風を凌いで 5月11日
- 公開日
- 2020/05/11
- 更新日
- 2020/05/11
校長室から
新型コロナウイルス感染拡大防止のために,5月31日まで休校期間が延長されました。それに伴い,先週末に新たな家庭学習の課題等を配布しました。学園生の皆さんには,もうしばらくチャイムがない生活が続きますが,学校再開時にスムーズに学校生活がスタートできるように,これからの3週間はこれまで以上に,毎日を計画的に過ごしてもらいたいと思います。そのためには自分自身で「自分の1日」を作ることが必要です。そこで,延長された休校期間を有意義に過ごすために大切なことを3つ示します。
1 これからの休校期間で,レベルアップするための自分の目標を決める。
2 自分の目標を達成するために何をするかを決めて毎日の計画を立てる。
3 自分が立てた計画にしたがって実行する。
これら3つのことを「マネジメント」といいます。
1についてはこれまでの休校期間の自分を振り返り,学習や生活面で「がんばれたこと」と「これからがんばること」を整理して,自分を高めるための目標を立てましょう。
2については,目標に近づくために見通しをもって,「何を」「いつまでに」「どれくらい」がんばるか,具体的に自分で毎日の計画を立てましょう。
3については自分がやると決めたことを,毎日きちんとやりきることです。これが一番大変なことです。「昨日やったから」とか「昨日できたから」と「今日やらない理由」を探しては,ついつい自分に甘えて楽な方を選んでしまうことがないでしょうか。目標を達成するための最短の道は,「努力を積み重ねる」ことしかありません。
今日(5月11日)を含めて,5月31日までの期間,1日1つのことを実行するだけでも21個の積み重ねができます。それは間違いなく,自分の力と自信になります。そして目標が達成されたとき,そこにいるのはレベルアップした自分であり,そこで生まれるのは,さらなるレベルアップのための新たな目標です。延長された休校期間を前向きにとらえ,毎日の自分の生活をマネジメントし,「自分自身で作る1日」と「努力」を積み重ねていきましょう。
そして,努力を積み重ねていく中で,少ししんどくなったら,これから紹介する「努力のつぼ」のお話を思い出してください。
努力のつぼ (小学生の作文より)
「お母さん,どりょくのつぼのはなし,またして。」
「ウンいいよ。こんどはなあに。」
「さかあがり」
「あらあら,まだいっぱいになっていなかったのね。ずいぶん大きいわねえ。」
と,いいながら,お母さんはいすをひいて,わたしのまえにすわりました。そして,もう何回もしてくれた,どりょくのつぼのはなしをまたゆっくりとはじめました。それはこんなはなしです。
人がなにかはじめようとか,いままでできなかったことをやろうと思ったとき,かみさまからどりょくのつぼをもらいます。そのつぼは,いろいろなおおきさがあって,人によって,ときにはおおきいのやらちいさいのやらいろいろあります。そして,そのつぼは,そのひとの目にはみえないのです。でも,その人がつぼの中にいっしょうけんめい「どりょく」をいれていくと,それがすこしずつたまって,いつか「どりょく」があふれるとき,つぼのおおきさがわかるというのです。だから,やすまずにつぼのなかに,「どりょく」をいれていけば,いつかかならずできるときがくるのです。
わたしはこのはなしがだいすきです。ようちえんのとき,はじめておかあさんからききました。そのときは,よこばしごのれんしゅうをしているときでした。それからもいちりんしゃや,てつぼうのまえまわり,とびばこ,たけうま,なんでもがんばってやっているとき,おかあさんにたのんで,このはなしをしてもらいます。くじけそうになったときでも,このはなしをきいていると,こころのなかにおおきなつぼがみえてくるようなきがします。そして,わたしの「どりょく」がもうすこしであふれそうにみえるのです。だから,またがんばるきもちになれます。
おかあさんのいうとおり,こんどのさかあがりのつぼは,ずいぶんおおきいみたいです。さかあがりをはじめてから,もうにかいもこのはなしをしてもらいました。でも,こんどこそ,あとすこしで,あふれそうなきがします。だから,あしたからまたがんばろうとおもいます。
おかあさんは,
「つぼがおおきいと,とてもたいへんだけど,なかみがいっぱいあるから,あなたのためになるのよ。」
といってくれるけど,こんどかみさまにもらうときは,もうすこしちいさいつぼがいいなあとおもいます。
努力はすぐに結果として表れることもあれば,時間がかかることもあります。けれども,努力が無駄になることは決してありません。自分が決めた目標に近づくための「つぼ」に蓄えられていくからです。
休校期間中の学園生のみなさん,自分の目標に向かって「努力」を続けてください。一人一人の「つぼ」から「努力」があふれる時を楽しみにしています。