京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2019/03/29
本日:count up5
昨日:6
総数:643920
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
豊かな人間性の育成をめざし 互いの人権を尊重し合い「若き日に心を磨き」「若き日に身体を鍛え」「若き日に知識を広め」「若き日に友と交わり」 未来の糧を創ろう!         歩む道に迷いなし。このまま,まっすぐに・・・         3月29日(金) 離任式

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

画像1
「部活動 頑張れ!」
 『今年の梅雨は雨が少ないのかな』梅雨入りして暫くはそうと思っていましたが、6月下旬からは大雨続きです。特に九州では大きな被害が出ており、まだまだ油断のできない状況です。また、この雨模様の影響でしょうか、朝晩は上着がないと寒いくらいです。
 さて、「夏本番」がやってきます。夏と言えば、3年生が引退をかけて戦う最後の大会やコンクールが一番に頭に浮かびます。今年も、子どもたちの熱い戦いを観るのが楽しみです。
 40年前になります。当時は軟式テニスと呼ばれていたのですが、私は中学生時代、今で言うソフトテニス部で頑張っていました。中学校の傍に京都大学があるので、2年生からは毎朝登校前に友達らと京大のテニスコートで練習をしました。最後の夏の大会では、市内の個人戦でベスト8に入って府大会へ出場もしました。泊りがけで試合に行くのを楽しみにしていたのですが、残念なこと(?)に、その年の府大会の会場は京都市立紫野高校でした。試合は1回戦で負けてしまいましたが、仕事を抜けて父が初めて私の試合を観に来てくれたことを覚えています。
 父もソフトテニスの愛好者です。55歳で国民体育大会へ出場を果たしてからは、西日本大会や全日本大会で優勝するなど、晩年になって全国レベルの選手として活躍しました。お陰で、京都や特に近府県では、何処へ行っても「ああ、澤田さんの…、お父さんにはお世話になっています!」と言われたものです。プレッシャーに感じたことはありましたが、決して嫌ではありませんでした。(今、上の息子が私と同じ教師の道を歩み始めました。『嫌だ!』と思っていないことを願っています…笑…。)
 社会人になってからは、家族旅行を兼ねて方々の大会へも出場しました。和歌山に親子大会があります。小中学生とお父さんというペアで出場する組が多い中で、お父さんとおじいちゃんという特異なペアで2連覇しました。敦賀の大会へは、当時大学生の弟と組んで出場しました。3位でしたが、両親が一番興奮した試合だったと思います。私が大学4回生で全関西選手権に優勝した時、本部席で役員さんたちと嬉しそうに握手を交わしていた父の姿は今も忘れられません。
 私は、テニスという競技を通して“人間性”を磨いてきたのだと思っています。“人間性”とは、性格や考え方、態度や言葉づかいなど、「その人らしさ」のことです。多くの人に出会い、今も大切にしている人間関係が広がってもいきました。苦しい時は、嬉しい時や楽しい時と同じくらいにありました。人との出会いやそうした様々な経験が“人間性”を作ってきてくれたと思っています。
 中学生諸君、残り少ない中学校での部活動に全力で取り組んでください。自分で選んで頑張ってきた部活動です。たとえ勝てなかったとしても、一生懸命に取り組んできたそのことが、みなさんを成長させてくれると信じています。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

