先日,6年生の「土地のつくりと変化」の学習で,「地層のしま模様はなぜできるのだろう?」ということで,川と海にカラーサンドと水を流して地層のでき方をみるモデル実験を行いました。教科書では運動場にあるような土で実験を行うよう記載がありましたが,今回は沈殿が早く,色分けも分かりやすいカラーサンドによる実験を行い,目を輝かせて取り組んで,地層が流れる水のはたらきによってしま模様になることを学んでくれました。
そして,昨日二人の6年生が『先生!見て!』と持ってきてくれたのが写真にあるフィールドレポートです!そうなのです。学んだことを生かして,地元の稲荷山の地層についても調べようと思い立ち,二人で写真を撮りながら,登山道の入り口の地層について,「見て・さわって・考えて」調査してきたのです。そして,サンプルを理科室での実験同様に水とともに容器の中で沈ませて,『やっぱり,れき→砂→どろの順番に積もりました!』と確認実験も行ったのです。さらに驚いたことに,それを画用紙に写真とともに分かりやすくまとめてきてくれました。
感動したので,今日の授業で早速二人にこの「稲荷山地層レポート」を発表してもらいました。みんながよく知っている稲荷山と,学んだ地層のことがつながりとても有意義な内容で,本校にある稲荷山トンネル工事の時のボーリング資料も紹介して大変盛り上がりました。
理科を学び,テストで100点をとったり,受験で良い結果を出したりするのもとても素晴らしいことです。しかし,理科を学ぶ一番大切な意義とは,この二人の6年生のように『学んだことを身近な自然と結びつけて考える』ことであり,それを『ドキドキワクワクしながら自分の手で探求しようとする』気持ちや姿勢が育つことにあると思います。自分の身の回りの自然の仕組みを理解し,それが万が一の時の防災意識などに結び付いて,文字通り『生きる力』になれば最高ですね。とにかく理科を教えている立場にとって,本当に嬉しい出来事でした!