京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2019/06/25
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研究方針

研究の方針
1 今年度の研究主題

  自ら進んで、豊かな心と健康な体をつくる子どもの育成
   〜お互いのよさを認め合う活動を取り入れた体育授業を通して〜


2 主題設定の理由
 本校は校区に同和地区を含む学校として、長きに亘って、同和地区児童をはじめとするすべての児童に確かな学力を保障し、豊かな人権感覚を育成するための取組を教育活動全般において進めてきた。教科の基礎・基本の学力の定着はもとより、幅広い学力の育成、とりわけ人権尊重の心や人権問題解決に向けた実践的態度の育成など、将来にわたって必要になる資質や能力を一人ひとりの児童に培うことをめざした実践を行ってきた。同和地区児童取り巻く状況は大きく様変わりしたが、「自ら進路を切り拓き、自立して生活することができるとともに、人権の大切さを理解し、人権尊重を規範とした行動を日常化できる子どもの育成」をめざした実践をこれからも広く人権教育として継続して実践していかなければならない。
本校では、めざす子ども像に「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の3つの柱を設け、同和地区児童をはじめとするすべての児童、とりわけ課題のある児童に焦点を当て、「好きっぷ学習」(人権に関わる学習)と「算数科」を中心に研究を推進してきたが、今年度から「健康教育」の研究を行っていく。
これまでの「算数科」の研究では計算力をつけるということだけではなく、「物事を論理的に捉えて筋道立てて考える力の育成」をめざして、「考えを伝え合う場」の設定を意識した授業展開を行ってきた。課題解決に向かって自分のおもいや考えを周りに発信して、自分の考えをより明確に形にしていく過程を大切にしてきたのである。さらに、一人ひとりの児童が「自信と意欲」をもって、学習に取り組むことができるような問題解決活動を取り入れ、その中で導き出すことができたおもいや考えを、いきいきと表現できるような学習のあり方を求めてきた。「伝え合う力の育成」をめざしたのである。
このような研究を通して、少しずつではあるが児童の姿の変容を見て取ることができる。「考えを伝え合う場」の設定や工夫によって、児童の「自分の考えを自分の言葉で相手に伝えようとする姿」が見られるようになってきているのである。この変容を児童の「自信と意欲」につなげ、筋道立てて、物事を考えられる力の育成を今後もめざしていかなければならない。
今年度、本校はたいへん大きな節目の年度迎える。本校の、そして地域の願いであった新しいグラウンドやプールなどが建設され、施設が大きく様変わりするのである。これを機に研究内容を「健康教育」に切り替えることにする。この研究では、体力増進はもとより、今まで続けてきた「算数科」の研究で大切にしてきた「自信と意欲」をもつ児童の育成を目指して進めていきたい。「健康教育」の授業実践を学校全体で積み重ねる中で、児童の「自分の考えを意欲的に伝えようとする力」、「自信をもって発表しようとする力」の育成につながる研究をしていきたい。そして、「算数科」で培ってきた「伝え合う力」を、「健康教育」を通してさらに伸ばしていくことで、視野を広げ、一人ひとりの児童のさらなる「自信と意欲」につなげていこうと考えている。
今後、研究の舞台は「算数科」から「健康教育」と変わるのであるが、上で述べた理念は新たな「健康教育」の研究で引き継いでいく。ひいては新たな研究が、めざす子ども像の具現化につながると期待している。