画像1
「うまい時間の使い方」
 震災で大きな被害を出した熊本が、今度は大雨で大変なことになっています。亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、これ以上被害が拡大しないことを願ってやみません。
 さて、ワーカホリックという言葉を知っていますか。10年以上前、当時勤務していた学校にやって来たALTが、こんなことを言いました。「日本人はワーカホリックだと聞いていたけど、この学校に来て、これがそうなのかと実感しました。」向島中学校と同じく、その学校も先生が毎日遅くまで残って仕事をしていました。生徒指導や教育委員会へ提出する書類づくりで忙しく、優先すべきはずの授業の準備をどうしても後回しにしなければならない状況になるのです。遅くまで熱心に働く教職員を観て、当時教頭をしていた私に驚きの中にちょっぴり呆れた様子でそう話したものです。ワーカホリックとは、直訳すると「仕事中毒」です。
 昨年度の11月、京都市中学校長会は、毎週水曜日を「ノー残業デイ」として、午後7時には学校を閉めようと決めました。それでも、昨年度はなかなかキチッと実行することができませんでした。それを今年度は強い決意で実行しようとしています。「7時に学校が閉まる」朝からそのことを頭において、計画的に仕事を行うことで効率も上がると思います。「水曜日はノー残業デイ」これが定着すると、これまでとは違った一週間のリズムができてもくるでしょう。週の真ん中である水曜日を一つの目標として、仕事をする際に一週間という時間を計画的にうまく使うことができるはずです。そうしてできた時間を自分自身や家族のために使ってください。
 私事ですが、最近の私は休日も“ボーっ”として過ごす場面はありません。年齢と共に引き受ける役が増えてきます。また、両親共に弱ってきて、これまでは親がしてきたこともしなければならなくなりました。家事の他に地域の仕事もあります。納税一つとってみても、我々は給料から引かれているので、収めているという感覚さえ薄かったのですが、これが案外面倒だと分かりました。だから、TVを観るのも観たい番組を決めてそれだけを観ます。何もしないでいる時間は目的をもって眠っています。
 そんな私にも気分転換というか、心身に休養を与える場面は必要です。それが読書とDVD鑑賞、銭湯と洗車、ジョギングかウォーキングの時間です。これらの時間を確保するため、頭の中で計画を立てるのもまた楽しみの一つです。
 教職員や生徒諸君に言いたいです。時間をうまく使ってください。
『あっ、またゲームやってもうた』『また、どうでもいいTV番組を最後まで観てもうた!』そんなことになっていませんか。
 時間はすべての人に同じだけあります。計画的に有効に使うと、思いのほかたくさんのことができます。そうした時、とても大きな充実感が味わえるものです。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

画像1
『チャレンジ体験』
 梅雨入りしたのに案外雨が降らず、何やら変てこりんな気分です。
 さて、14日から2年生が「チャレンジ体験学習」に取り組んでいます。この行事は、生徒・教職員の両方にとって修学旅行に匹敵する大きな行事です。修学旅行と同様、事前事後にかなり多くの時間をかけて取り組みます。だからこそ、意義あるものにしなければなりませんし、強く思い出にも残ります。彼らは今年も50ほどの事業所にお世話になって仕事を体験し、働くことの意義と楽しさ・厳しさ等を学んでいるはずです。
 ところで、おそらく、全国的にこう呼ばれていると思うのですが、「チャレンジ体験」とは、一体誰がいつ名付けたのでしょう。実にぴったりの名前だと思うのです。全員が第一希望の職場に行けている訳ではありませんが、学校の授業中では見られないようなイキイキした表情で幼児に関わっていたり、職場の方の指示を一生懸命に聴いている姿を見ると、多くの時間をかけて取り組む値打ちを感じてもいます。
 この取組は、5〜6年前までは5日間で行っていました。その後、授業時間確保の目的で3日間にする学校が増えました。ところが、事業所によっては平日に休業日を設けているところもあり、2日間しか体験ができないという事態が起こってきました。そこで、4日間の取組にする学校が増えており、本校でも今年からそうしました。
 さて、2日が終わりました。ここまでは緊張感もあり、楽しさが勝っていますが、本当のこの取組の意義はここからです。3日目4日目になると、「しんどい」と感じるようになるのです。緊張感がなくなって仕事内容が雑になったり、態度によからぬ変化が現れたりもします。事業主の方に叱られることもでてきます。新鮮な気持ちをもったまま体験活動に精を出してほしいと思います。
 私は、中学生ぐらいから教師になりたいと思って、その夢を叶えるために頑張ってきました。しかし、大学に入って学ぶうちに、自分が教師に向いているのかどうか悩んでいます。もちろん、子どもに学ぶ楽しさを教えたいし、中学生の時の恩師のような先生になりたいという気持ちは今も強くもっています。私がこの実習で一番期待していることは、自分の教師の適性の有無を確かめることです。最後まで全力で、生徒や先生からたくさんのことを学ばせてもらおうと思っています。ここで得た経験は一生のものだと思うので。【一部省略・改編】
 今本校で頑張っている教育実習生が書いた決意の文章です。教育実習生の全員が「先生になる」という夢にだけ向かっている訳ではありません。こういう実習もありです。ただ、この人も書いている通り、全力で取り組まなければ、適性の有無を判断することはできないでしょう。この人も、現在「チャレンジ体験」を実行中です。
 2年生諸君、あと2日間、全力で取り組んでおいで。そして、たくさんのことを学んできてください。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

