京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2019/03/29
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豊かな人間性の育成をめざし 互いの人権を尊重し合い「若き日に心を磨き」「若き日に身体を鍛え」「若き日に知識を広め」「若き日に友と交わり」 未来の糧を創ろう!         歩む道に迷いなし。このまま,まっすぐに・・・         3月29日(金) 離任式

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「熱い涙」
 26日、神奈川県相模原市の障がい者施設で起こった殺傷事件には強い衝撃を受けました。近所の人によれば、容疑者は礼儀正しく人当たりの良い青年だったと言います。事件後度々、彼が移送される様子がTVで放映されていますが、不敵な恐ろしい程の笑いを浮かべ、正気ではないような様子が見てとれます。一体なぜ、何がきっかけで彼の人格は変わったのでしょう。徐々に明らかになるのでしょうが、容疑者に起きた事実を知る必要があるように思います。
 さて、夏休みに入って1週間が経ちました。本当にあっという間でした。この間の強く心に残っていることを幾つか記しておきたいと思います。
 先ずは24日。女子テニス部の団体戦。敗色濃厚となった時です。私の隣の3年生がシクシクと泣き出しました。「君らの部活動もこれで終わりやな」そう声をかけると、シクシクは更に大きくなって隣の生徒へと伝播していきました。最後の試合、彼女らはメンバーから外れて応援に回っていたのです。この涙の訳は深いです。感慨・悔しさ・安堵・寂しさ・充実感等が入り混じった涙だったのでしょう。美しい涙でした。
 2つ目は22日。バレー部のベスト8をかけた戦いです。力は相手が上だったと思います。チャレンジャーとして序盤から思い切って攻めました。それが上手くいきます。何度も序盤に失点を重ねる試合を観てきましたが、この一戦は序盤にリードしました。『こんな戦いができるのなら、もっと楽に勝てた試合があったのに…』いつもベンチで腕組みをしながら見守っている顧問の先生が興奮してコート付近まで躍り出て選手を激励するシーンもよかったです。最後にあのプレーが観られてよかった。
 3つ目は25日。テニスの表彰式です。前任校の男子テニス部のキャプテンに3位の賞状を渡し、講評を終えて閉会式を終えました。すると、3年生全員が私の前に集合し、コメントを求めます。「君たちが心身ともに逞しく育った姿を観られて、こんなに嬉しいことはない。府大会でも大いに頑張れ!」そんなことを言ったと思います。私へと真っ直ぐに注がれた子どもたちの目から涙が溢れていました。
 野球部、男女のバスケットボール部、サッカー部、バレー部、卓球部に男女のテニス部、本当にたくさんの最後の戦いを終えた後の涙を観ました。しかし、その時には掛ける言葉が見つかりませんでした。いえ、下手に声など掛けてはいけないのだと思いました。その場は選手と顧問の先生とだけの大切な時間です。暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、叱られたり褒められたり、感謝したり文句を言ったりしてきたけれど、長い時間を共有してきた者たちにしか分からない大事な大事な時間だからです。
 既に校長室の窓外では新チームでの熱い練習が始まっています。一年後、また熱い涙が見られると思います。教師の仕事って、なんて素晴らしいのでしょう!

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「熱く戦い続けろ!」
 「この一球は絶対無二の一球なり されば 心身あげて一打すべし この一球一打に 技を磨き 体力を鍛え 精神力を養うべきなり この一打に 今の自己を発揮すべし これを庭球する心という」
 1stステージ最後の日の全校集会で生徒に紹介した詩です。実は数日前、葉書にこの詩を書いて前任校でテニスを教えていた男子部のキャプテンに送りました。
 前任校ではその一年、テニス部の顧問の持ち手が調整できず、校長である私が男子部を指導しました。十分なことはできませんでしたが、それでも「何のために部活動をするのか」「どんな部にならなければならないのか」については繰り返し説いてきました。ラケットの握り方から教えた、当時1年生だったその子たちが最後の大会を迎えますので、本校生徒にと同様に詩を贈ったわけです。
 校長先生、熱いです。お手紙ありがとうございます。ブロック予選が終わってからお手紙を出そうと思っていたのですが、もう一度決意表明をさせて頂こうと思います。
「この一球は絶対無二の一球なり されば、心身あげて一打すべし …略…」
このことを校長先生からの伝言、アドバイスとしてみんなに言いました。やはり、一球に魂を込めないといけません。みんな、今死ぬ気でボールに食らいつき、「今」という時間を噛みしめています。心技体のすべてを僕たちは身に付けたのではないでしょうか。ブロック予選は通過点です。ビビらずに強気で挑みます。僕たちならできます。今まで教わってきたすべてのことを整理し、試合で実力が十分に発揮できるようにします。校長先生から賞状がもらいたくてたまりません。僕たちで掴み取ります。
