京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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学校教育目標 「自らの未来を拓く心豊かで自立した生徒の育成」

人権講話 学校長

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 今年度の人権学習を通して、みなさんに 次のことを学習してほしいと願っています。
一つ目は、一人一人の人権の重みを知ってほしいということです。すべての人の命の重さが同じように、すべての人の人権もすべて同じ重さであることです。
二つ目は、私たちの身の周りや世界の国々で差別が存在していることです。非常に残念なことですが現実に差別は存在しているのです。この差別されている人々(人権を侵害されている人々)の立場に立つ努力をして、その痛みをについて少しでも理解してほしいのです。そして、これは「絶対許せないぞ」という気持ち持ち続けてほしいのです。
 三つ目は、私たち人間の幸せについて考えてほしいということです。この社会に生きる一人の人間として、自分自身のこととして考えてほしいと思います。
 最後に四つ目は、この大切な人権を守るために私たちにできること、努力しなければならないことについて考え、できることは今日からでも実行してほしいと思います。身近なことやどんな小さなことでも構わないと思います。
 以上、四つのことをこの学習を通して考えてほしいと思っています。
次にみなさんは、12月10日は何の日か知っていますか。12月10日は「世界人権デー」なのです。なぜ、世界人権デーが12月10日に定められたか、それは、この日が国際連合で「世界人権宣言」を採択した日にあたるからです。ちょうど今から68年ほど前の1948年12月10日、国際連合第3回総会において「世界人権宣言」が採択されたのです。
 さて、この「世界人権宣言」はどのような内容のものなのでしょうか。前文にその答えがあるので紹介したいと思います。
この「人権宣言」の中では、人間の尊厳や平等、権利を保障することは、世界の自由や正義、平和の基礎であると位置づけています。これは、人類の苦い経験、過去の歴史から学んだ結果出てきたものです。
 さらに、人権を保障することは社会的進歩と生活の向上を促すと言っています。人権を保障するということは、人類の幸福と繁栄にとって欠くことのできない重要な考え方なのです。このような大切な考え方を、ある国では尊重し、ある国では軽視するということがあってはならないのです。すべての国、地球上のすべての人、によって人権が尊重されることを願って「世界人権宣言」が公布されたのです。
 ところで、今地球上でどの程度、人権が守られ、人権が尊重されているでしょうか。現在、世界で起こっている出来事を見てみると、悲しい状況にあると言わざるを得ません。
 新聞報道やテレビの放映でも分かるとおり、現在、世界のあちらこちらで、戦火で、あるいは飢えで、病気で、多くの子どもたちの尊い命、幼い命が奪われています。食べたくても食べるものが無く、最後は骨と皮だけとなり痩せ衰えて死んでく子ども。負傷したり、病気になって、少しばかりの薬と手当てさえあれば助かる命が、それすら与えられずに死んでいく子どもが後を絶たないのです。この子どもたちにどんな過ちや罪があるというのでしょうか。何の責任があるのでしょうか。悲しくなります。強い憤りを感じます。何とかしなければと思います。
 長い歴史の中で、人間は愚かな過ちを繰り返しているわけです。こうなりますと人間というものが本当に知恵のある、賢い生き物なのかと疑いたくなるほどです。
 さて、この問題について私たちの周囲に目を向けて見ましょう。人権が尊重されずに、人権を脅かすような状況はないでしょうか。人権侵害や差別されている人はいないでしょうか。非常に残念なことですが、無いとはいえません。
 人権とは、人間が人として本来持っている権利で、すべての人が等しく幸せな生活を営むための基本的な権利です。私たちは、誰もが、幸福で生きがいのある生活をしたいと願っています。人権は、生きている人すべてに認められものですから、社会に生きる人の数だけ存在していることになります。したがって、人権が守られるためには「他人の人権」を「自分の人権」の問題として考えることによって達成されるものです。ところが、このような考え方ができないために、私たちの生活する社会の中には、まだまだ解決しなければならない多くの人権の問題が残されているのです。みなさんは、これらを人事(他人事)と思ってはならないと思います。なぜなら、中学生の間で起こる無視やいじめ,そして、人を馬鹿にしたり、暴力で物事を解決しようとしたりすることは、人権を無視した行為だからです。人間として許されない行為であることを知らなければなりません。しっかりものごとを考える人、考えられる人は、無視やいじめではなく、慈しみやいたわりが相手だけではなく、自分をも幸せにすることを知っているのです。
 