画像1
「道徳の時間」
 6月5日、今年度の「日曜参観」を終えました。あいにくの雨模様でしたが、今年も多くの保護者の方に来校していただきました。「来んといてや!」そう言うのかもしれませんが、保護者の方が観に来て下さるのを楽しみにしている生徒は実は多いのです。
 さて、昨年度の日曜参観から各学年各学級で道徳の授業を公開しています。京都市全体で6月と11月とを道徳月間と定め、保護者や地域の方に公開するようにしています。かつては、教科の時間に比べると道徳や特別活動(学活)、総合の時間には参観者が少なかったりもしましたが、近頃ではそうでもなくなってきたようです。「分かる」「分からない」がないのでどの子も参加しやすく、生徒の活躍の場面が多いため保護者の方も面白いのだと思います。また、教材について考え、意見や思いを述べるその内容が、親の知っている姿からは思いもよらないくらい深いものであったりすることも興味をもたれる原因でしょう。道徳の授業を参観されている保護者の方が深く頷いておられたり、涙を流されている場面を見ることは少なくありません。
 ところで、道徳って一体なんでしょう。京都市中学校PTA連絡協議会が出しているポスターに「私からマ・モ・ル」というフレーズがあります。「マ・モ・ル」とは、マナー・モラル・ルールのことですが、これを頼りに考えてみます。一番分かり易いのはルールです。ルールとは守らなければならない「きまり」のことです。守らないと、罰則を受けることもあります。モラルが道徳です。モラルとマナーの違いが難しいところですが、私は、モラルは考え方や心のもち方の問題で、それが態度や振る舞いとして現れたもののひとつがマナーだと考えています。喫煙を例にとってみます。中学生がたばこを吸うとルール違反です。成人が吸う場合でも、人込みや食事中だとマナー違反です。「人に迷惑をかけないように」とか「人に優しく」とか、よりよく生きる方法について深く考え、行動に移そうとする部分がモラルだと思うのです。
 日曜参観では、3年の学年道徳を担当して「友情」について共に考えました。本テーマは、中学生にとっては身近すぎて、案外それが上手くいっていない為に苦しんでいたりもして、ややもすると考えたくない内容かもしれません。
 中学生らしい素直な意見がドンドン出されました。「生徒会の仕事などで部活動に行けないことが多くて申し訳ない。でも、最後の大会に向けてみんなで頑張りたい。」「部活のみんなが上達しているのを見て、『凄いなー!頑張ってるなぁー』って感じてる」この発言に対しては、「本当は悔しいんやな?」と私が言葉を添えると、その子は涙をこぼしました。純粋で実直だからこそ力のあるメッセージが続きます。観ている大人の心を揺さぶる中学生の言葉の力に驚かされもしました。そして、改めてそんな道徳の時間を大切にしたいと感じました。やっぱ、たまにはこうして授業をしたいですね。

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
学校行事
9/20 総括考査3
9/21 総括考査3
京都市立向島中学校
〒612-8141
京都市伏見区向島二ノ丸町151-55
TEL:075-623-0512
FAX:075-623-0513
E-mail: mukaijima-c@edu.city.kyoto.jp