京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2019/03/29
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豊かな人間性の育成をめざし 互いの人権を尊重し合い「若き日に心を磨き」「若き日に身体を鍛え」「若き日に知識を広め」「若き日に友と交わり」 未来の糧を創ろう!         歩む道に迷いなし。このまま,まっすぐに・・・         3月29日(金) 離任式

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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『中学生のこの時期に』
 今年もいつもの場所にいつものようにアジサイが鮮やかな花を咲かせ始めています。もう6月になります。天気予報で今夏の長期予報を発表していました。今年は雨量が多くなるそうです。バイク通勤の私にとってはつらいシーズンになりますが、アジサイはじめ植物にとってはたっぷりと水が吸収できてよいのかもしれません。
 さて26日、3週間後にチャレンジ体験を控えて「チャレンジ体験講話」を実施しました。昨年に引き続いて書道家の奥村英津子先生に来ていただき、書を書くパフォーマンスと激励のお話をして頂きました。今年度は、本校の「学校教育目標」を書いて頂きました。生徒は、普段あまりこれを目にすることがないかもしれません。それでも、奥村先生がその説明をされた瞬間、「あっ、それって、ここに書いてあるやつちゃうん!?」と言って生徒手帳を取り出す人がいました。そうです。生徒手帳の見開きに書かれてあり、本来、生徒も教職員もこの目標の実現に向けて取り組むべきものです。私は、4月の最初の職員会議で毎年こう述べます。こうして「学校教育目標」を確認したからには、1年間その実現のために頑張ってほしい。この後、学年や学級、部活動で目標を決めると思うが、それらはすべてこの「学校教育目標」に向かっていくように心得てほしい。
 平成24年度、花山中学校の校長3年目の春に「学校教育目標」を改変しました。当時、書道の地域講師であった奥村先生に新しい「学校教育目標」を大書して頂き、玄関に掲げました。それを覚えていてくださったのでしょう。本校の「学校教育目標」に関心をもたれ、それを書かせてほしいと先生の方から申し出てくださいました。
  豊かな人間性の育成を目指し、互いの人権を尊重し合い
   ・若き日に心を磨き  ・若き日に身体を鍛え
   ・若き日に知識を広め ・若き日に友と交わり 未来の糧を創ろう
 どうやら、奥村先生は「若き日に」から続く4文に心惹かれられたようです。「私は50歳を超えましたが、皆さんはまだ14歳。人生これからです。今の時期にこそ、ここに書かかれてあることを実践してください。」そう強調されていました。確かにそうです。二度とない中学生の時期です。感受性が強く、だからこそ感動することも傷つくことも多くあると思います。一気に身体が大きくなります。だからこそ鍛えることが必要です。中学生の時期に身に付けた知識は、高校・大学・社会人と続く今後の人生を生きていく上での基礎になります。
 改めて読み深めてみて、『実によくできている』と思います。
 先生に書いて頂いた「学校教育目標」は近々玄関に掲げます。それを見るたびに、そこに込められた多くの先生方の熱い思いに考えを巡らせてみてほしいと思います。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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『楽しぃ生活しいや!』
 年度末から父が入院しています。その時は、母と妹との区別がつかないほど意識が混濁もしていました。今だから言えますが、『始業式や入学式に休むことにならねばよいが…』そう思いました。今の医学は素晴らしいです。20日間ほどして集中治療室を出ることができ、普通病棟に移ってからは、身体のチューブが次々とれて、赤ちゃんの離乳食のような食事ですがとれるようになりました。今では、自分で食事も用便もできるまでに回復し、歩く練習を始めてもいます。ただ、体重は10キロほど減少し、すでに恰幅のよい父の面影はなくなりました。
 土曜日と日曜日には必ず病室を訪れます。日曜日には妻と上の息子も一緒です。元々耳が遠いのでホワイトボードを使って筆談をするのですが、随分とコミュニケーションがとれるようになってきました。父は、自分の身体が重篤であるにも関わらす、常に家族のことを慮っています。「おばあちゃん(母)は疲れてへんか?」「陽太(二男)は元気にしてるか?」「家のことで色々と面倒を掛けるけど、学校の仕事は大丈夫か?」
 病気からの立ち直りに気力が大切であることを思い知ったエピソードが2つあります。1つは、意識がしっかりとしていない時のことです。アメリカ留学中の二男には今回の入院のことを知らせていないので、帰国するまでによくなってほしいと言ったときです。父の表情が引き締まりました。もう1つはごく最近です。用便の失敗を繰り返すと、父自身が自信を喪失するので、それがしっかりとできるようリハビリを頑張ってほしいと言った時です。無言でしたが、強い決意がこちらに伝わってきました。