 今日は人権についてお話しました。「人権の重みを知り、人間の幸せを考える」ことは、大変大きな問題であります。しかし、この問題は人間が永遠に求め続けなければならないものと言ってもいいでしょう。この機会に、「人権とは」「人間の幸せとは」というようなことについて、真剣に考えてほしいと思います。また、このことについて自分の考えを述べ、他の人のいろいろな考えを知り、今後に生かしていくことが大切です。
  
                        校長 恒川 圭一
 

憲法記念日に寄せて

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 5月3日は、憲法記念日で国民の祝日と定められています。今日は、憲法についてお話をします。
 1945年(昭和20年)8月15日、第二次世界大戦で日本が敗戦した後、それまでの軍国主義とそれに結び付いていたものをなくし、新しい国づくりが始まりました。その中で、これからの日本をどんな国にしていくのかを決める基本になる憲法の改正は、最も重要なことでした。1945年10月、軍国主義に結び付かない、国民が幸福に生活が送っていけるような民主的な憲法を作ろうということになりました。政府が中心となり、各方面の意見を聞き、いろいろと討議や修正をし、1946年(昭和21年)11月3日に交付され、翌年の1947年(昭和22年)5月3日から施行(しこう)されました。これが今の日本国憲法です。
 この憲法は、前文と11章(しょう)103条(じょう)からできていて、民主的で多くの優れた特色を持っています。その中で3つの大きな原則について話しましょう。
その第一は、「国民主権」ということです。
国家の仕事のすべては国民の考えに基づかなければならないことです。
第二に、「基本的人権の尊重」ということです。
これは、すべての人が生命、自由、幸福を求める権利を持っていて、この基本的な人権を守ることは国家の最も大切な仕事であると決めています。
第三に、「平和主義」ということです。
 この世の中から戦争をなくすために、日本はいっさい戦争をしない。そして、平和を愛する世界の国々と手を握り(にぎり)、お互い信頼し合って世界の平和を築いていこう。国と国の争いは、戦争や力でなくて話し合いでまとめましょうと書いてあります。
 特に、この3つの大きな原則の中で、中心となる「基本的人権の尊重」は、人類の長い歴史の中で、たゆまない努力を積み重ねて確立したものです。私たちの侵(おか)すことのできない永久の権利として、お互い尊重し合って守っていかなければなりません。
 皆さんの身の回りを考えてみましょう。
1)人の嫌がることを言ったり、したりして、弱い者をいじめていないか。
2)そのような行為に無関心でいたり、何もせずに見ているだけで仲間はずれにしていないか。
3)相手の立場を考えない迷惑行為や、命の尊(とうと)さを無視した暴力行為などはしていないか。
4)その結果、大切な人を悲しませたり、周りの人の心や体を傷(きず)つけていないか。
こうした行為は、人権を無視した行為で、日本国憲法の精神に反しています。言い換(か)えると、「一人一人が大切にされ、みんなが気持よく学習できる楽しいクラスを作らなければいけません。」と日本国憲法は言っているのです。
 今一度、君たちの学校生活を振り返って欲しいと思います。学年や学級そして、部活動などで、機会あるごとに人権の大切さについて、話し合い、暴力のない、いじめのない、差別のない、「一人一人が大切にされ、生き生きと学ぶことのできる学校」を作って欲しいと思います。
                      北野中学校
                       校長 恒川 圭一
      

