最新更新日:2024/05/17 | |
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夏休みに向けて
〜 夏休みに向けて 〜
いよいよ楽しみにしていた夏休みがやってきました。夏休みは、4月から7月までの振り返りを行い、良いところはさらに伸ばし、悪いところはしっかりと改善し、次へとつなげてほしいと思います。 夏休みは、チャイムのある規則正しい集団生活の学校から離れ、自分で計画を立てて生活することになります。したがって、夏休みを有意義に過ごせるかどうかは、みなさん一人ひとりの「こうしていこう」という強い意思としっかりとした目標を持って、計画的に努力できる実行力にかかっています。 そこで、この夏休み皆さんに次のことを実行してほしいと思います。 (1)規則正しい生活を心がけ、自分で律した行動をとる 早寝・早起きをするとともに、野外活動やスポーツなどで体を動かし、夏の暑い時期に強い体力をつけて、健康的な生活を行なう。そして、人に迷惑をかけたり、自分を大切にしない行動は、自分でしっかり判断し、止められるようにしてほしいと思います。 (2)家族関係や人と人とのふれあいを大切にする 家族との団欒(だんらん)や一員として行動するなど、家族関係を大切にしてください。また、町内や地域の様々な行事に参加し、友達や大人の方たちと協力して一緒に取り組んだり、年下の人やお年寄りの方たちとふれあってほしいと思います。 (3)夏休みは得意分野を伸ばし、弱点を補強するチャンス この長い夏休みの期間を利用して、わからなかったところや苦手なところを克服したり、得意なところをさらに伸ばすことは、大きな自信につながり、今後の学習に必ず生きてきます。特に3年生は、希望する進路の実現に向けて、学習計画を立て、コツコツと努力することが大切です。暑さや自分に負けずに頑張ってほしいと思います。 若い時に、自分の限界に挑戦することは大事なことです。今日よりは明日、明日よりは・・・と自分を一歩でも、二歩でも、前進させることは、やがて大きな成長へ、そして、夢や希望の実現、目標の達成につながっていきます。努力なくして成功や成果は生まれません。夏休みには何かやることを決めて、「挑戦」する気持ちで頑張ってください。 そして、夏休み明けには一人の事故も無く、心身ともにたくましく成長した姿で、みなさんが登校してくれることを教職員みんなで願っています。 平成27年7月17日 校 長 恒 川 圭 一 憲法記念日
憲法講話
平成27年5月1日 私たちの町「京都」は、これまでからみんなが協力して、人権問題の解決に向けて取り組んできました。その成果をさらに大きくするために、「一人一人が、互いに認め合い、つながりを持ち、支えあいながら、安心安全に、笑顔で楽しく暮らし、働き、学び、観光できる、優しさあふれる、おもてなしの町」、そんな「人権文化の息づく町・京都を作っていきましょう」と、京都市は今年度「新しい方針」を出しました。 今日は、その中で取り上げている数多くある重要課題の1つである「女性と男性が互いに人権を尊重し合える町づくり」についてお話ししたいと思います。少し難しい言葉でいうと「男女共同参画社会」を作っていこうということです。 先生も男性なので少し耳が痛いのですが、この問題は日本社会における、「男性の女性への見方」が根底にあると思います。 1つ目は、「男女役割分担」という考えです。「男は仕事、女は家庭」という固定的な考えです。男は仕事に専念し家では何もしなくても、妻による食事の用意ができている。子供の世話もしなくていい。「ごはん」「新聞」「風呂」とかの一言で全てやってくれる。この役割分担は、男性にとってすごく居心地がよく、当たり前のように行われてきました。でも、このように役割を決められた女性は居心地がいいのでしょうか?君たちのお家ではどうですか? 2つ目は、女性が男性より強くなる、偉くなることを快く思わない男性がまだまだ多い」という封建的な「男尊女卑」の考えです。何事においても男性が女性よりも上でなければ気にくわない、女性から意見を言われると内容ではなく、言われたことに対して怒ったり、生意気だと思ってしまう。