 待っていてください。大事なのは声ですよね。精一杯大きな声を出して臨みます。僕たちのプライドが刻み込まれた日本一カッコイイユニフォームを着て、思い切り頑張りますので見ていてください。僕たちの有志を。        (一部改編)
 彼はブロック予選大会で優勝し、明日(24日)の個人戦全市大会へ臨みます。
 21日の団体戦では、チームがベスト4に入って府大会の出場権を得ました。これで、25日の閉会式では、確実に私の手から彼に賞状を渡すことができます。
 うちのバレー部が、ベスト8に手が届かず敗退しました。やはり8の壁は高かったです。でも、今までで一番内容の良い試合を見せてもらったように思います。全員が挑戦者として全力で試合に挑み、躍動していました。試合後、たくさんの涙の顔を見ましたが、『出来ることは十分にやり切った!』と晴れ晴れとした表情もありました。
 熱い戦いはまだまだ続きます。それぞれの試合に様々な背景があります。バレー部のあの戦いの裏にも、顧問の先生や保護者の方との私の知りえない様々なドラマがあったことでしょう。引退を迎えた選手諸君、気持ちはもう吹っ切れたかい。
 君たちが一生懸命に取り組んできたことに間違いはありません。お疲れ様でした。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「家族との時間」
 小春・春美・奈々子・菜月・さくら、ここまでが春、鮎美が初夏で、なつみは盛夏、美月は秋を思わせます。(生年月日まで確認していないので、違っていたらごめんなさいね。)1年生の名簿から拾いました。近頃、キラキラネームが増えてきて、男女ともに読みづらい名前の生徒が多いですが、この子たちのは分かり易いです。キラキラネームは、聞くと納得しますが自力で読むのは難しく、特に賞状を渡す際などは、必ずルビをつけた付箋を貼ってもらうようにしています。いずれにしても、名前には親の期待と思いの大きさを感じます。
 1年生の入学から早4か月、季節も変わり、なつみちゃんの夏本番です。そして、もうすぐ夏休みです。
 生徒の皆さんは既に夏休みの計画を立てましたか。1・2年生は部活動中心の夏になるのでしょうね。3年生は勉強中心の夏休みを過ごすことになるでしょう。高校の体験入学などに参加する人もいると思います。ドシドシ積極的に行ってきてください。
 一方で、家族と一緒に時間を過ごすことも大切にしてほしいと思います。部活動や塾通い、習い事やクラブチームでのスポーツも盛んです。今の中学生は、普段みなさんとても多忙です。せめて夏休みに意識して家族と共に過ごす時間を作ってみてください。きっと家族の暖かさや有難さに気付く場面があると思います。
 5月24日付の『南風、吹かせ!』に父の入院のことを書きました。あれから約2か月が経過しました。一時はアメリカ留学中の息子を呼び戻したほど病状が悪化したこともありましたが、現在の父は退院へ向けてリハビリに励んでいる状況です。
 6月の“父の日”にはオークリーのキャップとTシャツをプレゼントしました。「これを着てウォーキングするのを目標にして!」息子たちがそう言って渡し、その日から病室の壁に掛けてあります。『本当に、そんな日が来ればいいのに…!』当時はそう思っていたのですが、この調子だと実現するのではないかと思うほどの回復ぶりです。
 前回も「気力が大事だ」ということを書きましたが、父のこの回復力の源は間違いなく“気力”です。最近では父らしいことばが聞かれるようにもなってきました。
「このままやったら、死ぬまでここに居んならん。お前たち家族に迷惑をかけることにはなると思うけども、家へ帰って生活しなアカンわ!」「近所の人らともいろんな話をして刺激を貰わなどんどんボケてしまう。」「家族に世話になったさかいお礼をせんならん。皆でごちそうを食べに行こ!ビールも飲みたい。」「家に帰ったら、先ずは銭湯に連れて行ってくれ!」「毎日、哲学の道を散歩するで!」
 子どもの頃は父が忙しく、父が暇になってからは私が忙しくなって、父と2人で過ごす時間はあまりありませんでした。今年の私の夏休みは、生涯で一番父と過ごす時間が多くなりそうです。いえ、今はそうなってほしいと心から願っています。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「初心忘るべからず」
 拝啓 梅雨明けの待たれる毎日ですが、向島中学校の皆様にはいかがお過ごしでしょうか。私は教員採用試験に向け、勉強を頑張っております。
 まずは、三週間にわたり教育実習の機会を与えていただきましてありがとうございました。そして、校長先生、教頭先生、実習担当の太田先生、教科指導担当の中井先生はじめ皆様に大変お世話になりました。おかげさまで、無事実習を終えさせていただきましたこと、感謝申し上げます。
 実習では、本当に多くのことを学び、それと同時に多くの反省がありました。自分には、教師になる上で必要な部分がまだまだ足りていないということを痛感しました。本当に反省ばかりの三週間でしたが、そんな中で、授業や休憩時間、部活動を通じて多くの生徒たちと触れ合い、生徒たちから学ぶことも沢山ありました。特に、入らせていただいた三年四組では、暖かく迎え入れ、暖かく送り出してくれました。最終日の終学活では、黒板に大きく「先生ありがとう」の文字、クラスの皆と撮った写真、一人ひとりからのメッセージカードを受け取り、号泣してしまいました。