創立記念日 学校長講話

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 今日は北野中学校の創立記念日です。北野中学校は昭和22年5月、京都市立第二商業学校内に併設され開校しました。今からちょうど69年前です。学校の伝統は生徒の皆さん、保護者や地域の方々、教職員の思いや願いによって築(きず)かれるものです。伝統は受け継いでいくものであるだけでなく、創り上げていくものです。そういった意味で毎日毎日が伝統作りです。今年は創立69周年。先輩達が築いてきた北野中学校の良さとは何か、より発展させたいものは何かをこれを機会に考えていきたいものです。
 北野中学校の歴史を語るとき、「双樹」のことを考えないわけにはいきません。「双樹」は校歌でも歌われています。PTA会誌の名も「双樹」です。時々卒業生が「双樹」を見たいといって訪れてきます。北野中学校のシンボルツリーである「双樹」が人々の心を惹(ひ)きつけるその魅力とはいったい何でしょうか。
 その一つは長い年月を生きてきたことだと思います。樹齢は推定ですが200年を超えると言われています。それが正しければ、双樹は江戸時代からこの地に静かに佇(たたず)み、世の中の様子や人々の暮らしをみてきたことになります。私たちの一生を超え続けているものがそばにあることは、小さくなりがちな私たちの心を豊かに広げてくれます。
 もう一つは「双樹」という名の通り、二本の大樹が寄り添うようにしてそびえていることだと思います。夫婦・兄弟(きょうだい)姉妹(しまい)・友達が助け合い、励(はげ)まし合って関わっている。樹の種類が違い、当然枝振(えだぶ)りが異なる「エノキ」と「ムクノキ」がそれぞれの特徴や良さを生かしながら関わっている姿に、わたしたちは人間関係のあり方を見ているのかもしれません。
 四季折々(しきおりおり)、さまざまな表情を見せる「双樹」から、私たちは多くのことを学んできました。「双樹」を見ると、「双樹」も見つめ返してくれます。「双樹の物語(歴史)」を語ってくれます。
 平成18年11月7日、突風によりエノキが倒れたことによって、「双樹の物語」の第一章が終わりました。第二章は二世代の植樹を23年11月17日行い、始まりました。
 10年後、20年後、北野中学校のシンボルツリー(樹木は生長(せいちょう)のシンボル)である「双樹二世」がたくましく育っていることをみなさんとともに心から願いたいと思います。
                       北野中学校    
                        校長 恒川 圭一

入学式 式辞

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 今日から中学生としての、第一歩を歩み出す、新入生の皆さん、皆さんは、今、人生のなかで、心も体も最も成長する、大切な時期を迎えようとしています。この大切な中学生の時期を、少しでも有意義に過ごすために、今日は3つのことをお願いしておきたいと思います。

 1つ目は「課題を見つけ解決できる生徒」です。少し難しい表現ですが、「学んだことを知識として蓄え、そのことを知恵として活用できる生徒」という意味です。すなわち「生きる力」を養ってほしいということです。
 
 2つ目は「豊かな心をもつ生徒」です。「美しいものに感動する心・正義感や公正さを重んじる心・生命を大切にし、人権を尊重する心」など、自分や他人は勿論のこと、すべての存在するものに「優しさと愛情を持った人」になってほしいという意味です。
 
 最後に「明るく健康な生徒」です。 「心身の健康を維持し、意欲や気力の充実にともなって、毎日を明るく生き生きと生活できる生徒」になってください。
 
 学校は、楽しい所でなければなりません。何でも話せる多くの友達や先輩、優しく接してくれる先生の存在。思い切り、活動のできる部活動、自主企画で運営される生徒会活動や学校行事。意欲を持ち、積極的に関われば、その楽しさは無限大です。この3年間の中学校生活を思う存分楽しんでください。
 
 そこで、今の日本の中学生の抱える問題を話しておきます。
 
 現代は、「国際化と情報化」が融合した、様々な垣根を越えたグローバルな時代となりました。情報機器もスピードを加速させて目覚ましい発展を遂げています。これからの人間として、これらのツールを使いこなせる能力は不可欠な要素です。しかし便利な故に、その使用を間違えれば大きなリスクを背負うことにもなります。
 特に、中学生においては「スマートフォン」における問題は全国的にも深刻な問題を抱えています。「スマホ」は、通話機能付きの小型パソコンです。パソコンの前に座らなければ利用できなかったネットを、手の中に四六時中持ち歩ける状態になりました。そんな状態で、多くの中学生や高校生が利用しているのが「LINE」に体表される無料通話アプリです。「スマホ依存」という造語が示すように、自分の意思で利用をコントロールすることが難しくなったり、仲間外れにされるのではないかと不安でイライラして日常生活に支障を来していることもあります。
 情報の伝達手段が日々進化していく中で、スマホに使われるのではなく、スマホを賢く使う方法を考える。大人も子供も暮らしの中になくてはならない存在となったネットやスマホとの付き合い方を考え、健全な中学校生活を歩んでください。

                  平成28年4月7日
                       京都市立北野中学校長
                            恒川 圭一 
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学校行事
1/31 2年学習確認プログラム2日目
2/2 育成学級 小さな巨匠展〜5日まで
2/3 1年 ファイナンスパーク学習
2/6 1・2年 3月給食締切
PTA
1/31 PTA会計監査19:00〜
PTA役員会20:00〜
2/1 図書ボランティア10:30〜
進路関係
2/2 公立高校前期選抜出願

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