3 研究の方向性
先ほども述べたが、今年度は、学校に新しいグラウンドやプール、野外活動施設ができるということを生かすことを考えている。そこで、「健康教育の推進」ということで、研究をすすめていきたい。
体力は、人間活動の源であり、健康な生活を営む上でも、また物事に取り組む意欲や気力といった精神面の充実にも深く関わっており、人間の健全な発達・成長を支え、より豊かで充実した生活を送る上で、とても重要な「生きる力」の要素である。こうしたことから、子どもの時期に、活発な身体活動を行うことは、成長・発達に必要な体力を高めることはもとより、運動・スポーツに親しむ身体的能力の基礎を養い、病気から体を守る体力を強化し、より健康な状態をつくっていくことにつながる。
現在、世間では子どもたちの体力低下が問題になっている。その原因は、児童の意識の中で、外遊びやスポーツの重要性を学力の状況と比べ軽視する傾向が進んだことにあると考えられる。また、生活が便利になったことや生活様式が変化したことは、日常生活における身体を動かす機会の減少をまねいていると言われている。
さらに、子どもが運動不足になっている直接的な原因として
1. 学校外の学習活動や室内遊び時間の増加による、外遊びやスポーツ活動時間の減少
2. 空き地や生活道路といった子どもたちの手軽な遊び場の減少
3. 少子化や、学校外の学習活動などによる仲間の減少
が考えられる。そのため、今求められていることは、幼い頃から、体を動かし、生涯にわたって積極的にスポーツに親しむ習慣や意欲、能力を育成することである。屋外で遊んだり、スポーツに親しむ機会を意識して確保していく必要があり、子どもを取り巻く環境を十分に理解し、積極的に体を動かす機会をつくっていく必要がある。また、調和のとれた食事や適度な運動、十分な休養・睡眠という健康3大原則をふまえた基本的な生活習慣を身につけることも重要である。
文科省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は、昭和60年頃から現在まで低下傾向が続いていると出ている。現在の子どもの結果をその親の世代である30年前と比較すると、いくつかのテスト項目において、子どもの世代が親の世代を下回っている。一方、身長、体重など子どもの体格について同様に比較すると、逆に親の世代を上回っている。
 このように体格が向上しているのにもかかわらず、体力・運動能力が低下しているということは、身体能力の低下が、深刻な状況であることを示していると言える。また、最近の子どもたちは、「靴のひもを結べない」「スキップができない」など、自分の体を操作する能力の低下も指摘されている。子どもの体力の低下は、将来的に国民全体の体力低下につながり、生活習慣病の増加やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念され、社会全体の活力が失われるという事態に発展しかねないといわれている。
 しかし、本校の子どもたちは、体を動かすことを好まない傾向がある。長年、学校敷地外の離れた場所に、グラウンドやプールがあり、ボールを使った遊びが制限され、思う存分体を動かす場所がない。それ故に、室内遊びが多くなり、元気に屋外で遊ぶ経験が少ないことが原因としてあげられる。上の表で、鷹峯の子どもたちの結果を見ると、特にソフトボール投げは、親の世代とはもちろん、今の子どもたちとの記録とも大きく差があることがわかる。
さらに、1年間の子どもたちの怪我の集計表を見ると、「転倒したとき、手をつくことができず、歯が折れる」「軽い転倒で骨折する」などの事例が増えているのが現状である。生活習慣調べでも、「早寝・早起き・排便」などの基礎的生活習慣が身についていない児童も見受けられ、習慣の見直しも考えていく必要がある。
 そして、心の健康の面では、精神的にもろく、粘り強く取り組む姿勢が欠けている場面がみられることがある。つまり、力強く行動できる、たくましい心と体力が、十分に身についているとはいえないのが現状である。
 これらのことから、一人ひとりを大切にする日々の教育活動の中で、すべての児童の健康の保持増進を図る健康教育は必須であり、学校教育目標の達成に不可欠であると考える。そのことを課題として捉え、同じ敷地内にグラウンドやプールが整えられることを機会に、健康教育を推進し、強くたくましく生きていくために、積極的に自ら進んで健康生活に取り組む児童を育成していきたい。

4 今年度の研究の重点
今年度は、以下の2つの重点を設定し、研究をすすめていく。
○子どもたちが自ら進んで運動に取り組める、楽しい体育授業の研究
○自ら進んで豊かな心と健康な身体をつくるための活動や取組の構築
・体力保持増進のための取組の充実(体づくり)
・思いやりとたくましい心を育てるための取組の充実(心づくり)
・健康保持のための取組の推進(習慣づくり)
・新しい学校施設を利用した取組の推進(環境づくり)

5 具体的な進め方
研究委員会
○子どもたちが自ら進んで運動に取り組める、楽しい体育授業の研究
運動・スポーツの楽しさや喜びを味わうことができるよう、日常の体育学習を充実させ、工夫するとともに、今後につながるよう今年度は改善を重ねていく。そして、自ら進んで楽しく運動に取り組もうとする力をつけていく。研究は、育成・低学年・中学年・高学年の4つの部会に分け、それぞれ発達段階に応じた授業展開をするとともに、研究主題である「お互いのよさを認めあう活動」を取り入れた形の体育授業の研究の提案をしていく。
具体的には…例えば
・自ら進んで力いっぱい運動を楽しむための「ねらい1」、運動の楽しさを求めるための「ねらい2」を設定する。
「ねらい1」…今ある力で運動を楽しむ段階
「ねらい2」…運動の楽しさを追い求める段階
・子どもが分かりやすく安心して運動を楽しむためのグループ分け、用具、場、ルールを設定する。
・お互いのよさを認め合うための話し合いの場での支援として、学習資料を準備する。
専門部会
 方針を受けてそれぞれの部会で、昨年度までの取組を受け、今年度の見通しを具体的に考えていく。

