最新更新日:2024/05/21 | |
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動きながら準備する
幕末に生きた吉田松陰の考えや生き方を著わした「覚悟の磨き方」という本の中に素敵な一節がありましたので紹介します。
「動きながら準備する」 やろう,と閃く(ひらめく)。その時「今やろう」腰を上げるか,「そのうちに」と一旦忘れるか。やろうと思ったときに,何かきっかけとなる行動を起こす。それができない人は,いつになっても始めることができない。むしろ次第に,「まだ準備ができていない」という思い込みのほうが強くなっていく。いつの日か,十分な知識・道具・技術・資金・やろうという気力・いけるという予感・やりきれる体力・そのすべてが完璧にそろう時期がやってくると信じてしまうのだ。 だが,いくら準備をしてもそれらが事の成否を決めることはない。いかに素早く一歩目を踏み出せるか。いかに多くの問題点に気づけるか。いかに丁寧に改善できるか。少しでも成功に近づけるためにできることは,その工夫しかないのである。 よく行動する人は,知識は必要最低限でいいと考える。なぜなら,実際に動く前にわかることなんて,ほとんどないと知っているからである。だから,よく失敗する。だがそれで「順調」だと思っている。そのように私たちの脳は,自分の行動をうまく正当化するようにつくられている。 小さくても「一歩踏み出す」という行為さえ続けていれば,「なぜこれが正しいのか」脳が勝手に理由を集めてくれる。 吉田松陰は,行動につながらない学問は無意味だと考えた。大切なのは,不安をなくすことではない。いかに早く,多くの失敗を重ねることができるか。そして、「未来はいくらでも自分の手で生み出すことができる」という自信を,休むことなく生み続けることなのである。 「動きながら準備する」「一歩を踏み出す」今回もそうでしたが,人や本と出会い,素敵な言葉をいただくと,本当に幸せな気持ちになります。できていない自分に気づくこと,自分の考え方や生き方に「これでいいんだと」自信をもつこと。どちも幸せな一瞬です。だから頑張れる。 |
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