 多くの学びや反省、そして教師としての喜びなど、本当に様々な経験をさせて頂けたこの実習は、私にとって一生の宝物となりました。
 向島中学校で実習させていただいたことで、教師になりたいという気持ちはますます高まりました。先生方のご厚意や実習の教訓を生かし、これからも頑張っていきたいと思います。本当に有難うございました。
 皆様のご健康と向島中学校の発展をお祈り申し上げます。   敬具
 教育実習生からお礼の手紙が届いています。その中から、皆さんに紹介したいものを拾い、少々長いけれども全文を掲載することにしました。彼が3週間で様々な経験をしたことが読みとれます。『しんどい』『悔しい』と悩み、『自分は教師に向いているのか?』と自問自答する姿が見えてきます。一方で、感動と喜びに『教師になるぞ!』と意気込む様子も想像できます。思えば、私たちもこの経験を経て今日まできました。
 教育実習の思い出は、私にとっても礎になっています。「この指導案で、一体何を教えるつもりなんや!?」担当の先生にそう言って厳しく指導された仲間が、その後泣いて泣いて、皆で長いこと慰めたことも今思い出しました。
 教師という職業は、「楽しい」けれど、決して「楽」ではないと思います。時間も不規則で、手当なしの超過勤務は常態化しています。土曜日・日曜日も部活動です。相手が人間なだけに関係が上手くいかずストレスの溜まることも少なくありません。でも、感動して泣ける職業って、そうはないとも思うのです。
「なぜ、教師になったのですか。」「どんな教師になりたいのですか。」今一度、スタート地点に戻って自分自身を見つめ直してみるのもよいのではないでしょうか。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「準備にワクワク」
 7月1日の朝は久しぶりの晴天で、今年初めて校門で中央公園から喧しく聞こえてくる蝉の声を聞きました。7月に入って一気に夏らしくなってきたように思います。毎日、厳しい日差しが肌を刺激します。
「あんまり焼けんように気ぃ付けや!」「年いってからの日焼けは良うないえ!」日焼けして帰ると妻からうるさく言われます。確かに若い頃と違って、シワシワになる感じがします(笑)。以後、十分気を付けようと思います。
 さて、先ほどまで、今日のPTA企画委員会で行う「プチ道徳」の準備をしていました。企画委員会は、年に7〜8回定例で行われるPTAの役員会ですが、大きな議題がない時は各委員会からの活動報告くらいで終わってしまいます。せっかく集まってもらって、それだけで終わりというのではもったいないと思い、前回からそんなときには「プチ道徳」を行うことにしました。ミニネタを使って10分間くらいの道徳の授業を行うのですが、上手くいって感動を共有できたら「来てよかったな!」って感じてもらえるかなって思って始めたのですが、案外反応はよかったようです。
 私が授業者でPTA役員の皆様が生徒役です。前回は、東京ガスのCM「お弁当編」を使いました。短い時間でしたが、結構温かな空気が会議室を満たしました。終わってから、「校長先生、よかったわぁー!」と言ってくださる方も居られたので、気をよくして今日も準備をしていたところです。
 ところで、こんな風に授業の準備をワクワクしながらできるようになったのは、実は教師になって何年も経ってからです。若い先生にしてみれば、翌日の授業の準備をしようと思っても、生徒指導の問題が起こったり生徒会や部活動の指導があったり、それに今の時期なら懇談会の資料を作ったりの忙しい日常の中で、とてもじゃないけれどワクワクしながら授業の準備なんてできないのではないかと思ってしまいます。
 それでも、やっぱり授業の準備をする際にはワクワクしながらやってほしいものです。『この資料を読んだとき、あの子たちはどんな反応をするんかな!?』『この発問をしたとき、教室の空気はどうなるやろう?』『あの子が突っ込んできたら、このように切り返してやろう!』
こんなことを考えながら授業の準備をすると、自然とワクワクしてきます。ワクワク感は、授業に使う教材を十分に我がものにしている証拠です。授業のねらいがはっきりと見えていて、授業の山場が分かっている証拠でもあると思うのです。教師がワクワクしながら準備をし、ドキドキしながら行う授業なら生徒はきっと楽しいと感じるはずだと思うのですがどうでしょう。
 偉そうなことを書きました。授業の機会が少なくなった者だから言えるのかも知れません。でも先生方、「準備にワクワク」今一度考えてみてはどうでしょう。

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学校行事
11/24 総括考査4
11/25 総括考査4
11/28 落ち葉拾い
11/29 3年茶道教室
京都市立向島中学校
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京都市伏見区向島二ノ丸町151-55
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