京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2019/03/29
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豊かな人間性の育成をめざし 互いの人権を尊重し合い「若き日に心を磨き」「若き日に身体を鍛え」「若き日に知識を広め」「若き日に友と交わり」 未来の糧を創ろう!         歩む道に迷いなし。このまま,まっすぐに・・・         3月29日(金) 離任式

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「ハチドリのひとしずく」より
 秋が深まり、朝晩の寒さが早くも冬を思わせます。バイク通勤の私にとっては厳しい季節がやってきました。
 さて、12月は「人権月間」です。我が国では「世界人権デー」である12月10日を最終日とする一週間を「人権週間」として各地で人権尊重を訴える集会やキャンペーンを行っています。来週その「人権週間」を迎えるにあたって、本校でも「総括考査」最終日の25日に全校集会を行って生徒と教職員全員で人権について考える機会をもったところです。
 ところで人権といえば、26(土)・27(日)の2日間、第68回全国人権・同和教育研究大会(全人同教)大阪大会に参加してきました。今年は熊本でこの大会が計画されていたのですが、4月の震災によって開催が難しくなりました。これまで一度も大会を中断させたことのない大会事務局は、急きょ大阪市での開催を提案し、近隣都市の協力も得て2日間の大会を実行しました。例年に比べると参加者は少なかったように思いますが、それでも期待通り、心が熱く揺さぶられる提案や参加者の発言に触れ、新たなエネルギーを充電してくることができました。また、全国に居る人権教育を通じて知り合った仲間と出会うこともこの場の楽しみの一つです。今年も鹿児島や愛媛、滋賀の仲間と再会し、更に西宮に新たな仲間の輪を広げることができました。
 今年の京都市の中学校代表はお隣の向島東中学校でした。一人の生徒に焦点を当て、担任教師が中心となって学級や学年集団(生徒と教職員)の取組によってその生徒が変容していった様が丁寧に報告されました。“教育とは、かくあるべき”と、目標をもって粘り強く取り組むことの大切さを再認識させてもらうと同時に、本校教育を見つめ直す気持ちを新たにして帰ってきました。
 向島東中学校の報告テーマの冒頭に「ハチドリのひとしずく」という文言が付いており興味を引かれました。報告内容を紹介することは控えますが、こちらについては、皆さんにも知ってもらいたいので是非紹介させてください。
ハチドリとは体長10センチ程度の小さな鳥で、花の蜜を主食としています。ブンブンとハチと同様の羽音を立てるためそのように呼ばれています。『ハチドリのひとしずく』は南米の先住民の言い伝えを物語にしたものです。
 森が燃えていました 森の生き物たちは、われさきに逃げていきました でも、クリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落しています 動物たちは、それを見て 「そんなことをして、一体何になるんだ」と笑います クリキンディは、こう答えます 「私は、私にできることをしているだけ」
 「人権週間」にあたって、私たちも自分にできる「ひとしずく」を見つけて一歩を踏み出してみてはどうでしょう。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「成長の手助け」
 一昨晩の全身に残る心地よい疲れが、時間と共に筋肉痛へと変わり、今では椅子への立ち座りにさえ思わず声を出すほどになっています。一昨日、久しぶりにテニスをしました。大学のOB会に顔を出したのです。着いた早々『えらいところに来てしまった!』という思い。昭和の時代の卒業生は私一人です。同じ京都市の中学校でテニス部顧問として活躍する人もおり、『ほっと、一安心!』じっと見ていると、10年程前ちょくちょく来ていた頃に知り合った後輩たちガ来ていることに気づきます。その中の何人かが挨拶に来てくれて、急にアウェイ感がなくなりました。