 昭和5年生まれで86歳になる父は、将に激動の時代を生きてきました。敗戦を経験し、ひもじい思いをして成長期の青年時代を過ごしました。そして、働きに働いて日本の復興を支え、我が国を世界有数の経済大国へと導いてきた世代の人です。辛抱強く身体が丈夫で、学ぶことにも衣食住にも貪欲です。高度経済成長期に生まれた私は、働くことが家族と社会のためになるということを父の背中から学んできました。
 先週のことです。仕事が立て込んでしんどい思いをしていました。学校経営のことや家庭のこと、そしてその両立についてプレッシャーも感じていました。病室を去ろうとした瞬間です。「清人、楽しぃ生活しいや!」父はそう言いました。「十分楽しくやってるで」そうは答えましたが、どうやら父には見破られていたようです。
 帰りの車の中で涙が溢れました。翌日、息子が父の病室から出た直後に言いました。「ここへ来ると、不思議と“やる気”になるねんな…。」
 ここまで回復したのは奇跡です。それならば、もっとすごい奇跡を起こしてほしいと願っています。「清人の退職の年まで生きて、オリンピックを見に行くんや!」3年前に東京五輪が決定したとき、父自身が立てた目標の実現です。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「魂のこもったプレー」
 小さな頃からスポーツはするのも観るのも大好きです。小学生の頃は、学校ではドッヂボール、学校から帰ったら近くの公園で野球をしたものです。
 夜には毎晩のようにプロ野球ナイター中継を観ていました。各球団の先発メンバーはもちろん、代打やリリーフピッチャーの名前まで全員頭に入っていました。そんな少年時代を送ったので、先日2年の男子が体育でソフトボールをしているのを見て少々驚きました。ルールを知らない生徒が結構いましたし、投げる・受ける・打つという行動が何ともぎこちないのです。「時代は変わったなあ」と感じました。
 さて、昨日は「総括考査」ということで部活動がなく、その分諸会議も早くおわったので、久しぶりに早めに帰宅できました。8時頃に夕食をとると、割と安心して“ガッツリ”食べられます(笑)。その後は、TVでスポーツ観戦を楽しみました。
 昨晩は、私と同じように野球中継とバレーボール中継とをCMごとに切り替えながら観ていた人が多かったのではないかと思います。
 我が家の応援する阪神タイガースは、近頃終盤に追いつかれたり逆転されたりで、どうも“スカッ”としない戦い方をしていました。昨日も、同じようになるかなとハラハラしながら観ました。最終回の中日の攻撃で甲子園のマウンドに立ったのは藤川球児投手でした。久しぶりの抑え役としての登板です。なんと、全球ストレートの真っ向勝負でした。最初の打者から三振を奪い、そして3者凡退に討ちとった時にはソファーから飛び上がらんばかりに興奮しました。
 すぐにバレーボールに切り替えました。前日に韓国に敗れた女子チームには、リオ五輪に向けて後がない状態でした。ところが、対戦相手のタイにセットも得点も常に先行され、思いのほか苦戦を強いられました。観だした時には、セットカウント2−2の5セット目で、すでに随分と引き離されていました。先に10点目を奪われ、あれよあれよという間に6−12に。正直に言って、観ている私たちは諦めました。でも、選手は諦めていなかったようです。相手監督のレッドカードもあって一気に日本のペースになりました。6点差を跳ね返した連続得点の度に家族全員で歓声をあげました。14−13で相手サーブ。最後の攻撃です。『ここで弱気になるなよ!』選手は素人ではないのにそう思って観守りました。鋭いスパイクが決まって日本チームの勝利です。「ヨッシャ―っ!」声をあげて跳び上がりました。家族全員で感動しました。
 藤川投手と女子バレーボールチーム、魂のこもった全力プレーに観ているこちらの魂も震えました。中学生の試合やコンクール、行事に向けての取組なども、そこに魂が込められていれば、十分に観る者の心を動かします。
 今後の向島中学校の生徒の頑張りと活躍に大いに期待します。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「習熟度別分割授業」
 ことしのGWはよい天気に恵まれました。一方、学校のある日は、この時期にしてはやけに雨が多いように思います。例年なら半袖で過ごす教職員がもっといますが、今年度は私も含めてまだ上着を着ていている者が目立ちます。
 授業が始まって約1カ月が経過しました。毎日各教室を観て回ります。どのクラスも活気があり学ぶ雰囲気に満ちていて、よいスタートが切れたと嬉しく感じています。学校生活の中で最も長い時間を過ごす各教科の授業が充実していることは極めて重要です。
