最新更新日:2024/04/24 | |
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第一蹴の地 朝日新聞 掲載!
先月、下鴨神社の境内の糺の森に「ラグビーの発祥の地」があり、下鴨中学校のラグビー部に朝日新聞より取材の依頼がありました。
12月11日 夕刊に掲載されました。 ””みんな輝いていますね!!”” 12月11日(水)朝日新聞 夕刊より 関西遺産!! 〜タックルじんとキック〜 「第一蹴の地」 ここもまた、ラグビーの「聖地」に違いない。近くは東大阪の近鉄花園ラグビー場、遠くはロンドン郊外 のトゥイッケナム競技場と並ぶ。 と書くのは、いささか無理があるとしても、神々しさでは間違いなくワールドクラスだ。なにしろ京都で指折りの歴史を誇り、世界遺産でもある下鴨神社の境内に、その石碑は鎮座しているのだから。 楕円のボールとともに「第一蹴の地」と彫り込まれた碑は、境内に広がる糺の森にひっそりと立つ。後ろに回ると、こう読み取れた。 「1910(明治43年)年9月、京都大の前身である旧制三高の4人の学生が、慶応義塾生の指導で初めてここでラグビーボールを蹴った」 19世紀の英国で生まれた球技を、日本の学校でいち早く採り入れたのは1899年の慶応義塾。それから11年後、国内で2番目の学生チームが京都にできたいきさつを末永く伝えようと、旧制三高OBが1969年に建てた。下鴨神社こそ京都の、いや関西の学生ラグビー発祥の「聖地」という証しである。 そんなこんなで京都でのラグビーの伝統は長く、大学、高校はもちろん府内21の中学にもラグビー部がある。下鴨神社の目と鼻の先の下鴨中からも元気な声が聞こえてきた。「聖地」に最も近いこのラグビー部の愛称が「Devils(悪魔たち)」というのはご愛敬だが、先輩たちはなかなか輝かしい歴史を残してきた。82年に部ができ、87年に府内の大会で優勝。90年の近畿大会では準優勝を果たしている。 そんな名門も今では部員集めが大変だ。3年生が卒業すると残りは9人。試合に必要な頭数がそろわなくなってしまう。野球部やサッカー部と、新入生の勧誘合戦になるのは昔も今も変わらない。加えて、新たな強敵が現れた。保護者である「ラグビーは危ないからダメ」と首を縦に振らない父母らが、年を迫って増えているらしい。多くの府内の中学で部員数は伸び悩み、平成になるころから今年春までに20校ほどで休部に追い込まれている。 そんな風潮をよそに、主将だった3年の松本宙士(15)は熱い。「高校でも大学でもラグビーをします。できれば強豪チームで」。寡黙な新主将の士竪雅生さん(14)のクールな抱負に、数十年前にラグビーをしていたおじさん記者はじんときた。「きっちりタックルします」そうなんだ。相手にぶつかれば自分も痛い。それでも、堂々と立ち向かわなければならない時はある。「聖地」のおひざもとで、あなたたちはとても大切なことを学んでいると思うよ。 |
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