政治の世界でも昔よりも増えつつありますが女性議員や大臣の少なさや、女性社長の少なさが先進国といわれる国々の中では目立ちます。世界各国の女性による収入や地位の差の度合いを数字化した「2012年、男女格差報告」を見ると、135か国中101位となっています。 3つ目は、「女性は男性と対等な地位にあるとは考えていない」ということ。だから、男性は女性のことを全く考えずに、上から目線で思ったことをすぐに言ったり行動に表してしまう。これがセクシャルハラスメント、セクハラの根底にあると考えられます。「君って可愛いから彼氏がいて当然だよね」「少食だね、体に似合わず」などの発言もセクハラですよ。 4つ目は、「女性は結婚して子供を産むことが一番幸せ」という男性の一方的な考え方。だから、悪気はないのですが「まだ、結婚しないのか」「結婚したら僕が守ってやる」などと言うのです。 さて、「日本国憲法」が施行されて5月3日で68年目を迎えます。第13条に「国民は、個人として尊重される。生命、自由、幸福追求については最大の尊重を必要とする」第14条では「すべて国民は法の下に平等であり、性別により社会的関係において差別されない」としています。でも現代社会では、まだまだ守られていないということが少しはわかってもらえたと思います。「男らしさ」「女らしさ」ってたくさんの考え方見方があります。それらを押し付けるのはやめて、その人の色々な生き方、考え方、個性を尊重していける社会を実現するためには、自分は何ができるだろうとみんなで考え行動していって欲しいと先生は思います。 北野中学校 校長 恒川 圭一 創立記念日によせて
北野中学校の創立記念日 講話
5月1日は北野中学校の創立記念日です。北野中学校は昭和22年5月、京都市立第二商業学校内に併設され開校しました。今からちょうど68年前です。学校の伝統は生徒の皆さん、保護者や地域の方々、教職員の思いや願いによって築かれるものです。伝統は受け継いでいくものであるだけでなく、創り上げていくものです。そういった意味で毎日毎日が伝統作りです。 今年は創立68周年。先輩達が築いてきた北野中学校の良さとは何か、より発展させたいものは何かをこれを機会に考えていきたいものです。 北野中学校の歴史を語るとき、「双樹」のことを考えないわけにはいきません。「双樹」は校歌でも歌われています。PTA会誌の名も「双樹」です。時々卒業生が「双樹」を見たいといって訪れてきます。北野中学校のシンボルツリーである「双樹」が人々の心を惹きつけるその魅力とはいったい何でしょうか。その一つは長い年月を生きてきたことだと思います。樹齢は推定ですが200年を超えると言われています。それが正しければ、双樹は江戸時代からこの地に静かに佇み、世の中の様子や人々の暮らしをみてきたことになります。私たちの一生を超え続けているものがそばにあることは、小さくなりがちな私たちの心を豊かに広げてくれます。 もう一つは「双樹」という名の通り、二本の大樹が寄り添うようにしてそびえていることだと思います。夫婦・兄弟姉妹・友達が助け合い、励まし合って関わっている。樹の種類が違い、当然枝振りが異なる「エノキ」と「ムクノキ」がそれぞれの特徴や良さを生かしながら関わっている姿に、わたしたちは人間関係のあり方を見ているのかもしれません。四季折々、さまざまな表情を見せる「双樹」から、私たちは多くのことを学んできました。「双樹」を見ると、「双樹」も見つめ返してくれます。「双樹の物語(歴史)」を語ってくれます。 平成18年11月7日、突風によりエノキが倒れたことによって、「双樹の物語」の第一章が終わりました。第二章は二世代の植樹を23年11月17日行い、始まりました。10年後、20年後、北野中学校のシンボルツリー(樹木は生長のシンボル)である「双樹二世」がたくましく育っていることをみなさんとともに心から願いたいと思います。 北野中学校 校長 恒川 圭一 入学式 式辞
色とりどりの花が咲き誇り、吹く風に春の香りが満ちあふれる、今日のよき日、多数のご来賓の皆様、保護者の皆様のご参列を頂き、第68回入学式を挙行できますことを、心より御礼申し上げます。