 「澤田先生、ひとつ試合をしませんか?」声をかけてくださったのは大学の現在の顧問の先生です。私より5歳以上上の方ですが、どうやら普段から練習をされているようです。「いっちょやりますか!」しかし、男子学生との対戦などとんでもない。ボールのスピードにも展開の早さにも到底ついていけそうにありません。「女子の選手で相手をしてくれる人はいませんか。」キャプテンに聞きました。「ならば、私たちが…!」出てきてくれたのは現キャプテンと前キャプテンのペアです。『これは手ごわそう!』
 案外身体は動きました。試合感覚も試合の進行とともにとり戻していきました。吾々オッサンチームに対する遠慮があったのでしょう。あるいは、彼女らが思っていた以上に我々の身体が動いたのかも知れません(笑)終始リードする展開で試合は進み、あっさりと勝ってしまいました。これで終わるには物足りなくて再試合となりました。彼女らも今度は遠慮がありません。初めから勝つ気です。こちらもスイッチが入り直します。むしろ2試合目の方がやり易くさえありました。また勝っちゃいました。
 2人がアドバイスを聴きに来ます。私の話に耳を傾ける一人の選手に見覚えがありました。「あっ、君は去年うちに来てくれた…」「覚えてくださっていましたか。そうです。学校訪問で向島中学校に寄せてもらった時、私たちの先輩だということで“一度お出で下さい”とお伝えしました。」一年で随分大学生らしくなっていました。月日だけではありません。様々な経験が彼女を成長させたのでしょう。
 本校の子どもたちもそうです。むしろ、成長期であるだけに心身の成長するスピードは大学生以上です。2年生など、ビックリするほど大きくなりました。日々の学習を中心に、様々な行事、部活動や生徒会活動を通じて子どもたちはものすごい勢いで成長し続けています。時には傷つくことも人を傷つけることもあるでしょう。でも、子どもたちの成長にとって不必要なものなど彼らの周りには何もありません。
 褒めて認めて励まして、時には叱って、また褒めて励まします。私たち教師の仕事はその繰り返しです。子どもの成長を見守り、彼らが幸せに生きられるよう手助けをするのってすごくやり甲斐のある仕事だと改めて思う今日この頃です。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「生きるを考える日々」
 朝夕の冷え込みが厳しくなりました。朝の校門に立つ際にはコートが欲しいと思うくらいです。草むらには既に虫の声はありません。かわって山茶花の木が蕾をつけ始めました。そう言えば、1月前は「音楽コンクール」が終わった頃で、まだみんな半袖でした。季節は確実に移っています。
 さて、久しぶりに父親のことを綴ります。
「誤嚥性肺炎」って知っていますか。高齢になると、喉の筋肉が上手く働かなくなって食べ物が食道ではなく気管から肺に入ってしまうようです。それが原因で肺炎を起こし、命を落とす高齢者が多いのです。日本人の死因を調べてみると、年齢が高くなるほどこうした肺炎による死者が増えます。
 「残念ながら、お父様はもう何も食べられなくなられました。」
 先月10日に医師からそう宣告されました。実際何か食べようとしてもむせて吐き出すばかりです。病院では点滴の栄養だけで生かされている状態でした。「腹が減って眠れへん。何か食わせてくれ!」意識のしっかりしている父は空腹と闘うようになりました。「こんなところに居たら餓死させられる。家に帰りたい!」病院は、肺炎を起こす患者に食事をさせてはくれません。空腹感が父の人格を変え始めました。医師や看護師に罵声を浴びせ、見舞いに来た家族に対してもキツイ言葉を吐きます。
 私たちは大きな決断をしました。在宅での看護と介護です。「食べたいのであれば、食べさせてあげよう」食べ物が喉に詰まるので、吸引の仕方も学びました。往診してくださる医師と訪問看護師を見つけてももらいました。“食べては吐き出す”、あるいは“食べては吸引する”を繰り返すうちに奇跡が起こりました。少しずつですが、喉を通る量が増えていったのです。自宅へ帰って3日目の夜、ビックリするほどの量の排便がありました。可笑しな話ですが排便に希望が見えました。今では、家で吸引することがなくなるまでに食べられています。性格も、元の温厚な父に戻りました。
