最新更新日:2024/04/26 | |
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立春近し冬はつとめて 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、 またさらでもいと寒きに、 火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。 【現代語訳】 冬は早朝(が良い)。 雪が降った朝は言うまでもなく、(降りた)霜がとても白いときも、 またそうでなくてもとても寒いときに、 火などを急いでおこして、(部屋の炭びつまで)炭を運んでいくのも、 たいそう(冬の朝に)ふさわしい。 枕草子の一節です。その時代のものとは異なると思いますが、私たちが子どもの頃、朝、家の前で練炭に火を点け、七輪を家の中に運びこむ光景があちらこちらにあったことを思い出します。 今年は、プランターに雪が積もらないまま立春を迎えることになるのでしょうか。例年、雪を数日かぶったパンジーが折れたり枯れたりしないで、雪解けの隙間から、花びらを見せてくれます。人間の生活環境の変化が自然に影響を及ぼす中、暖冬もまた「冬」と素直に認め難いのは私だけではないと思います。 |
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