12月25日はクリスマス?
- 公開日
- 2012/12/21
- 更新日
- 2012/12/21
学校の様子
11月末に危なそうな台杉を切ったときに,そのまま捨てずにクリスマスツリーを作ることになりました。上の写真は,完成した写真です。教職員が中心に,手伝える児童も参加して飾り付けをしました。そこで,今回はクリスマスにまつわるお話を載せることにしました。
12月25日はキリスト教徒にとって大切な日,イエス・キリストの生誕際(クリスマス)です。前日の夜にイブとしてお祭りをし,当日は静かに教会でお祈りをというところでしょうか。
ところで,このキリストの誕生日が,実は作られた日ということをご存じでしょうか。西暦325年に開かれたキリスト教会会議で,12月25日をイエスの誕生日とすることに決定されたのです。聖書の何処を読み返しても,生誕日は載っていないようで,当時は,生誕よりも復活の方が意義深かったことを物語っています。
では,どうして25日になったのか。そもそも,この12月25日とはどんな意味のある日なのでしょう。紀元前のその昔,この日は,冬至であったことが分かっています。ヨーロッパ各地に太陽神の気を復活させるため,あるいは復活の祝の祭りを行っていたようです。特に北方民族にとっては,本当に太陽が姿を見せなくなるのではないかという不安が高かったことでしょう。
時はローマ帝国時代。メイン宗教はミトラ教ですが,北方のケルト民族やゲルマン民族をはじめ多くの民族を抱えて様々な宗教がありました。それぞれ,25日の冬至に太陽神のお祭りをしていたということでは共通していたようです。あるいは,ローマ帝国によって25日の太陽神のお祭りが広められたと言ってもよいかもしれません。
ローマ帝国内でキリスト教が勢いをつけだすと,真の太陽はキリストであり太陽神のお祭りはキリストのお祭りであるとして,ミトラ教と張り合うようになってきました。時のローマ皇帝コンスタンティヌス1世は,この機にキリスト教とミトラ教をはじめ多くの宗教,民族を平和的に融合させてしまおうという思いを持っていました。最初にお話ししましたように,それを受けて西暦325年のキリスト教会会議で12月25日をイエス・キリストの誕生日(クリスマス)と決めたのです。
その後,世界にキリスト教が広まり25日がクリスマスとして広く認知されるようになったこと,冬至が地球の歳差運動で前倒しに変わっていったことにより,「12月25日はクリスマス」だけが記憶に残ってしまったということでしょう。
最後におもしろいことを一つ,キリスト教の一派,ロシア正教会などは1月7日にクリスマスを祝います。へっ?と不思議に思われるかもしれませんね。暦の違いです。今は世界的にグレゴリオ暦を使っていますが,その昔は,ユリウス暦というものを使っていました(どちらもローマ皇帝の名前です)。ロシア正教会はユリウス暦を今でも使っていますので,ユリウス暦12月25日(グレゴリオ暦1月7日)にクリスマス行事を行っているのでした。