 あのまま絶飲食を続けさせていたら、父は皆から嫌われながら死んでいたかもしれません。父の人間らしく生きようとする“気力”が医師の診断を覆らせたのだと思います。
 しかし、家族の生活は大きく変化しました。今この瞬間も父の傍には誰かが付いていなければなりません。父の看護・介護の在り方を巡って、妹や弟と時には激しい言い争いも起こります。そんな時は、母や私と弟の妻たちの困った顔を見るのもつらいです。父の「生きたい」という思いを尊重し、「父を支えていこう」ということを共有して、一人ひとりができることをやるようにしています。
 父の死と生を考える中で、近頃は、家族の在り方や自分の生き方についても一層深く考えるようになりました。どう生きるのか。幸福に生きるとは…。何かに集中しているとき以外は、「人が生きる」ということについてあれこれと考えています。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「チャンスを与える」
 ついこの間まで「暑い!あつい!」と愚痴っていたのに、今は24号線の気温計が10度を下回るようになりました。『いったいぜんたい、秋はどこへ行ったんや!』そんな気持ちで寒い空気の中をバイクで走っています。
 さて、10月29日(土)・30日(日)の2日間、今年も総合教育センターを中心に市内各所で「京都市中学校総合文化祭」が盛大に開催されました。本校からは、弁論大会、社会科研究発表会、美術展、吹奏楽演奏発表会の4部門に出場・出展しました。時間が重なったので、吹奏楽部の演奏を聴きに行くことはできませんでしたが、上々の出来だったと聞いています。
 美術展では、会場である堀川御池ギャラリーに入った途端、2−4の作品が“ドーン!”と目に飛び込んできました。また、その近くに1−3と6組の貼り絵も掲示されており、本校生徒の作品が結構目立つ場所に展示されていましたね。あれなら、観に行った人すべての人の目に留まったことだと思います。
 昨年度3位になった弁論大会。『今年もッ!』と意気込んで練習に取り組んでいました。何度考えてもトップバッターだったことが残念です。上位3人はいずれも後半の出演者です。元々力のある人たちが集う大会です。彼らは、前に登場する人のパフォーマンスを自分のエネルギーに変える力をもち合わせています。それでも見事な入賞でした。7人の入賞者が発表される時も、もちろん最初に名前が呼ばれました。出来栄えも『よかった!』です。堂々とした態度、抑揚と強弱に気を配った説得力のある話し方、そして着眼点。「優れた集団に優れたリーダーが要ることは当然だが、それよりもリーダーを補佐し、他を盛り立てながらまとめる一人の強力なフォロアーの存在が大事」自らの経験からのこの気づきは、今後の人生に大きく役立つはずです。
 6組の2年生3人が「向島ミュージアム」での発表をもとにして臨んだ社会科研究発表会もよく頑張りました。こちらも、昨年度「最優秀賞」を獲得していただけに、プレッシャーもありました。学習した内容を自らの生き方に結びつけ、なりたい自分像を滔々と謳ったラストには大きく心を動かされました。弁論も社会科研究発表も上位入賞者との差は僅かであったこと思います。
 中総文を終えるたびに「生徒に場を与えること」の大切さを感じます。中総文には、ここに紹介した他にも多くの部門があります。生徒はもちろん、先生も全部を知らないかもしれません。『あの子をこの場面に挑戦させたい!』すべてはそこから始まります。取組には時間と手間がかかりますが、後には、その生徒との絆がより深まったという実感が得られます。常に広くアンテナを張り巡らし、生徒に活躍の機会をドシドシ与えるべきで、これも教師の重要な役割だと思っています。やってみたいと思っている子、やれば力をつけたり発揮したりする子はいっぱい居ると思うのです。

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学校行事
2/22 総括考査5(1,2年)
2/23 総括考査5(1,2年)
2/24 総括考査5(1,2年)
京都市立向島中学校
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