○体力づくり部会…体力保持増進のための取組の充実
体力は、人間の発達・成長を支え、創造的な活動を行うために不可欠なものだが、子どもの外遊びやスポーツに必要な時間・空間・仲間が減少し、児童の生活全体において身体を動かす機会が減っている。それを受けて、学校全体で継続した取り組みを行っていく。例えば、心身の健全な発達や健康の保持増進などについての理解を深め、安全な行動や規律ある集団行動の体得、運動に親しむ態度の育成、責任感や連帯感の涵養、体力の向上などに資するような活動である「体育的行事」を充実させることによって、子どもたちの体力向上と、培った力の定着を図る。
具体的には…例えば
・スポーツテスト、水泳能力テストなどの結果を分析し、児童の体力、運動能力の実態を把握し、学校全体としての共通理解を図る。
・体力づくり週間を設け、年間を通して児童の体力づくりのための取組を行う。
(8の字跳びの練習を授業に組み込み、継続して練習し、その成果を見せる3分間大縄大会を実施する。
10 分間ランニングを継続することで、マラソン大会に向けた基礎体力づくりをする、など)
・外あそび時間の確保 (児童会活動とも関連づけた取組として、フレンドリーグループで一緒に遊ぶ「わくわくタイム」を実施する。週1回でも、教師と児童が一緒に外で遊ぶ日を設定する、など)
・体育系部活動の充実をはかる。(バスケットボール・バレーボール・陸上・サッカー)
・新しくできるグラウンドを使っての運動会の内容の充実
・マラソン大会、水泳大会、球技大会などの新しい施設を活用した行事の実施

○心づくり部会…思いやりとたくましい心を育てるための取組の充実
 人権教育部から出されている本年度の提案をもとに、これまで鷹峯小学校で大切にしてきた人権教育の充実をはかり、人権尊重の心、人権問題解決に向けての実践的態度の育成など、将来にわたって必要になるであろう資質や能力を一人ひとりに培い、健康で感性豊かな心を育成し、「明日も行きたくなる学校」をめざして、児童の心が健やかに成長できるよう、学校全体で取り組んでいく。

○習慣づくり部会…健康保持のための取組の推進
保健部・給食部を中心に、自ら考え正しく判断し、進んで健康を保持増進するための習慣づくりの取組を児童の実態に合わせて具体的に考え、実施する。
具体的に…例えば、
・「給食週間」の取組の充実
・「生活しらべ」の実施
・「虫歯ゼロ」への挑戦
・「残菜しらべ」の実施  など

○環境づくり部会…新しい学校施設を利用した取組の推進
 研究のこれからの方向性を見いだしていくためにも、新しくできる施設をどう児童の教育活動に生かしていくのかを考えていく。また、児童会活動とも連動し、子どもの主体性を大切にしながら、本校独自の健康増進カリキュラムを構築し、新たにできるグラウンド、プール、野外スペースを有効利用した取組を考えていく。
・クラブ活動での取組
 今年度発足する「昔あそび・野外活動クラブ」において、児童の主体性を大切にしながら、新しい施設を有効に利用する。
・愛鳥モデル校の指定を受けての野鳥観察プログラムの活用
 今年度から3年間、「愛鳥モデル校」の指定を受ける。これは、「愛鳥活動を促進することにより、学校教育を通じて児童・生徒の野鳥保護と愛護の思想の高揚を図るとともに、豊かな情操を養い、今後の積極的な愛鳥活動の実践を推進する」というものである。具体的に、裏山の雑木林に、巣箱を設置し、学習活動の中でも、野鳥の観察を取り入れたり、児童の野鳥に関する関心を高める取組をしたりしていく。
・裏山を使っての遊び場づくり
 「自分たちの遊びの森をつくろう!」をテーマに児童のおもいも入れた遊び場をつくることを考えている。児童の意見も取り入れながら、できるだけ多くのことが実現できるよう、地域の方々の協力や、周囲の環境も生かしていく。2年間をかけて、鷹峯小学校の「遊びの森」を完成させるよう、進めていく。


本年度の学校教育目標

画像1
学校教育目標

「お互いに認め合い,高まり合おうとする元気な児童の育成」

<目指す学校像>
 居がい・行きがい・生きがいのある元気な学校
○全ての児童が毎日喜んで登校する学校
○勉強がわかる,活動が楽しい学校
○自分が認められ,安心して生活できる学校
○信頼できる,大好きな教職員がいる学校

<目指す子ども像>
*めあてをもち,進んで学び合う子 ---<確かな学力(根気)> 
○めあてを持って学習し,基礎基本を身につけることができる。
○考えたことをきちんと書いたり話したりすることができる。
○よく考え自分の力で物事を解決しようとすることができる。

*人・ものを大切にする子 -----------<豊かな心(本気)> 
○自他の価値を尊重し,友達にやさしくすることができる。
○美しい心を持ち,花や生き物をかわいがることができる。
○明るく元気なあいさつができる。

*チャレンジする子----------------<健やかな体(元気)> 
○命を大切にし,安全に外で遊ぶことができる。
○食事や健康に気をつけて生活することができる。
○きまりを守ることの意義を理解し,きまり正しい生活ができる。

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学校行事
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