 ところで、普通学級の中で1クラスだけ6〜8人の少人数で学習が進行している学級があります。2年生の数学で、昨年度から取り組みだした「習熟度別少人数分割学級」です。これまでも少人数による分割授業に取り組んではきました。しかし、名簿の奇数と偶数、あるいは前半と後半で分ける「単純分割」では、教師の生徒一人ひとりへの関わりは多く(厚く)なるものの、顕著な効果が得られなかったようです。そこで、生徒の能力に応じた学習内容と学習方法を工夫できる「習熟度別分割授業」に切り替えました。習熟度別にすると、生徒の差別化に繋がるのでは…と懸念もされました。そこで、クラス分けの際には教科担任だけでなく学級担任も一緒に丁寧に面談を行い、基本的には本人の希望と保護者の了解を得たうえで決定するようにしました。
◎ゆっくりと簡単に教えてもらえる ◎わかるから授業が楽しい ◎勉強方法が一人ひとりに合っている ◎細かく教えてもらえる ◎点数が上がった −S1クラス
〇授業の進むのが速くてうれしい 〇授業のペースがちょうどよい 〇全員で授業を受けている感じがする 〇応用問題がたくさんできた       −S2クラス 
 これらは、昨年度の研究報告書から抜粋した現3年生の感想です。
「一斉授業や単純分割では、どうしても拾えなかった生徒たちに力がつけられていることが一番です。」こちらは指導に当たる教師の言葉です。
「今までやったら1時間中“ボーっ”としてたり、分からんまま授業が終わったけど、このやり方になってメッチャよう分かるようになった。勉強が楽しい。このクラスになってホンマによかった!」現在S1クラスで学ぶ2年生の生の声です。
 T:「今の説明、分かるか?」 S:「分からん。もう一回説明して!」
 こんな会話が1時間中聞こえてきます。“理解させるということが、これほどまでに学習意欲を高めるのか!”と改めて認識させられ、教育の原点を観るような思いでいます。 本校の特徴でしょうか、今年度もS1クラスでの学習を希望する生徒が多いのが現状です。定期テストは同一問題で行っていますし、評価の規準も同じにしてあります。クラス替えのタイミングやその頻度など、まだまだ課題はありますが、この取組の今後を楽しみに見ていきたいと思っています。

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

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「春の大会を振り返る」
 GWがほぼ終わりました。今年もたくさんの試合の応援に行き、子どもたちの素敵な表情に触れることができました。「校長先生、休みの日なのに大変ですね。」保護者の方からそんな言葉もいただきます。どうぞお構いなく。こうして子どもたちの一生懸命な姿を見ることで、私の方もエネルギーを貰っていますから。
 部活動の目的は「人間性(人格)の形成」であり、「勝つ」ことは目的に到達するための目標です。教師になった頃から一貫してそのように考えてきました。かつては「強いけれども態度の悪い」チームや選手もいました。これでは部活動の意味がありません。
挨拶や言葉遣いをはじめとして、時間を守ることや準備や後片づけを手際よくすること、対戦相手に対する尊敬の態度や保護者や先生に対する感謝の気持ちなど、部活動を通じて学べることはたくさんあります。
 今春、1回戦で敗退した部も少なくありません。『一生懸命にやっても、どうせ勝てへんのやったら練習もいいかげんでええやん!』負けた瞬間はそんな気持ちが頭をよぎった人がいたかもしれません。でも、それは違います。勝とうと思って一生懸命に練習する過程にこそ先ほど述べた学びがあるのです。今回はバレー部が秋に続いてベスト16入りを果たしましたが、本校にはベスト16になら入れる力のある部は他にもあると思っています。みんな、きちんと部活動の目的に向かっているからです。3年生諸君、最後で最大の夏季大会へ向けて日々の練習に一生懸命取り組んでほしいと思います。
 春の大会を見て、特に印象に残ったことを綴っておきます。
 3人の1年生が出場した野球部。ビビりながらもよく頑張りました。先発ピッチャー、女の子ながらよく投げたと思います。夏の大会では完投できる体力と気力、自信を付けてください。3年生が一人だけの男子バスケットボール部。あれだけ得点差をつけられたら、途中で試合を投げ出すチームもあろうかと思いますが最後までよく頑張りました。試合後も私一人だけの応援席にきちんと挨拶に来てくれました。完敗でしたが感動のある試合でした。ラスト43秒で逆転勝利した女子バスケットボール部。最後まであきらめなければ道は拓けることを証明してくれました。あの時の興奮と感激を忘れないでほしいと思います。一生懸命取り組んでいさえすれば、部活動以外でもこんな奇跡的なことが起こるはずです。男女のテニスと卓球の試合では、得点を意識した戦い方を学んでほしいと感じました。各セットやゲームは競っているのに、勝敗を左右するような大事なポイントをことごとく相手に奪われてしまいます。これでは試合展開はしんどいです。ラグビー部は強敵相手によく戦ったし、まさかの初戦敗退をしたサッカー部はとても悔しい思いをしたに違いありません。
 さあ皆さん、夏までの3か月間、目的を見失うことなく、目標に向かってできる限りのことをしてください。部活動は皆さんの心身を鍛えてくれます。

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