さて、今日から中学生としての、第一歩を歩み出す、新入生の皆さん、皆さんは、今、人生のなかで、心も体も最も成長する、大切な時期を迎えようとしています。この大切な中学生の時期を、少しでも有意義に過ごすために、今日は3つのことをお願いしておきたいと思います。 1つめは『自分とともに人を大切にする』、ことを心掛けていただきたいと思います。自分のことをよく考えると共に、いつも人の立場に立って、考えることのできる人になってほしいということです。【我が身を抓(つね)って人の痛さを知れ】ということわざがあります。自分の体をつねってみれば、他人が抓(つね)られたときの痛みが理解できるように、どんなことでも自分自身の身に引き比べ、人を思いやる心を持つべきだということです。また、自分がされて嫌なことは、人にもするなということ。という意味でもあり、「思いやりの大切さ」を説いているのです。 『人を大切にする』ということは本校の大きな教育目標であり、中学での3年間にはこのことについて、何度も学習します。真剣に学び、身に付けてほしいと思います。 2つめは『しっかり勉強する』ということです。中学校では新しい教科の英語をいれて9教科の学習をします、教科により先生が変わるのが小学校と違うところです。入学したばかりで実感がわかないかもしれませんが、3年後には高校進学を控えています。自分の力で将来の進路を決めなくてはなりません。親から言われたり、先生から言われてやるのではなく、計画的に自分で考えて学習して下さい。 3つめは『健康づくり』です。本校では特に食教育にも力を入れて取り組んでいます。どんなに高い理想をもち、素晴らしい計画を立てても、健康でなければ、実行することができません。中学生になったら、食についても自分でしっかり考え、心と体を鍛え、自分の健康は自分で管理できるようになって下さい。 ・人を大切にする ・しっかり勉強する ・自分で健康管理をする 以上のことを中学生としてスタートする今日、皆さんに、お話しておきます。 次に、保護者の皆様に一言お祝い申し上げます。お子たちのご入学おめでとうございます。本日、83名のお子達をお預かりいたしました。 今日から3年間、私達教職員一同、誠心誠意、努力して参りたいと思います。しかし、私達だけでは、お子たちに十分な力をつけることが出来ません。これまで、温かい愛情をそそいでおられる保護者の皆様と、そして地域の皆様と、一致協力してこそ初めて出来ることだと思います。 現代の社会はご承知のとおり、様々な問題を抱え、中学校教育にも困難な課題が数多くあります。子供を取り巻いている大人の責任として、学校と家庭が共にこれらの課題を解決する必要があると考えておりますので、よろしくご協力くださいますようお願い致します。 最後に、ご来賓の皆様にはご多忙の中、ご列席いただきありがとうございます。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。今後とも、北野中学校教育推進のため、ご指導いただきますよう、よろしくお願い致します。 以上、新入生の皆さんのこれからの頑張りを期待して式辞といたします。 平成27年4月7日 京都市立北野中学校長 進級おめでとう
新しい学年がスタートしました。皆さんはどのような思
いで今日を迎えましたか。皆さんが北野中学に入学しても う1年、あるいは2年が経ちました。入学したころは、中 学生になったらこんなことをしてみたいとか,こんな部活 動に入りたいとかいろいろと考えたのではないでしょうか。 その時の気持ちをもう一度思い出してください。「初心忘 るべからず」初心に戻って今までの生活を振り返り、新た な目標をもって充実した生活を送ってください。入学した ころより心身ともにずっと成長している皆さんにとって、 どこを直してどのように工夫すればよいのかを考えること は、そんなに難しいことではないはずです。今年1年が充 実した年になるように目標に向かって努力しましょう。 |
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