平成３０年度 修了式「学校長挨拶」…３月２０日

　皆さん，おはようございます。
　先週の金曜日の卒業証書授与式は盛大に行われ，在校生代表の１・２年生の生徒が，立派な態度で式に参列し，また，吹奏楽部の皆さんが心をこめて演奏をしてくれている中，３年生も３年間の中学校生活を思い出しながら，また，すべての人たちに感謝しながら，堂々と修学院中学校を巣立っていきました。　大変うれしく思います。
　今日は，平成３０年度の修了式です。修了とは「終わり」ではなく，「ものごとを修める」という意味です。皆さんが１年間の学習を終えたということを認めます，というのが修了式なのです。皆さんは，本日をもって，それぞれの学年を修了し４月からは，新学年に進級します。おめでとうございます。
　今日は，人間の生活にとって大切な三原則「時を守り，場を清め，礼を正す」というお話をしたいと思います。
　１つ目の「時を守り」とは，とにかく「時間を守りなさい」ということです。時差はありますが，世界中どこの国でも，１日は２４時間です。人類すべてに，平等に与えられたとても貴重なものです。そんな時間を決して無駄にしてはいけないということです。共有する時間を守ることは，相手を尊重することになります。たとえば，遅刻を繰り返す人は信頼を失うことになるのです。
　２つ目の「場を清め」は，掃除をして，身の回りの整理整頓をしなさいということです。掃除をすれば，気持ちがいいものです。心が清められ，磨かれます。ひとつでも，足元のごみを拾うこと。「ひとつ拾えば，ひとつだけ綺麗になる」とよくいわれます。よく気が付く人になりなさいということです。
　３つ目の「礼を正す」は，「おはようございます」「こんにちは」など，挨拶をすることです。感謝の気持ちを「ありがとうございます」と心を込めて伝えること。呼ばれたら相手に聞こえる，大きな声で「はいっ！」と返事をすることです。心を開いて，相手の目を見て元気よく挨拶をする。挨拶をすれば人間関係がよくなりますが，しないとよくなりません。返事も同じことです。これが普通にできる人の周りには，いつも「笑顔」がいっぱいになると思います。
　「時間を守り，掃除をして，挨拶や返事をきちんとする」　いかがですか。人として身に着けたいすばらしいことです。皆さんも意識して実行していってほしいものです。
　さて，４月から，学校生活で常に模範を示す「最高学年」になる２年生は，きっと，さらに団結して，３年生として，立派に下級生をリードしてくれるだろうと思っています。また，新入生を迎え「先輩」と呼ばれるようになる１年生は，とても元気のある雰囲気のある学年ですので，今以上にまとまり，よい２年生になっていくだろうと思います。それぞれの学年が，立派に成長してくれることを，先生は今から楽しみにしています。
　さあ，いよいよ明日から，土曜・日曜・祝日を含め，１８日間の春休みです。皆さんは，何をがんばりますか？また，春休みを利用して，何かしようと計画をしていますか？人それぞれだと思います。春休みを有意義に過ごし，元気に，怪我や事故に注意して，新しい学年を新たな気持ちで第一歩をスタートできるように準備をしておいてください。
　では，４月８日の始業式で，やる気満々の皆さんに会えることを楽しみにしています。これで，先生の修了式のお話を終わります。

　　　　　　　　　　修学院中学校　校　長　　梅　本　　薫