読書のすすめ (3)
- 公開日
- 2019/08/01
- 更新日
- 2019/08/01
校長室から
◆脳についての研究で第一人者である東北大学の川島隆太教授が「子どもの脳の発達と読書」という演題で講演されています。その内容を簡単に紹介します。
◆大脳の中で子どもの発達のカギとなるのが前頭前野と呼ばれる部分です。ここには,記憶・学習・理解・推理推測・我慢・意図・留意・判断・コミュニケーション・・といった様々な能力がすべて固まっています。読書をすると,右の脳も左の脳も,前頭前野を含め大きな場所が一度に働くことがわかりました。そして,この活動がより強くなるのが「音読」です。本を読む,声に出して読むということは,脳の全身運動になっているということがわかったのです。
また,読書をしているときの脳は,創造力の脳もしっかりと使っていることがわかりました。読書をすると,創造力の脳のネットワークを刺激して,その機能を強化するとともに知恵や知識を増やすということが脳の研究データを通して見えてきました。
実際に読書を習慣化している子ども達の脳を調べてみると,大脳の左半球の白質がものすごく発達していました。この神経繊維が読書する子たちは非常によく発達していて,とくに言語を扱う部分の発達が著しいというデータが出ました。
つまり,創造的な人間をつくりたいと思った時,脳がすべき一番近道は何かというと,本を読むこと,というのが脳科学からのメッセージだそうです。
◆こういった内容以外にも,「読書と学力の関係」や「読み聞かせの効用」,「スマホの脳への弊害」についても述べられていました。今,小学校では多読を進めています。そして,そこから自然や社会とつながる読書,人の生き方につながる読書に発展させたいと考えています。この夏,ぜひ親子で読書に取り組んでください。