じました。以前はあいさつに対して, 応えることが恥ずかしいのか, 伏し目がちに通り過ぎる人もいましたが, 今は多くの学園生がしっかり会釈をしてくれています。なんとうれしいことでしょうか。
この朝のあいさつでの出来事は, 「心」や「思い」を一つの行為の中に込めて, 相手に伝える方法を多くの学園生が獲得した証と言っても過言ではありません。このことに限らず, 新型コロナウイルス感染予防対策をふまえた「新しい生活様式」の中に, 皆さんの礼儀正しい心の姿勢や, 相手を思うやさしさが込められた具体的な行動を見つけていきたいと思います。
「心が美しく生きる」凌風学園をみんなでつくっていきましょう。
最後に「心」や「思い」を行動に表すことの大切さが感じられる詩を紹介します。
『行為の意味』 宮沢 章二
あなたの心はどんな形ですかと
人に聞かれても答えようがない
自分にも 他人にも心は見えない
けれどほんとうに見えないのであろうか
確かに「こころ」はだれにも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
〈こころ〉も〈思い〉も 初めて美しく生きる
——それは 人が人として生きることだ